建築現場の仮設電気は低圧?高圧?電圧降下がひどいなら発電機?

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現場を始めるときに必ず考える事の1つに「仮設電気」がある。

あなたがもしも建築の担当者であれば、設備系の人に
丸投げしているかも知れない。

 

でも

丸投げしていては何時まで経っても知識として定着しないので
今回は私の失敗事例をお伝えしよう。

 

まずは

高圧電気を引き込むと電気料金やキュービクルのリース費用など
コストが低圧電気の場合とは全く変わってくる事を認識しよう。

 

だから

小さなタワークレーンを計画した現場でコストを抑えるために、
低圧電気で仮設計画をしたことがあった。

当然、最低限の容量チェックは行っていたので、
何とか容量不足にならずに工事の終盤戦を迎えた。

 

しかし

最後の最後で容量不足になってしまったのである。
原因は「本設のエレベーター」であった。工程の都合上、
タワークレーンとロングスパンエレベーターを残した状態で
本設のエレベーターが完成して3つの機械とも同時に
運用する必要にせまられたのである。

 

結局

臨時で発電機を入れて何とかしのいだけど、
ただでさえ狭い敷地を占領するように発電機が
「ドーン」と座っていて邪魔だったよな~。

 

あとは

だだっ広い現場で遠くまで電気の幹線を引っ張るなら、
電圧降下と言って距離に応じて届けることの出来る電圧が
少なくなってしまい、電圧降下を防ごうとすると幹線サイズが太くなる。

 

それは

一気にコストアップの道へつながってしまうので、
使用頻度が限られている場合は発電機などの方が
コストメリットがあるかも知れないね。

 

つまり

建築現場で、タワークレーンやロングスパンエレベーター、
又は溶接作業で動力を使う現場は、キュービクルを設置して
高圧電気を引き込むべきである。

 

逆に、先程の項目に当てはまらない小規模現場は
低圧電気を引き込んでも問題ない。

 

更に

だだっ広い敷地の現場で仮設電気の幹線を引っ張り回す現場は、
電圧降下をおこしてしまうので幹線サイズが太くなり、
一気に予算オーバーしてしまう危険性がある。

 

だから

時と場合によっては発電機の方がコストメリットとしては、
有効な場合もあるので、該当する場合は比較してみると面白いよ。

 

でも

あなたが建築の担当者であれば、なかなか電気のことは
分からないよね。だけど、知ろうとする事はとっても大事だよ。

たとえ、畑違いでもこの記事のような人になれたら
私はあなたのことを尊敬するよ。

↓  ↓  ↓

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