流動化コンクリートは不具合なしの万能薬か?管理の厳しい材料か?

 

コンクリートの品質に関する不具合で1番多いのが「ジャンカ」などの
「充填不良」ではないでしょうか?

 

とりあえずコンクリートを流し込んでサッとバイブレーターを掛けると
後は自動的にコンクリート自身が不具合なく充填してくれると非常に楽です。

流動化コンクリートの様に流動性が良い性質を持っていれば
思わず期待してしましますよね。

 

実際に

私は純粋に「流動化コンクリート」という名前でのコンクリートを打設した
という経験は有りませんが、高強度コンクリートを打設した時に、
スランプ管理ではなくフロー管理を行ったことがあります。

 

確かに流動性が良いのでジャンカ(豆板)などの不具合は発生しませんでした。
そういう意味で言えば、品質管理のしやすい材料だと言えますね。

 

しかし

流動化コンクリートを打設する上で、品質管理において注意すべきポイントは
以下の3つが挙げられます。

  1. スランプの経時変化が大きくなるため、流動化剤を練り混ぜから打込み完了までの時間を外気温が 25℃ 以下の場合は 30分以内、 25℃ を超える場合は 20分以内とすることが望ましい。
  2. 先に打込んだコンクリートの流動性を考慮すると打ち重ね時間は、外気温が 25℃ 以下の場合は 60分、 25℃ を超える場合は 40分程度にすることが望ましい。
  3. 上記により、流動化剤投入後からの時間管理が厳しいので、生コン工場ではなく現場で混入して練り混ぜる事とする。

 

この3つに共通するのは、流動化コンクリートというのは非常に
「足の速い」材料であり、モタモタしていると直ぐに品質が劣化する為
普通コンクリートを打設するよりも小さな区画でテンポよく打設しないと
本来の流動化コンクリートが持っている性能を発揮する事が出来ません。

 

だから

流動化コンクリートに限らず特殊なコンクリートを打設する場合は、
全体打設量を抑えて、余裕をもって打設することで確実に求められる
品質を確保するという事に意識を置いて方が良いと私は考えています。

 

最後に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

P.504

6.15.1 一般事項

(1) 流動化コンクリートを使用する場合には、その使用目的を明確にし、構造物のコンクリー トが所定の品質のものとなるように、材料、調合、流動化の方法、品質管理の方法等必要な事項を施工計画書において確認する。

流動化コンクリートの品質は、ベースコンクリートの調合と流動化剤の添加量により左右される。所要の品質の流動化コンクリートを得るためには、ベースコンクリートの品質が一般のコンクリートと同様、「標仕」2節の品質を満足していることが必要不可欠である。

流動化コンクリートは、同じスランプの通常の軟練りコンクリートに比較してスランプの経時変化が大きいので、流動化剤の添加及び流動化のためのかくはんは工事現場で行うこととしている。また、かくはんの管理は、回転数又はかくはん時間によ って行うとよい。

なお、市街地での トラックアジテータの高速かくはんは、騒音の問題が発生するので、 工事開始前に住民の理解を得る必要がある (6.4.3(2)参照)。

 

P.507

6.15.4 運搬、打込み及び締固め

流動化コンクリートの運搬並びに打込み及び締固めの方法は、基本的には、一般のコンクリートのそれらと変わることがないので、「標仕」6節によるとしている。

一方、流動化コンクリートは、同一スランプの軟練りコンクリー卜と比較して、スランプの経時変化が大きい、分離しやすいなど施工に関わる問題点もあるので、運搬並びに打込み及び締固めには、さらに、次の事項も考慮する必要がある。

(ア) 流動化コンクリートは、通常の軟練りコンクリートに比べてスランプの経時変化が大きく、また、使用材料や調合によっては、骨材分離や品質変化が生じやすくなることがあるので、流動化後から打込みまでの時間が短くなるように事前に十分検討して、適切な運搬方法を定める必要がある。

(イ) 流動化コンクリートは、練混ぜから流動化までの時間が長いほど流動化後のスランプの経時変化が大きくなる。したがって、練混ぜから流動化剤添加までの時間をできるだけ短時間とし、また、荷卸しから打込み終了までに要する時間も外気温が 25℃ 以下の場合は 30分以内、 25℃ を超える場合は 20分以内とすることが望ましい。

(ウ) 流動化コンクリー卜は、通常の軟練りコンクリートに比べてスランプの経時変化が大きいため、先に打ち込んだコンクリートの流動性を考慮して打重ね時間間隔の限度を定めるのがよく、外気温が 25℃ 以下の場合は 60分、 25℃ を超える場合は 40分程度にすることが望ましい。

 

つまり

流動化コンクリートは自己充填によりジャンカなどの不具合が起きない
万能薬の面も持ち合わせているが、同時に管理の厳しい材料でもあります。

 

具体的には

  1. スランプの経時変化が大きくなるため、流動化剤を練り混ぜから打込み完了までの時間を外気温が 25℃ 以下の場合は 30分以内、 25℃ を超える場合は 20分以内とすることが望ましい。
  2. 先に打込んだコンクリートの流動性を考慮すると打ち重ね時間は、外気温が 25℃ 以下の場合は 60分、 25℃ を超える場合は 40分程度にすることが望ましい。
  3. 上記により、流動化剤投入後からの時間管理が厳しいので、生コン工場ではなく現場で混入して練り混ぜる事とする。

という事で、普通コンクリートを打設する場合よりも計画数量を少なくして、
余裕をもって打込み、打ち重ねが出来る計画にすることをオススメしますよ。

 

また

スランプが低下するとワーカビリティーが低下すると言われがちですが、
本当のところ相関関係があるのでしょうか?

即答できないあなたはこちらの記事がオススメですよ。

↓ ↓ ↓

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コンクリートのワーカビリティーとスランプは無関係なのか!? - 負けるな新人!目指せ所長!0から始める建築現場監督への道

マスコンクリートって関係ないと思っていませんか?実は身近に…。

 

マスコンクリートという響きを町中にある建物ではあまり聞きません。
どちらかと言うと、工場の大きな機械基礎などの「特殊」な部分に使用する
というイメージが私にはありますが、あなたはいかかでしょうか?

 

実は

マスコンクリートとして管理していなくても、マスコンクリートに該当する
ものってあなたの現場にもあるかもしれません。

 

まずは

マスコンクリートとして管理が求められる目安は

この場合の目安としては、最小断面寸法が壁状部材で 800mm 以上、マット状部材・柱状部材で 1,OOOmm 以上である。

と記載されており、柱状の部材は影響が少ないと言われていますが、
上記の寸法を満たすものとして考えられるのが

 

  • 大きな機械基礎
  • 厚さが800mm以上のマットスラブや擁壁
  • 大きな形状の基礎

 

特に、機械基礎や基礎・地中梁の基礎部分などは該当しやすいのでは?
と私は考えていますが、現実的には普通コンクリートとして
管理されていることが多いのでは無いでしょうか?

 

そこで

マスコンクリートと普通コンクリートの「管理のポイントの違い」ですが、
1番の違いはコンクリート内で発生するセメントの水和反応で発生する
「水和熱」の管理です。

 

具体的には

大きな断面のコンクリートは硬化中に発生する熱が周辺部より内部の方が
高くなりやすく、この温度差が硬化が一定数進んで温度が下がってきた場合に、
収縮変形が拘束されて「ひび割れ」を発生する恐れがあるのです。

 

だから

断面の大きな部材に使用するコンクリートについては、
セメントの水和熱の上昇スピードの遅い低熱ポルトランドセメントや
中庸熱ポルトランドセメント、高炉セメントなどを検討する事が必要です。

 

ただし

高炉セメントについては発熱速度が速い場合もあるので生コンプラントと
相談しながら検討をすすめると良いでしょう。

 

しかし

特記仕様書には使用できるセメントの種類については
「普通ポルトランドセメントのみ」と記載されている事が
ほとんどなので質疑で確認してみると良いですね。

 

更に

地域によっては高炉セメントの方が普通ポルトランドセメントよりも
材料単価が安い場合もあるので、品質を確保しながらコストメリットが
得られれば一石二鳥なので該当する場合は一度検討をする事をオススメしますよ。

 

最後に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

P.500

6.13.1 一般事項

一般的に、断面寸法の大きい部材に打ち込まれたコンクリートは、硬化中にセメントの水利熱が蓄積され内部温度が上昇する。このため、コンクリート部材の表面と内部に温度差が生じたり、また、全体の温度が降下するときの収縮変形が拘束されたりして、ひび割れが生じるなどの問題が起きやすい。また、1回に打ち込むコンクリートの量が大量になる場合が多いので、入念な打込み計画のもとに施工しないと、コールドジョイントが生じやすくなる。コールドジョイントが発生しないようにするためには、連続的に打ち込むことが重要である。また、先に打ち込まれ硬化したコンクリートからの拘束をできるだけ小さくするように、打込み区画の大きさ、打込み順序・打込み時間間隔を定めることが重要である。

