製作図をチェックする能力の差がでるポイントとは?

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製作図のチェック。
サッシ、額縁、金物、家具などなど多岐にわたるよね。

 

しかし

出来上がった製作図を確認して、

「おっ、よく検討されているな~」

と感じる図面と、

 

「この図面では、失敗するな~」

と感じる図面が存在する。

後者の、失敗する図面をチェックした職員は、
「納まりに対する理解能力が低い」と感じる。

 

そして

大抵複数の製作図をチェックしていく段階で
行き詰まってしまって、手戻りが発生する確率が
圧倒的に高いと感じる。

 

では

何が能力の差がでるポイントか?

というと、

「チェックすべき製作品の周囲の納まりも、
同時にチェックしているか?」

 

例えば

サッシ図の場合だと、

  1. 額縁の納まり・寸法
  2. 壁との取り合い
  3. 天井との取り合い
  4. 足元の納まり
  5. 墜落防止手摺の納まり

について

 

  1. 額縁の寸法を「*」ではなく具体的に確定させていたり、上端の見付の寸法をカーテンレールなども考慮して、決定しているのか?
  2. 壁の断熱や耐火仕様を踏まえた壁厚を確認したり、サッシ周辺の直行する壁が額縁に飲み込むのか?もしくは、小壁が発生するのか?どちらが納まりとして美しいか?
  3. 天井との取り合いは乗せかけかどうかによって、サッシのH寸法を調整する必要があるのか?自動ドアの場合は、点検スペースはどのように納まるのか?
  4. 足元の納まりに中途半端な隙間を生じないか?防水が撮り合ってくる場合の水仕舞は大丈夫か?
  5. 手摺が取り付く場合は、補強をあらかじめ入れているか?そもそも手摺が取り付くだけの見込寸法が確保されているか?

などを確認できて、図面に「誰が見ても分かるように記載」
出来ている人は非常に能力が高いと感じる。

 

なぜなら

一度に取り合い部分を全て検討することによって、
額縁のチェック時には、サッシ図の通りに書かせれば、
チェックの手間がほぼ無いからである。

 

しかし

製作図の時に、周りの納まりも確認しないと
次の製作図のチェックの時点で、前回承認した図面の
不備に気づくことが多く、多大な修正の手間が発生するから。

最悪なのは、次の製作図の時点で前の製作図の事を忘れて、
勝手に納まりを変えてチェックしてしまっているパターンが、
実際にあるし、私は多大な被害を受けたことがある。

 

だけど

業者が、周辺の納まりを書いてこない場合はどうするか?

それは、あなたが手書きで納まりをチェック時に書いて

「ここまで書かないと、図面承認しないよ」

と言うだけでOKである。

 

つまり

製作図をチェックする能力の差がでるポイントとは、
「製作図の周辺の納まりまでチェックしているか」
である。周りの納まりも一度にチェックすることで、
他の図面チェックの時間を圧倒的に減らすことが出来て、
かつ間違いを減らすことが出来るのだ。

 

結局

時間の節約になることも、あなたにとってはメリット。
こちらの記事にそんなことを書いてるよ。

↓  ↓  ↓

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