建築現場の仮囲いのゲートを設置する時に失敗したと感じた3事例

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現場の出入り口には9割の現場にはゲートを付ける。

 

それは

開閉がしやすく管理がしやすいから。

 

ここで

あなたは、

「何でそんな当たり前の事を書くのか?」

と疑問に感じたかもしれないけど、

何も考えずにゲートを設置してしまうと、
現場が終わるまでの期間に非常に苦労をしてしまう可能性が
あるから、私の失敗事例を参考にして同じ失敗をしてほしくないから。

 

まずは

ゲートの幅についてだけど、「幅は可能な限り広くとったほうが良い」

 

なぜなら

きっと、あなたが「このくらい幅があれば良いかな?」と感じた
ゲートの広さというものは、建物が地上に上がってきた時を
イメージしていないかな?

 

確かに

建物が地上に上がってきた場合は、ある程度車両の軌跡の予想がつく。
しかし、基礎工事中は、

  • 杭の材料が現場内のスペースを占領していたり
  • ダンプの経路が工事の進行にともなって変化したり
  • 掘削法面の都合上、車両の進入角度が変化したり

ということが日常的に起こってしまう。

 

もしも

ゲートの幅をギリギリでしか取っていない場合は、
大型車両の通行の度にゲートをバラシたり、
進入角度が制限されるために不必要な車の切り返しを
何度も何度もしなければイケなかったりする。

 

だから

あなたが今予想していない現場の状況にも対応できるように、
ゲートの幅が可能な限り広めにとっておくほうが良い。

 

 

次に

現場の工事用のゲートの隣にはくぐり戸を設けること。

くぐり戸というのは、工事車両が入るような出入り口ではなく、
人が通行できるように仮囲いに設けた出入り口のドアのこと。

昔、ある所長の書いた仮設計画図には「くぐり戸」が無かった。
所長は、「工事用のゲートから出入りすれば良いから必要ない。」
と言っていたけど、現場に一番早く来て、一番最後に変えるのは
所長ではないよね。

 

夜遅くに、工事用のゲードを施錠するのはかなり面倒くさいし、
当時、自転車通勤をしていたので一度自転車を現場の外に出して
その後に工事用のゲートを施錠していたからかなり不便だった。

 

だから

所長にお願いして、自転車が通り抜けることが出来る1m幅の
くぐり戸を付けてもらって非常に快適になった記憶がある。

 

 

最後に

可能であれば、ゲートは2mくらい道路から後退させること。

 

なぜなら

特に交通量の多い道路際の現場であれば、車に乗ってきた人が
ゲートの開閉をする時は、一時的にゲートの前に停車するけど、
ゲートの位置を道路から後退させておくと、自分の敷地内に
停車をさせることが出来て、後続の車両の迷惑にならないから。

 

自分の車のせいで、ゲートを施錠している間に、
渋滞が発生してしまうのは非常に申し訳ないよね。

 

だけど

建物の形状的に無理な時も有るとは感じるけど、
効果としては、近隣対策的にも非常に有効である。

 

つまり

建築現場の仮囲いのゲートを設置する時に失敗したと感じた事は

  1. 可能な限り広いゲートを付けなかったこと
  2. くぐり戸を設置しなかったこと
  3. ゲート前に一時駐車スペースを設けなかったこと

 

もしも

あなたが現場の仮設計画をする際には参考にして欲しい。

 

更に

仮囲いなどを検討する時は、総合仮設計画も合わせて
計画するのが重要。総合仮設計画についてはこちらが参考になるよ。

↓  ↓  ↓

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