そこで「標仕」では、「部材断面の最小寸法が大きく、かつ、セメントの水和熱による温度上昇で、有害なひび割れが入るおそれがある部分のコンクリートは、マスコンクリートとしてこの節を適用することとしている。

この場合の目安としては、最小断面寸法が壁状部材で 800mm 以上、マット状部材・柱状部材で 1,OOOmm 以上である。
柱状部材では外部拘束が小さいので温度ひび割れは入りにくいが、構造体の強度発現に留意する必要がある。このほかに、設計要求性能のレベル、コンクリー ト強度、部材形状、拘束の程度、1回に打ち込まれるコンクリート量、 実績等を考慮して、その適用及び適用箇所を定める必要がある。

 

6.13.2 材料及び調合

(1) 部材の内部温度の上昇は、他の条件が同じであればセメントの水和熱に比例して増加する。セメントの水和熱の大きさは、セメン卜の化合物の中でも C3S (けい酸三カルシウム)、C3A (アルミン酸三カルシウム) の多少によって影響される。したがって、内部温度を低減するためには、できるだけ発熱量の小さいセメントを選定する必要がある。

マスコンクリートには、水和熱の小さい中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメン 卜又はフライアッシュセメント B種を用いるのがよい。これらのセメントは地域によっては入手が難しいことがあるので、事前に供給について確認しておくことが必要である。

高炉セメントB種は、これまで「標仕」のマスコンクリートの標準的なセメントであった。最近の高炉セメントは、高炉スラグの粉末度を高くして強度発現性を改良する傾向にあり、発熱速度が速くなるものもあるため、使用に当たっては注意が必要である。

 

つまり

マスコンクリートというのは、あなたにとって身近な存在ではないかも
知れませんが、実際には正式にマスコンクリートと呼ばれていなくても

  • 大きな機械基礎
  • 厚さが800mm以上のマットスラブや擁壁
  • 大きな形状の基礎

などに当てはまるので、あなたの現場で該当する場面があれば、
この記事の監理指針の該当部分だけでももう一度読み替えてして
打設後のトラブルが起きないように計画してくださいね。

 

また

高炉セメントについては、「使用に当たっては注意が必要」との事なので
こちらの記事を一度読んでから、生コンプラントと打合せして下さいね。

↓ ↓ ↓

 前回は、普通セメントとは何ぞや?についてお伝えしました。 そこで今回はポルトランドセメント以外で使う頻度が比較的高い材料、高炉セメントについてお伝えしていきましょう。 まず高炉セメントとはセメントの中に鉄鋼をつくるときに発生する「高炉スラグ」の粉末を一定量混入して出来たコンクリートです。ある意味、製品をつくる過程ででる「不要なもの」を混ぜて作ります。同様なものとして、焼却灰を使用した「エコセメント」などもあります。 確か私が大学生の時に同級生がある企業との研究手伝ってたな~...
高炉セメントB種(BB)のコンクリートを採用するメリットとは? - 負けるな新人!目指せ所長!0から始める建築現場監督への道

暑中コンクリートで生じやすい5つの問題と管理ポイントとは?

 

「体温よりも高い気温38℃という状況の中で、
コンクリート温度を35℃以下って現実的ですか!?」

というあなたの声が聞こえてくるくらいに最近の夏の気温は異常です。
これから先も温暖化の影響を受けながら夏の気温が上がるのか?
それとも落ち着いていくのか?分かりませんがしばらくは続くでしょう。

 

すると

暑い夏の中での「暑中コンクリート」の管理が重要になるので、
今回はポイントをお伝えしましょう。

 

 

まず

コンクリート温度が上昇するとスランプ値が低下します。
気温が20℃と30℃ではスランプ値は1~2低下します。
その、低下したスランプ値を春や秋と同程度のスランプ値まで調整するには、
単位水量を増加する必要があるのです。

 

しかし

単位水量の増加はコンクリート強度の低下をまねく原因になります。

 

そこで

粗骨材・水・セメントの温度をプラントで直射日光に当てない等の
上昇しないような対策を取ることが重要なのです。

 

具体的には

コンクリートの構成部材であるセメント温度8℃、水4℃、骨材2℃
上昇するとコンクリート温度は1℃上昇するので生コンプラントでの
資材の温度管理が重要になるのです。

 

 

2つ目は

コンクリートの輸送管および打設箇所の温度上昇によるスランプ低下率が
増大することにより、ポンプ圧送管の閉塞やワーカビリティーの低下に
よる打設不良が問題になることです。

 

そこで

コンクリート圧送管および打設箇所においては散水などで極力温度を
上昇しないようにこまめに処置することが重要なのです。

 

 

3つ目は

コンクリート温度の上昇による凝結時間の短縮および硬化の促進が進むことで、
打継ぎ不良、仕上げ不良が生じる危険性が高くなることです。

 

そこで

凝結時間を遅らせるために高性能AE減水剤の遅延型を用いたり、
1回の打ち込み量や区画および順序を検討することにより普段より
短い時間で打ち重ねが出来るような計画とすることが重要ですね。

 

 

4つ目は

気温が高いため打設したコンクリート表面の急激な乾燥が発生する事で、
コンクリート表面のひび割れが発生する危険性が挙げられます。
こちらは、表面温度の上昇に加えて風による表面水分の乾燥の影響も
あるので合わせて検討が必要な場合もあります。

 

そこで

コンクリートの表面温度が上昇しないために予め型枠に散水をすること
によりコンクリートの表面温度を下げることが重要です。

 

 

5つ目は

コンクリート温度が上昇すると、乾燥収縮が一気に進行するので、
コンクリート部材に対してひび割れが発生しやすくなる危険性があります。

 

そこで

1の場合と同じく、コンクリート製造時に各材料の温度を下げることと、
乾燥収縮が一気に進まないように出来る限り湿潤養生を行う事が重要です。

 

しかし

どんなに対策を施してもコンクリート温度が35℃を上回ってしまう
という恐れのある場合は、工事管理者さんと相談して打設範囲、数量などを
出来るだけコンクリートの品質低下にならないように管理できる状況にして
コンクリートを打設するしかないと最近の天気予報をみていると感じますけどね。

 

 

最後に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

P.497

6.12.2 材料及び調合

(1) セメントの温度が 8℃高いと、コンクリート温度は約 1℃ 高くなる。セメントの温度が高い場合は、入荷後セメントサイロ内に一定期間放置して温度を下げるなどの対策が望まれるが、そのような対策をとるのは困難な場合が多く、骨材又は水を冷やす方が現実的である。

骨材は、コンクリート1m3 中に占める使用量が最も多いので、骨材温度はコンクリートの練り上がり温度に大きく影響し、骨材温度が 2℃ 高いとコンクリート温度は約 1℃ 高くなる。骨材の温度上昇を防ぐには、直射日光を当てないように屋根を設けたり、骨材に散水するなどの措置を講じるのがよい。ただし、細骨材に散水しても冷却効果は少なく、また、表面水の管理が難しくなるため、注意が必要である。

水は、比熱が大きく、コンクリートの練上がり温度に及ぼす影響は、使用量の割には大きく、水の温度が 4℃ 高いとコンクリート温度は約 1℃ 高くなる。したがって、なるべく低温のものを使用するのがよい。

(2) 6.12.1 で記述したように凝結が早くなるので、凝結時間を遅延するために AE減水剤の遅延形 I種又は高性能 AE減水剤遅延形 I種を使用するのがよい (6.3.1(4)(ウ)参照。) この混入は、コンクリートのワーカビリティーを保つのに非常に効果がある。

(3) 高温下で養生されたコンクリートは、 20℃ で養生されたコンクリートよりも強度発現が停滞する傾向にあることから、「標仕」では構造体強度補正値(S)を特記により定めるとしている。特記のない場合は、上述の理由から、構造体強度補正値を 6 N/㎜2とすることとしている。

6.12.3 製造及び打込み

(1) 6.12.1 (2)の弊害を抑制するため、「標仕」では、荷卸し時のコンクリート温度を、原則として 35℃ 以下とすることとしている。 しかし、最近では各地域の最高温度が高くなる傾向にあり、~夏期では、使用材料の温度制御 等 の対策では 35℃ を超えることが避けられない場合も予想される。そのような場合を想定し、材料 ・調合、打重ね時間、養生方法・期間等についてあらかじめ検討し、対策を監督職員と協議して講じておくのカfよい。

(2) せき板及び打継ぎ面が乾燥していると、後から打ち込まれるコンクリートから水分がせき板及び打継ぎ面に吸収されるため好ましくない。ただし、散水後にせき板及び打継ぎ面に水がたまっているとコンクリートの品質が低下し、特に打継ぎ部に水がたまっていると打継ぎ部の一体性が損なわれるため、たまった水は高圧空気等によって取り除く 。

(3) 輸送管が直射日光の当たるところに設置されると、配管の段取り替えや運搬車の待ち時間等で輸送管内のコンクリートの温度が上昇し、コンクリートのワーカビリティーが低下して閉塞やコールドジョイント等のトラブルが発生しやすい。したがって、輸送管等の運搬機器は、できるだけ直射日光を受けない場所に設置することが望ましい。直射日光を受けるような場合は、輸送管を濡れたシート 等で覆いコンクリート温度の上昇を防ぐようにする。

打ち込まれるコンクリートが接する箇所の温度が高いと、これらに接したコンクリートの表層部は、急激に水分が吸収されるなどして、 一体性や付着強度に悪影響を及ぼすことになる。

したがって、打ち込まれるコンクリートが接する箇所は、表面温度が上昇しないように散水あるいは直射日光を防ぐなどの対策を講じる必要がある。ただし、散水によって冷却する場合は、型枠内に水がたまらないようにする必要がある。

(4) 「標仕」では、コンクリートの練混ぜを開始してから 90分以内に打込みを終了するように定められているが、そのためにはコンクリート運搬車の現場到着後の待ち時間をできるだけ短くすることが必要である。

(5) 暑中環境における打込みでは、コンクリートの凝結が急速に進み、コールドジョイントが発生しやすくなる。このため、打込み継続中における打重ね時間間隔の限度内にコンクリー卜が打ち込めるように、 1回の打込み量、打込み区画及び打込み順序を考慮した打込み計画を立て、これに基づいて施工を行う。

 

6.12.4 養 生

(1) 表面からの水分の蒸発を防ぐことが大切であり、打ち上がったコンクリートの浮き水の状況や風速等を考慮し、急激な乾燥のおそれがある場合は散水を行う。

打込み後は、6.7.2 に準じて湿潤養生を行う。

(2) コンクリート上面では、ブリーデイィング水が消失した時期以降にコンクリートが乾燥の影響を受けるので、湿潤養生はこの時期から開始するのがよい。せき板に接している間は、封かん養生に相当する程度の養生条件が保たれているものと考えられるので、養生は脱型直後から開始すればよい。

 

つまり

暑中コンクリートで生じやすい5つの問題と管理ポイントとは、

  1. コンクリート温度の上昇に伴いスランプが低下する為、同程度のスランプを確保するためには単位水量の増加が必要になるが、強度低下をまねくという問題に対して、粗骨材・水・セメントの温度をプラントで直射日光に当てない等の上昇しないような対策を取ることが重要。
  2. 輸送管および打設箇所の温度上昇によるスランプ低下率の増大により、ポンプ圧送管の閉塞、ワーカビリティーの低下による打設不良が問題になる為、圧送管および打設箇所においては散水などで極力温度上昇を防ぐ処置が必要。
  3. コンクリート温度の上昇による凝結時間の短縮および硬化の促進が進むことにより、打継ぎ不良、仕上げ不良が生じる危険性が高くなる為、凝結時間を遅らせるために高性能AE減水剤の遅延型を用いたり、1回の打ち込み量や区画および順序を検討することにより普段より短い時間で打ち重ねが出来るような計画とすることが重要。
  4. 気温が高いため急激な表面乾燥が発生し、表面ひび割れが発生する危険性に対しては、コンクリートの表面温度が上昇しないために予め型枠に散水をすることにより温度を下げることが重要。
  5. コンクリート温度が上昇すると、ひび割れが発生しやすくなるので、コンクリート製造時に各材料の温度を下げることと、乾燥収縮が一気に進まないように出来る限り湿潤養生を行う事が重要。

 

と、普段に比べて少し長くて分かりにくいまとめになりましたが、
現場で出来ることは、こまめな散水と打設計画の検討、打設後の養生
となりますので、こちらの記事を読んで「散水」の意味をもう一度
おさらいをしておくと理解がより深まりますよ。

↓ ↓ ↓

 コンクリートの打設の前日はだいたい打設箇所の清掃を行います。それは、コンクリートの中にゴミが紛れ込んでいたら取り除けないし、品質的にも問題が出てくるからです。 また各企業先や設計事務所の仕様書などで柱の下部などに、「掃除口」を設けてスラブ上からでは取ることの出来ないゴミを残さず取れるようにしている場合もあります。最終的な「水洗い」は作業が全て終わった所から行う事が多いので、次の日の朝の打設開始前はゴミの無い綺麗な状態です。 ではなぜ、綺麗な状態の打設箇所をコンクリート打設の直前...
コンクリート打設前日に清掃しても、直前にもう1度散水すべき理由とは? - 負けるな新人!目指せ所長!0から始める建築現場監督への道

寒中コンクリートで建築工事監理指針が示す2つの技術的課題とは?

 

寒い冬にコンクリートを打設すると言うのは私は余り好きではありません。
コンクリート押さえがあると、なおさら押さえ作業が完了するのが
夜中になったりするので嫌なイメージしか有りませんね。

 

でも

私は日本列島で考えると比較的暖かい地方での経験が多いので、
寒中コンクリートの管理に関してはあなたの方が知識があるかも
知れませんので、もしも何か追加の知識があればコメントして
いただけると嬉しいです。

と言うことではじめて行きましょう。

 

まず

寒中コンクリートの管理で1番大切なのは「初期凍害」の防止です。
つまり、せっかく打設したコンクリートが硬化する前に
凍結してしまうことを防ぐことが重要だという事です。

 

その為には

  • コンクリートの荷卸し時点のコンクリート温度が出来るだけ高くなるように生コンプラントで調整をしてもらう
  • コンクリートが凍結しないように、シートで覆ったり、ジェットヒーターなどで採暖を取る

という行動が重要になってきます。

 

また

「いつまで凍結防止措置を行うか?」

については、初期強度の5N/mm2 が発現するまでとなっています。
初期強度が発現するまで行くと、コンクリートとして固まっていますし、
その後は、コンクリート自身の反応で熱を持って行きますからね。

 

しかし

気温が低いとコンクリート強度の発現までの時間が掛かる事にも
注意すべきでしょう。春や秋なら10日で得られた圧縮強度も、
冬なら数日間は遅れて発現するはずなので、型枠支保工を解体する
タイミングなどは、過去の生コンプラントの実績などを参考にしながら
検討をする事をオススメしますよ。

 

特に

最上階などで、1日でも早く型枠支保工を解体したい場合などは、
事前によく検討しておかないと、生コンプラントから

「あの~、強度出てないんですがどうしましょうか?」

という連絡が来たら、その後に段取りしていた全ての工事が
ズレてしまって工期に多大な影響を与えてしまいますからね。

 

最後に

の該当部分を確認して下さい。

公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)(平成31年版) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]

6.11.1 一般事項

(1) この節は、コンクリート打込み後の養生期間中に、コンクリートが凍結するおそれのある期間に施工するコンクリートに適用する。
(2) 寒中コンクリートの適用期間は、特記による。
(3) 養生方法、保温管理方法等必要な事項を施工計画書に定める。
(4) コンクリートの製造、打込み及び養生に当たり、コンクリートが所定の温度を保つようにする。

 

6.11.3 製造、運搬、打込み等

(1) レディーミクストコンクリート工場は、荷卸し時に所定のコンクリート温度が得られるよう、運搬時間を考慮して選定する。
(2) コンクリートの練上り温度は、運搬時間、施工条件、気象条件等を考慮して、コンクリートの荷卸し時の温度が、10℃以上 20℃未満となるように定める。
(3) 材料を加熱する場合、セメントは加熱しない。また、骨材は直接火で加熱しない。
(4) 加熱した材料を練り混ぜる場合は、セメント投入前のミキサー内の骨材及び水の温度を 40℃以下とする。
(5) 型枠組立後、型枠内に積雪のおそれのある場合は、シート等で覆う。また、型枠の内部や鉄筋等の表面に氷雪が付着した場合は、打込みに先立ち取り除く。
(6) 凍結した地盤上にコンクリートを打ち込まない。
(7) 凍結した地盤上に型枠の支柱を立てない。また、地盤が凍結するおそれのある場合は、支柱の足元を保温する。

 

6.11.4 養生

(1) 一般事項
(ア) 養生期間中は、保温された空間の温度及び気温を自記記録温度計等により記録し、保温管
理を行う。
(イ) 初期養生期間中は、コンクリートの温度についても自記記録温度計等により記録し、測定
は、打ち込まれたコンクリートで最も温度が低くなる部位で行う。
(ウ) 保温養生に必要な保温又は採暖の方法は、気象記録、予報等を参考に定める。
なお、必要に応じて加熱試験を行う。
(エ) 採暖する場合は、コンクリートが均等に加熱され、かつ、急激に乾燥しないようにする。
また、採暖終了後のコンクリートは、急激に温度が低下しないよう必要な措置を講ずる。

(2) 初期養生
(ア) 初期養生は、6.11.6によるコンクリートの圧縮強度が5N/mm2 以上となるまで行う。
(イ) 初期養生の方法は、打ち込んだコンクリートの全ての部分について、その温度が2℃以下
にならない方法とし、次による。
(a) コンクリートの打込み後、直ちに露出面をシート等の適切な材料で隙間なく覆う。
(b) 気温が一時的にでも0℃以下になると予想される場合は、コンクリート露出面及び開口
部をシート等の適切な材料で隙間なく覆う。
(c) 気温が、数日にわたり0℃以下になると予想される場合又は一時的にでも-10℃以下に
なると予想される場合は、構造物全体をシート、合板等の適切な材料で覆い、構造物の内
外部を所定の温度に保つように採暖する。
(3) 初期養生の後、継続して養生を行う場合は、次による。
(ア) 養生方法は、(2)(イ)の(a)から(c)までに準じて行う。
(イ) 継続した養生の打切りは、所定のコンクリート強度が得られることを、保温管理の記録及
び 6.11.6によるコンクリートの強度試験によって確認した後に行う。

 

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]

P.494

6.11.2 材料及び調合

(1) 寒中コンクリートにおいても、構造体コンクリートの強度は、普通コンクリートと同様、材齢 91 日までに所定の設計基準強度(Fc)が得られるものでなければならない。普通コンクリートと異なるのは、圧縮強度 5 N/mm2 が得られるまでは、コンクリートが凍結しないように適切な養生を行うことが必要ということである。調合は、養生計画に応じて、養生期間内に圧縮強度 5 N/mm2 が得られるように定めなければならない。

(2) 「標仕」では、かつて積算温度により管理することを原則としていた。しかしながら、積算温度方式は、一般的な現場での適用が難しいため、普通コンクリートと同じく、設計基準強度(Fc) に、「標仕」表 6.3.2 の構造体強度補正値(S)を加えた値以上となるように調合管理強度を定めて管理をすることとしている。

「標仕」6.11. 2(3)(ア)の「ただし書き」における積算温度とは、「材齢 (日)」と「温度 + 10 (度)」の積で求められる値であり、 28 日間 20 ℃で養生した場合に 28 (日)x(20 + 10)(度) = 840°D・D となる。適切に初期養生が行われた場合には、日数と温度の組合せが変わっても、積算温度が同じであれば同程度の強度が得られるといわれている。経済的な養生方法で、材齢 91 日まで、の積算温度が 840°D・D 以上となる場合には、普通コンクリートと同じく、設計基準強度(Fc)に、「標仕」 表 6.3.2 の構造体強度補正値(S) を加えた値以上となるように、調合管理強度を定めて管理をすれば、 20℃ で 28 日間の場合と同様、設計基準強度の確保が期待できる。

しかし、北海道等では、保温養生によって材齢 91 日まで、の積算温度を 840°D・D以上とするのが、不経済となる場合も多い。「JASS 5」12節及び(一社)日本建築学会「寒中コンクリート施工指針・同解説」では、コンクリートの積算温度と強度の関係から、設計基準強度が得られる積算温度を、調合管理強度に応じて求める方法が示されており、材齢 91 日までの積算温度が 840°D・D を下回る場合の調合管理強度の決定、養生計画の立案の際の参考にするとよい。

(3) 混和剤として、 AE減水剤遅延形や高性能AE減水剤を用いる場合には、コンクリートの凝結や硬化が遅れて初期凍害を生じる危険性が増すため、初期養生に注意する (6.11.4参照)。

 

 

つまり

寒中コンクリートで建築工事監理指針が示す2つの技術的課題とは、

  1. コンクリート打設後の初期凍害を防止すること
  2. 低温によるコンクリート強度発現の遅れに対する品質的なフォロー

です。寒中コンクリートについては、あなたの住んでいる地域によっては
全く関係ないという事もありますし、私が経験しているよりも深い知識を
持ち合わせているかも知れませんが、その辺りは「地域差」だと考えて
ご了承願います。

 

また

気温が下がって天候が荒れる時には、風も強くなってくることが多いですね。
台風が来るときは、あらかじめ予測して対策をとるけど、普段の日に突然に
突風が吹き荒れる場合は対応が難しいのが本音です。

 

だから

普段から強風による足場の倒壊防止に備えて、風が足場に与える影響に
関する知識を備えておいた方が、いざという時には役に立ちますので
是非こちらの記事も合わせて読んで理解を深めておいて下さいね。

↓ ↓ ↓

 突然の突風で足場が倒壊しているのを 最近テレビでちらほら見るけど、あなたは何が原因か分かっているだろうか? 答えは足場が本来構造計算上で想定している風荷重以上の 外力を受けて壁つなぎの耐力以上になってしまったから。 しかし構造計算と聞くと、「さっぱり分からない」と拒絶反応を示す人が メチャメチャ多いけど、ゆっくり考えるとそこまで難しくは無いのである。 だから今回から少しずつ、建築技術者が最低限知っておかないといけないと私が感じている仮設の構造計算についてお伝えしていく。 ま...
足場の風荷重の算定方法とは?(1)設計風速の算定 - 負けるな新人!目指せ所長!0から始める建築現場監督への道

軽量コンクリートを打設する時に注意すべき3つのポイントとは?

 

軽量コンクリートって私自身一度も使ったことが無いです。
屋上の保護コンクリートも何だかんだ普通コンクリートで大丈夫だったので、
なかなか使用する事がなかったのです。

 

しかし

この記事をあなたが読んでいると言うことは、打設の機会があるはずなので、
今回は一般的な普通コンクリートの管理に加えて、軽量コンクリートで
注意していただきたいポイントをお伝えします。

 

まず

人工軽量組骨材を練り混ぜる時には、十分に吸水させる必要があります。
普通コンクリートの骨材よりも人工軽量骨材の方が吸水が少ないと、
スランプ低下やコンクリートポンプ車による圧送時に閉塞を起こす
危険性が有るので、配管による輸送距離が100m以上になる場合は、
状況に応じて圧送管の径をアップさせるなどの検討をすると良いでしょう。

 

 

2つ目は

人工軽量骨材は比重が軽いために、コンクリート打設時にバイブレーターを
長時間掛けてしまうと粗骨材が浮き上がってくる恐れがあります。

 

たがら

バイブレータを掛ける時間を普通コンクリートと比較してより短時間で
効率的にかける必要あるので、注意して管理して下さいね。

 

 

3つ目は

普通コンクリートに比べて、軽量コンクリートは打設後のブリーディングの
沈降が大きいのが特徴です。

 

だから

上部躯体全体を軽量コンクリートで打設する場合は、柱・壁の後に梁、
そしてスラブの打設という風に各部材を順序良く打設しないと
ブリーディングによる沈降ひび割れが生じる危険性があるので、
急いで次の部材に打ち急ぐというよりは、一呼吸おいて次のステップに
進むような余裕を持った打設計画を立てることをオススメしますよ。

 

最後に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

P.488

(1) ポンプ圧送を行う軽量コンクリートの練混ぜ時の人工軽量組骨材は、あらかじめ十分に吸水させたものを使用しなければならない。これは、 6.10.3(3)に示されるスランプの低下や、圧送による圧力吸水を防止するための対策である。表 6.10.2 に示すように、製造所出荷時の吸水率はこれらの値を満足するように管理されているので、入荷後の乾燥を防止する対策が十分とられていることを確認することが大切である。

軽量コンクリートを圧送する場合には、骨材の圧力吸水によるスランプの低下や輸送管内での閉塞を生じるおそれがあり、この傾向は特に圧送距離が長い場合に顕著である。この対策としては、輸送管の径を大きくするほかに中継ポンプの使用や他の運搬方法との併用等が考えられるが、「標仕」では輸送管の径を大きくする方法を採用し、輸送管の水平換算距離が 150 m 以上になる場合には輸送管の呼び寸法を 125A 以上とし、圧送を容易にしている。

 

(3) 軽量コンクリートの打込み及び締固めでは、人工軽量粗骨材の密度が小さいためモルタルが沈降し、粗骨材が浮き上がって分離する傾向にあり、また、自重が軽いため型枠の隅々や鉄筋の回りにいきわたりにくくなる。バイプレーターによる横流しを厳禁したり、高所からのコンクリートの投入を避けるなど分離を生じない方策を徹底するとともに、バイブレーターの選定に当たっては、周波数の高いものを用いるようにする。振動機の1度の差込み時間は 5 秒程度とし、かけ過ぎないようにする。

軽量コンクリートは、普通コンクリートに比べてブリーデイングによる沈降が大きく打込み順序を適切に定めないと沈降に伴うひび割れを発生する。したがって、壁及び柱に打ち込んだコンクリートが落ち着いた後に梁を打ち込み、梁のコンクリートが落ち着いた後にスラブを打ち込む基本 (「標仕」6.6.3 (7)) を忠実に守る必要がある。

 

つまり

軽量コンクリートを打設する時に注意すべき3つのポイントとは以下の通りです。

  • 人工軽量組骨材を練り混ぜ時に十分に吸水させる必要があり、かつ現場では乾燥に注意しないと圧送管の閉塞などのトラブルが発生する
  • 骨材が軽いために粗骨材が浮き上がってくるのでバイブレータの時間を減らす必要がある
  • ブリーディングの沈降が大きいので、各部材を順序良く打設しないとひび割れが生じる危険性がある

この3つのポイントを読んでいると、普通の骨材に比べて人工軽量骨材
の場合の方が、コンクリートの打設に関して「シビア」に管理をしないと
いけないという印象が強いですね。

 

ここで

コンクリートの打設の基本のポイントについて一度おさらいを
しておいた方が、軽量コンクリートを打設する為にプラスになると
感じるので、是非こちらの記事も合わせて読んで下さいね。

↓ ↓ ↓

 今回のテーマはコンクリートの圧送工であれば分かっている事のはずです。でも、実際の現場では出来ていない部分があるのは「面倒くさい」という人として当たり前の感情によるものでしょう。「頭では分かっているけど、ばか正直にやっていると労力ばかり掛かって、施工する数量が効率よく上がらないので正直面倒くさい」という、作業員さんの中にも、あなたの中にも、もちろん私の中にも存在するごくごく「普通の感情」によるものです。この「負の感情」を上手にコントロールする事が現場監督としての腕の見せ所になってきますよ...
コンクリート打込み時の圧送工への4つの管理ポイントとは? - 負けるな新人!目指せ所長!0から始める建築現場監督への道

現場でかぶり厚さ不足が発生したら悲惨な現状になる理由とは?

 

以前の記事で、位置、寸法などが規定値に納まっていない場合は、
最小限の影響で済むように提案することを建築工事監理指針として
推奨しているという内容を書きました。

 

しかし

その記事で1つだけ条件を付けることを忘れていました。
それは、「鉄筋のかぶり厚さが確保されている場合」です。

 

なぜなら

鉄筋のかぶり厚さというのは、鉄筋工事の時にもお伝えしましたが、
躯体工事の品質管理において、唯一と言える「建築基準法違反」です。

他の管理値を満たしていなくても「法律を犯す」という事態には
ならないのが現実だからです。

 

だから

鉄筋のかぶり厚さは確保した上で、コンクリート出来型の不具合を
修繕しないといけないのです。

 

ちなみに

私がまだ会社に入って間もない頃に、他の会社の人に聞いた話だと、
鉄筋のかぶり厚さが足りていないマンションの柱のタイルが、
竣工後数年で爆裂して、調査すると鉄筋の径が数分の1にまで
錆びて細くなっていたそうです。

そのくらい、鉄筋のかぶり厚さが足りていないと数年後に
とんでもない瑕疵を背負うことになるので注意しましょうね。

 

そこで

もしも現場でかぶり厚さが足りていない場合はどの様に対応するか?
ですけど、基本的には「増し打ち」による対応になります。

かぶり厚さを確保する為に、コンクリート内部の鉄器を動かす、
という荒業は現代では不可能なので、所定の厚さまで増すという
選択肢しか、最小限の被害で済ますには残されていません。

 

もしも

「増し打ち」がNGの場合は、「一旦壊して打ち直し」という
最悪の結果が待っています。

 

正直、あなたにその様な「壊してやり直し」というような事態には
なって欲しくないので、コンクリートの打設前、打設中においては
「鉄筋のかぶり厚さ」においては、十分に管理して下さいね。

 

最後に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

P.483

(3) 鉄筋のかぶり厚さの不足は鉄筋コンクリート構造部材の耐久性能を低下させる大きな要因の一つであり、従来から、型枠脱型後の目視検査によりかぶり厚さの不足の兆候の有無の確認が行われ、その後、状況に合わせて非破壊検査等の再検査や補修等が行われている。

なお、かぶり厚さの確認、作業を第三者が行う場合は、受注者等に十分な実績、資絡・技能等を有する第三者を選定することが重要である。

(ア) まず最初に目視によってコンクリ ート表面の外観検査を行い、 豆板や錆汁の漏出の有無、コンクリート表面の鉄筋模様の有無、垂直部材の立上り鉄筋の位置等から、かぶり厚さ不足の兆候がないことを確認するとともに、かぶり部分のコンクリートが密実で、有害な打込み欠陥がないことを確認することが重要である。

かぶり厚さの不足が懸念される場合や不足の兆候が認められる場合には、電磁誘導法やレーダ一法、X線法等の非破壊試験若しくはドリル穿孔等の微破壊試験によってかぶり厚さの検査を行う。近年、非破壊試験の精度が急速に向上しており、「JASS 5」では、2009年の改定で検査方法、検査時期・頻度及び判定基準を合むかぶり厚さの検査 (11.1O 構造体コンクリートのかぶり厚さの検査) が導入され電磁誘導法を用いた JASS 5 T -608 (電磁誘導法によるコンクリート中の鉄筋位置の測定方法) が規定されているので、非破壊検査を実施する場合には、判定規準の考え方を含めこれらを参考にするとよい。

なお、これらの確認・検査の時期についても、あらかじめ受注者等と協議して定めておくことが重要である。

表 6.9.4 に、構造体コンクリートの仕上り及びかぶり厚さの検査方法の一例を示す。

 

(イ) かぶり厚さの不足が確認された場合、受注者等に適切な補修方法を提案させ、了承後に補修を行わせることが重要である。補修の方法は大別して 2種類ある。

一つは、新たに仮枠等を設けてコンクリートを増打ちする、あるいは母材であるコンクリートに用いられているものと同等以上の性能を有するセメントモルタルを使用して補修する方法で、この方法で補修を行った部材は、母材と補修材が一体化した鉄筋コンクリート造の部材と見なすことができる。

一方、ポリマーセメントモルタルやエポキシ樹脂モルタル等のコンクリート以外の材料を使用して補修する場合は、使用する材料の品質や強度及び防火上の性能と使用範囲で法令 (平成 13年国土交通省告示第1372号及び平成 12年 建設省告示 第 1399号他) 上の条件が設けられており、補修部分の断面積は、部材断面の 5% 以下 (ただし母材と同等以上の強度を有し、架構の 一部のみである場合には部材断面積の 30% 以下)であることが想定されている。また、これらの材料を使用する場合には防火上支障のないものであることが求められており、防火上支障のないものの一例として、ポリマーセメント比が 4% 以下で、かつ、補修部分の厚さが 20mm 以下の場合がある。このほか、防火上支障のない補修材料・工法の具体的な選定方法については、国立研究開発法人建築研究所の「建築研究報告 No.147 鉄筋コンクリート造建築物のかぶり厚さ確保に関する研究」等を参考にするとよい。

また、エポキシ樹脂モルタルは、それ自体が可燃性材料なので、亀裂や軽微な欠損部に充填する場合等、使用品の少ない軽微な補修では使用できるが、かぶりコンクリートとして部材表面等に塗布するような使用方法はできないので、注意しなければならない。

 

表6.9.4 仕上り及びかぶり厚さの検査方法(一例)

検査の項目 判定基準 試験方法 実施時期
部位の位置・断面寸法 「標仕」表6.2.3に適合すること 監督職員の承諾を得た方法 せき板や支柱を取り外した後、測定が可能となった時
表面の仕上り状態 「標仕」表6.2.4に適合すること 目視による方法
仕上りの平たんさ 「標仕」表6.2.5に適合すること 監督職員の承諾を得た方法 (JASS 5 T-604、他)
打込み欠陥部 有害な打込み欠陥部がないこと 目視による方法
必要に応じてはつり
ひび割れ 監督職員の承諾を得た方法 (メジャー、ノギス等)
外観検査 かぶり厚さ不足の兆候が認められないこと 目視による方法
かぶり厚さ JASS 5 表 11.8 に適合すること 監督職員の承諾を得た方法(JASS 5 T-608、他) 外観検査等によって、かぶり厚さの不足が懸念される場合又は不足の兆候が認められる場合

 

 

つまり

現場でかぶり厚さ不足が発生したら悲惨な現状になる理由とは、
鉄筋のかぶり厚さの不足は数少ない建築基準法違反に当たるので、
修正を行うのですが、基本的には増してかぶり厚さを確保する方法は
意匠上NGとなる場合が多いので、最悪は「一度壊して造り直す」
という結論にならないとも限りません。

 

よって

可能な限り避けたいのですが大規模な「やり直し」が発生する
危険性があるので、しっかりとコンクリートの打設前に
確認しておく必要がありますね。

 

更に

「やり直し」については。こちらの記事を読んで
費用対効果を考えた上で、実践して下さると嬉しいです。

↓ ↓ ↓

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コンクリートで発生したクラック(ひび割れ)の補修方法を把握しておこう

 

前回はジャンカ(豆板)の話を書きましたが今回は「ひび割れ
についてお伝えしていきましょう。

 

まず

コンクリートに発生したクラック(ひび割れ)については、
大きく分けて2x2の4パターンあります。

  • 構造クラックか否か
  • 動きのあるクラックか否か?

 

ここで、「構造クラック」とはひび割れの幅をクラックスケールで測定して
0.3mm以上であれば構造クラックとみなして、クラックに対する処置が
必要だと一般的に判断されますが、0.3mm以下であれば構造上に及ぼす
影響が小さいという判断の基に、協議の上経過観察とすることも可能です。

 

また

コンクリートを打設して直ぐの乾燥収縮が進んでいる時期のクラックや、
構造的に動きのある部分でのクラックであれば、一度対処しても
後々同様のクラックが発生することも予想しておかなければいけません。

 

しかし

改修工事におけるクラックなどで乾燥収縮が終っているくらい期間が
経っているクラックについては、補修してしまえば再発はしないでしょう。

 

このように

クラック処理については、構造クラックか?動きがあるか?について
処理方法が変わってきます。

 

例えば

クラックが今後も動きがある場合で、意匠上あまり気にしない場所については
Vカット、Uカットによりシーリング処理が適しています。

 

そして

クラックの動きが落ち着いている。意匠上Vカットではダメだ。という場合は、
エポキシ樹脂、もしくはセメント系の材料を高圧もしくは低圧で注入していきます。

クラックの幅にもよりますが時間のある場合は、エポキシ樹脂の低圧注入が
私の経験上は多いですね。

 

実際は

乾燥収縮が今後進むと予想される場所のクラックについても意匠上の問題で
エポキシ注入を行う場合は、周辺の弱い部分からクラックが再発する懸念が
あるので、仕上げの工程の許す限り補修までの時間を置いた方が良いですね。

 

最後に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

P.482

(オ) ひび割れは、次のエポキシ樹脂を用いた補修方法等を参考に適切な補修方法を策定させ、提案させて了承後に補修を行わせる。

(a) エポキシ樹脂の使用上の注意事項

① エポキシ樹脂は種類も多く、硬化剤、希釈剤、充填剤等の配合によっていろいろな性状とすることができるので、補修の目的、施工条件等を十分検討して選定する。

② コンクリート面は、十分な表面強度をもつ必要があるので、油、ほこりの類は、ワイヤブラシ等で清掃する。また、コンクリート面は完全に乾燥していなければならない。

③ エポキシ樹脂は、10℃以下では硬化が著しく遅れ、接着強度が低下するので冬期の補修には十分注意する。

なお、炎天下の作業は硬化が早くなるので日除け等の養生が必要になる。

④ エポキシ樹脂をパテ状で使用する場合は、低粘度形のエポキシ樹脂プライマーを塗布する。

 

(b) 注入補修方法

注入補修方法を体系的に示すと、図 6.9.4 のようになる。

 

図 6.9.4 補修方法

 

つまり

コンクリートで発生したクラック(ひび割れ)の対処方法については、
まずひび割れの幅をクラックスケールで測定して0.3mm以上であれば
構造クラックとみなして処置が必要だと判断するが、0.3mm以下であれば
協議の上、経過観察とすることも可能です。

 

また

クラックについては、場所と特性によって処理方法が変わってきます。

クラックが今後も動きがある場合で、意匠上あまり気にしない場所については
Vカット、Uカットによりシーリング処理で良いと考えています。

 

そして

クラックの動きが落ち着いている。意匠上Vカットではダメだ。という場合は、
エポキシ樹脂、もしくはセメント系の材料を高圧もしくは低圧で注入していきます。

クラックの幅にもよりますが時間のある場合は、エポキシ樹脂の低圧注入が
私の経験上は多いですね。

 

また

クラックは発生しないのが1番良いので、是非こちらの記事も参考にして下さいね。

↓ ↓ ↓

 パラペットは言うまでもないけど屋上の防水の端部を納めるのに非常に重要な役割を果たしています。 もしもパラペットの不具合により屋上防水の端部から水が廻ると、下階への漏水に直結することにより即クレームへと発展します。 そこで今回は、屋上のパラペットに関する話題をお伝えしましょう。 まずは「鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説第5版 」の該当部分を確認して下さい。 P.255b.パラペット一般に屋上階では防水層の養生のために押えコンクリートなどが打ち込まれるが,この押えコンクリートは気...
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ジャンカ(豆板)の補修方法を知っていれば現場でも怖くない?

 

コンクリート打設後の打設階では型枠の解体作業が進んでいます。
その中を巡視で歩いていると、ふとコンクリートの壁に目が止まるのです。

「うわっ、こんな所にジャンカ(豆板)が出来てる!
誰かに見つかるとマズいから、さっさと補修しなければ…」

とあなたは感じたことはありませんか?昔の私はそうでした。

 

しかし

実は、別に「誰かに見つかるとマズイ」という事ではありません。
ジャンカについては正しく対処していれば、軽微なものについては
全く恐れることは無いのです。
(とは言え、ジャンカが無いのが一番ですけどね)

 

実は

お恥ずかしながら会社に入って2~3年目の頃の私はジャンカの
「適切な処置方法」を知りませんでした。ジャンカは不具合なので、
早く対処しておいた方がよいという「冒頭」の文言の認識でした。

 

例えば

コンクリートの打設の翌々日の夕方あたりにコンクリートの
打設会社の土工さんがひょっこり現場に現れて、打設後に出来た
ジャンカにモルタルを詰めて帰っていくのをよく見かけました。

「何だ、モルタル塗っても汚らしいし修繕したと言えるのか?」

と当時は感じていたことを思い出します。

 

しかし

しかしですよ、その「汚らしい」と感じていたジャンカにモルタルを
詰めるという行為は、実は「正解」だったのです。

 

具体的には

軽微なジャンカについての適正な処置方法としては
「固練りのモルタルを詰める」という行為で正しいのです。

 

だから

「隠ぺい」すると後から色々言われる現代においては、軽微なジャンカ
があれば、記録しておいて固練りのモルタルを詰めておけば良いので
「不具合が起きてしまった」と恐れることは無いというのが今回の話でした。

 

最後に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

 

”””
P.480

(a) コンクリー卜に生じた豆板の程度は、表 6.9.3 を参考にして分類する。

 

表 6.9.3 豆板の程度

豆板の程度
A なし
B 表面的に軽微であり、粗骨材はたたいても落ちない。
C 粗骨材は互いに強く結ばれていて、たたくと落ちるものもあるが、連続的にバラバラに落ちることはない。内部には大きな空洞はない。
D 内部にも空洞が多くなる。粗骨材がセメントペーストでまぶされたような状態で露出し、表面から内部まで、粗骨材相互がわずかの部分のみで連結されているような状態である。

 

(b) コンクリートの豆板の補修方法

① 硬練りモルタルの充填方法による場合

1) 表 6.9.3 の B程度のものに適用する。

2) 健全部分を傷めないように不良部分をはつり、水洗いした後、木ごて等で 1:2の硬練りモルタルを丁寧に塗り込み、必要に応じて打継ぎ用接着剤を使用する。

3) はつり穴の深さは、30mm 以上が望ましい。浅いと充填部分にひび割れが入るなどして効果が望めない。

4) 充填後は、急激な乾燥を防ぐ。

② コンクリートの打直しによる場合

1) 表 6.9.3 の D 又は C でも D の状態に近いものに適用する。

2) 砂利等でたたいて落ちるようなものが残らないように、密実なコンクリー卜部分まで十分はつり取る。

3) 露出した鉄筋は、図 6.9.3 のようにその範囲に最少 30mm 以下の隙間をとる。

4) 穴の深さは、少なくとも 100mm 以上とする。

5) はつり取った開口部の上端は、図 6.9.3のようにコンクリートを打ち込む側が広くなるように約 100mm 以上の差をつける。

6) コンクリー卜の打込み前には、必ず清掃・水洗し、既存コンクリー卜部分を湿潤にしておく。

7) 打ち込むコンクリートは、硬練りコンクリートとして十分に締め固める。

8) 打ち込むコンクリートの量が多い場合は、沈降と収縮を少なくするために膨張材等を使用するとよい。

③ 表 6.9.3の C程度のものは、状況によりセメントペースト又はモルタルの注入を行う。

④ 柱下部等で鉄筋が多く、内部のコンクリートのはつりが困難な場合は鉄筋面まで露出させ、セメントガン吹付けあるいは注入 (グラウト) 等の方法による。

 

図 6.9.3 鉄筋が露出した場合の補修方法

 

つまり

コンクリート打設後にジャンカ(豆板)が発生して工事監理者さんに見られると
大きな問題になることも少なくありませんが、実は、軽微なジャンカについては
硬練りのモルタルを詰め込むだけという補修方法で良いのです。

 

だから

不必要に焦ってしまわずに適切な補修方法を提案すればよいので、
事前に施工計画書などに記載しておけば現場でも決して怖くないのです。

 

しかし

実際には「やってしまった!」と感じる部分が少なからずありますよね。
私でも少なからずありますので、1つ1つ失敗しないように覚えていかないといけないし、
作業員さんや部下などに教えていかなければいけませんよね。

もしも、あなたが作業員さん等への伝え方で困っているのであれば
こちらの記事が参考になりますよ。

↓ ↓ ↓

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大所長から教わった圧倒的に他人を納得させる秘訣とは? - 負けるな新人!目指せ所長!0から始める建築現場監督への道

断面寸法・位置・仕上がりの平坦さがNGの場合の対処方法とは?

 

「あれ?!マズイ昨日打設した柱が倒れている!」

と気付いた時あなたは一体どの様な行動に出ますか?

  • ダメなものはダメ、あっさり不具合部分は斫ってしまう
  • 何とか誤魔化してできないか?と必死に誰にも言わずに誤魔化してしまう
  • とりあえず隠しても仕方ないから報告して最小限の影響で済むように掛け合ってみよう
  • いやいや、施工者では判断できないから施主や設計事務所に対応策を考えてもらおう
  • いくら費用が掛かっても、一旦壊して造り直すぞ!

色々な考えがあると私自身も感じていますが、現場を預かる身としては
最低限の費用と、関係各所についての影響も最小限で抑えたい。
というのが人間の心情なのではと考えてしまいます。

 

具体的には

大規模な不具合の修繕が発生してしまうと、お客さんや設計事務所さん、
社内的にも信頼も評価も下がってしまいますし、修繕費用が掛かれば
工事原価を圧迫して利益が下がるので、更に評価が下がってしまいます。

 

実際には

建築工事監理指針に則れば「不具合だからといって構造体に影響のある
斫り工事を行う前に、最小限の影響で済むように検討しましょう」
という事になっているので、素直に社内や設計事務所さんに相談して、
修繕策について検討すれば良いです。

 

ただし

不具合が起きた箇所が「調整の効く場所」なのか「調整の効かない場所」
なのかは事前にあなたの方で判断して、方針を提案する方が良いですね。

 

また

床の精度については平坦さや仕上がり面がNGならポリマーセメント塗り
のみでもOKの場合もあります。その場合には、全体的に床レベルが高くなる
のであれば、全体的な仕上げレベルを5mm上げるという事で吸収出来れば
選択肢の1つになりますからね。

 

いずれにしても

トラブルが起こった時は、最悪の展開と、希望的観測的な展開と
数パターン考えながら対応することが大切なので、バタバタするとは感じますが、
頭の片隅におきながら対処していただければ嬉しいです。

 

最後に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

P.480

(2) (1)で確認を行った結果、部材の位置・断面寸法、表面の仕上り状態、仕上りの平たんさ、打込み欠陥部及びひび割れの精度が設計図書に定められた許容値に適合しない場合は、該当する部材の全て及び一部を補修することになるが、はつり等を行う場合は、構造体を傷めるおそれがある。あらかじめ設計担当者と打合せのうえ、他の部分への影響を最小限にして、その部材の耐久性を確保するように補修方法を定めて監督職員の承諾を受ける。また、補修完了後は、直ちに補修箇所について、監督職員の検査を受けなければならない。

(ア) 部材の位置及び断面寸法の精度が許容値に適合しない場合は、はつり等を行って補修することになるが、この方法は構造体そのものを傷めるおそれがあるので、受注者等や設計者と協議して、他の部分への影響を最小限にして、その部材の耐力及び耐久性を確保できる適切な補修方法を策定させ、提案させて了承後に補修を行わせる。

(イ) 表面の仕上りが不適格の場合は、不適格な箇所に再度ポリマーセメントペースト等を追加し、基準に適合するよう丁寧にこて均しを行う。

(ウ) 平たんさは、仕上げの種類だけでなく、建物の規模や仕上げ面に要求される見ばえ等によって異なるので、ポリマーセメントモルタル等を使用した適切な補修方法を策定させ、提案させて了承後に補修を行わせる。

 

つまり

部材の位置・断面寸法、表面の仕上り状態、仕上りの平たんさ、
打込み欠陥部及びひび割れの精度が設計図書に定められた許容値に
適合しない場合は、該当する部材の全て及び一部を補修することになります。

 

しかし

はつり等を行う場合は、構造体を傷めるおそれがあるの、あらかじめ設計担当者と
打合せのうえ、他の部分への影響を最小限にして、その部材の耐久性を確保する
ように補修方法を定めるように交渉する必要があります。

 

また

仕上がりの平坦さがNGの場合はポリマーセメントにより凹んだ部分を平滑に
補修するか?程度によっては凸部分を削るなどに処理が必要です。

部材の位置が間違っている時は墨出しやそれ以前の測量が間違っている
という場合が95%以上なので、測量を事前に計画して間違いなく実行するという
ことが重要になりますので、こちらの記事を確認して失敗は出来るだけ防ぎましょうね。

↓ ↓ ↓

 建築現場をいざ始めようと言う前に必ずやっておかないと いけないことが「測量」だよね。 大手のゼネコンに勤めている人は「そんなの測量会社に頼むから別に関係ない」という人もいるかも知れない。 確かに最初の基準に関しては、測量会社でしっかりとした間違っていない位置を出してもらった方が安心な面はあるよね。 しかし世の中には、大手のゼネコンとは違って元請け会社で測量を行っているという会社の方が多いと感じるよ。同じ会社でも地方によっても違うしね。 ではどのように計画するかについてだけ...
建築現場で測量を行う前のどのように計画を行っているか? - 負けるな新人!目指せ所長!0から始める建築現場監督への道

コンクリート供試体の採取本数とピッチに関するよくある誤解とは?

 

一般的に使用されている普通コンクリートについては
「150m3ごとに試験を行う」というのは私の中では当たり前です。
あなたの中の当たり前としてはどうでしょうか?きっと同じだと感じます。

 

だから

コンクリート打設前の受入試験を終った後には、試験担当者が

「次は150m3超えた辺りですから○○時頃ですね~」

と言って消えてしまうことがありますよね。

 

では

ここまででTMの考えている「誤解」があったのでしょうか?

 

答えは

「NO」です。
とくに誤解は有りません。

 

実際に

150m3ごとに試験を行うのであれば400m3であれば、
「3回」行えば規定を満たしているので全く問題ありません。
400m3の場合では、コンクリートのスランプや空気量は
打設前、150m3、300m3をそれぞれ超えた辺りに
実施することになるでしょう。

 

また

供試体は分散して均等に採取する場合は、それぞれの台数の間で
均等割にすればよいので常識的には「分散」されて採取できている
という認識にズレはないはずです。

 

だから

ここまでは、私の認識とあなたの認識の間に「ズレ」は
生じていないと考えています。

 

しかし

コンクリートの予定数量が「160m3」の場合は、あなたとしては
下記のどちらのコンクリートの試験の計画を立てるでしょうか?

  1. 50m3を超えた時期から10m3の間で急いで試験を終らせる。
  2. 160m3を均等に分けて2回の検査を行う。

正解は「2」ですが、私自身も「1」で無理やり対応したことが
実は何度もあるのですが、あなたはいかがでしょうか?

 

「えっ、150m3に達しなくても2回目の試験して良いの?」

とあなたは感じたかも知れませんね。これが私の言う「誤解」です。
私自身も昔は「1」の採取方法が当たり前だと考えていましたからね。

 

実際に

150m3で割った端数が多い時は、その端数の中で採取すれば
ほぼ問題ないのですが、端数が少ない場合には採取方法の正解を
「理解」していても難しいのが現実なのです。

 

なぜなら

コンクリートの数量というのは何故か、予定した数量と実際の
打設数量が大きく違うことがあります。
マンションのような下階と全く同じ形状を打設する場合においても
毎回打設数量が2~3%違うことも実際に経験しています。

 

例えば

コンクリートに含まれる空気量が1%違えば結果は違うでしょうし、
コンクリートの床面の高さが5mm違っても結果は違います。

 

だから

例えば、コンクリートの予定数量が295m3であれば、予定通りの
数量で打設が終われば3回目の試験は必要ありませんが、何らかの
要因で300m3を超えることがあれば、途端に3回目の試験が
必要になってしまいますので、先ほどの「1」のパターンでバタバタを
受入試験を行わないとイケなくなるパターンがあるからです。

 

「現場はあなたの思い通りには行かない事が多い」

 

という事を認識して、無駄になっても良いので試験を行うのか?
自分を信じて「ギリギリ」まで試験を行わずに見守るか?

全てはあなた次第ですからね!

 

最後に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

P.465

6.9.3 コンクリートの強度試験の総則

(1) コンクリートの強度試験には、調合管理強度の判定のための試験、型枠取外し時期を決定するための試験及び構造体コンクリート強度を判定するための試験の 3種類があり、それぞれの強度試験の回数は、「標仕」6.9.3(1)のように定めている。

具体的には、1回の強度試験はコンクリートの打込み日及び打込み工区ごとに行い、例えば 1回及び打込み工区の打込み置が 150m3 を越える場合は 150m3 以下にほぼ均等に分割した単位ごとに行うことになる。

(2) コンクリートの強度試験の具体的方法として、1回の試験に用いる供試体の個数及び試料採取の方法、供試体の作製方法、養生方法及び、養生温度並びに圧縮強度試験方法について「標仕」6.9.3 (1)では、次のように定めている。

 

(ア) 1回の試験の供試体の個数及び試料採取の方法
(a) 1回の試験の供試体数は、「標仕」表 6.9.2 に示された「調合管理強度の判定」、「型枠取外し時期の決定用」、「構造体コンクリート強度の判定」等、試験の目的に応じてそれぞれ 3個必要である。

また、構造体コンクリート強度の判定は、平成 28 年 3月 17日に改正された告示「設計基準強度との関係において安全上必要なコンクリート強度の基準等」に基づき、現場水中養生(材齢 28 日) と現場封かん養生 (材齢 28 日を超え 91 日以内) 及び標準養生( 材齢 28 日) の 3種類のいずれかを満足する必要がある。

なお、コンクリートの打込み・養生時期等によって、材齢 28 日では所定の圧縮強度が得られないことが懸念される場合は、材齢 28 日で判定を行うための供試体のほかに、材齢 28 日を超え 91 日以内で判定を行うための現場封かん養生用供試体を別途用意しておくとよい。

ただし、供試体の養生方法及び材齢は、「調合管理強度の判定」、「型枠取外し時期の決定」、「構造体コンクリート強度の判定」のそれぞれで巽なるため、注意しなければならない (表 6.9.2参照)。

(b) 供試体の個数は、「標仕」表 6.9.2による。例えば、1日の打込みが 150m3 の場合、「構造体コンクリー卜強度判定j は、 0 ~ 50m3、50 ~ 100m3、100 ~ 150m3 のそれぞれ中程の運搬車から試料を採取し、供試体を 1個ずつ、合計 3個作製することになる。「型枠取外し時期の決定用」も上記「構造体コンクリー卜強度判定」と同様の方法で 3個の供試体を作製し、1回の試験にこの 3個の供試体を使用する。

一方「調合管理強度の判定用」の場合は、「標仕」6.9.3(1)の量を 1回 の試験ロットとし、この中の任意の運搬車を 1台選び、この運搬車からコンクリート試料を採取して同時に 3個の供試体を作製することになる。

「標仕」に基づき、1日の普通コンクリートの打込み最が 405m3 の場合の、供試体の採取例を表 6.9.2 に示す。

(c) 型枠取外し時期の決定のための圧縮強度試験及び構造体コンクリート強度の判定の場合は、「標仕」6.9.3 (1)で作製した 3個 の供試体を用いて圧縮強度試験した結果を 1回の試験結果(「標仕」6.9.1式で平均値を算出) とし、「標仕」6.8.4(2)及び同 6.9.5 に基づき 1回 ごとに判定を行う。

一方、調合管理強度の判定の場合は、「標仕」6.9.4 に基づき 1回の試験結果と 3回 の試験結果の平均値の両方で判定を行う。この際、上記 6.9.3(1)や表6.9.2等で記したように 1回の試験の最小単位は 1日 (及び打込み工区) で、150m3 を超える場合は 150m3 以下にほぼ均等に分割した単位となる。ただし、レディーミクストコンクリート工場及び種類が同じコンクリートを複数日に分けて打ち込む場合、例えば 1日の打込み量が 150m3 以下の時の同一打込み日
の調合管理強度の判定は規定では 1回までとなり、2回目及び 3回目の調合管理強度の判定に使用する供試体については、別の打込み日に採取したものを使用してもよい。

 

表 6.9.2 供試体の採取例

 

 

公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)(平成31年版) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]

表 6.9.2 1回の試験、供試体の養生方法及び材齢

試験の目的 調合管理強度の判定 型枠取外し時期の決定 構造体コンクリート強度の判定




頻度 打込み日ごと、打込み工区ごと、かつ、150m3以下にほぼ均等に分割した単位ごとに行う。 必要に応じて定める。 打込み日ごと、打込み工区ごと、かつ、150m3以下にほぼ均等に分割した単位ごとに行う。
供試体の個数 3
供試体の作製方法 1台の運搬車から採取した試料で同時に3個の供試体を作製する。 適切な間隔をあけた3台の運搬車から、それぞれ試料を採取し、1台につき1個(合計3個)の供試体を作製する。
養生方法(注) 標準養生 工事現場における水中養生又は封かん養生 工事現場における水中養生 工事現場における封かん養生 標準養生
材齢 28日 必要に応じて定める。 28日 28日及び28日を超え91日以内 28日

(注) 養生方法は、6.9.3(1)による。

 

つまり

コンクリート供試体の採取本数とピッチに関するよくある誤解とは?

170m3打設する場合は150m3.と20m3に分けて試験を行うため
のこりの20m3においてまとめて供試体を採取することです。

 

実際には

170m3で2セット試験を行うのであれば、170m3を2つに分けて
85m3で3回に分けて供試体を採取すれば良いのです。

 

すると

均等にコンクリートの供試体を採取できるので品質管理面では
非常によい管理方法となりますからね。

 

更に

コンクリートの供試体は採取して終わりではありません。
採取後の管理方法がしっかりとしていなければ驚愕の結果が待っています。
結果について知りたいあなたはこちらからどうぞ。

↓ ↓ ↓

 「コンクリートなんて何だかんだ言っても強度でるよね。」と若い頃の私は考えていました。なぜなら、コンクリートは打設翌日から人間はおろか重量物をあげても(本当はイケませんが…)びくともしない位固まってしまっているからです。人間の力ではどうしようもない位に固まってしまった後のコンクリートの強度がどの位か?という感覚を持つことが難しかったからです。 例えばコンクリートを打設した翌日はまだ指で押すと凹むくらいで、3日目になって恐る恐るスラブ上を歩けるようになって、5日目でようやく壁の型枠が解体...
供試体の採取後の養生が重要な理由とは?驚愕の結果が…。 - 負けるな新人!目指せ所長!0から始める建築現場監督への道

コンクリート中の空気の量を測るというのはどういう仕組みか?

 

コンクリートの中に含まれている空気の量を測るというのは、
冷静に考えると難しいですよね。水やセメントなど目に見えるものは
測りやすいですが、空気のような見えないものをどう測るのか?
という事もありますが

 

「そもそも空気の量なんて測って意味あるのか?」

 

とさえ思っていた時も実はあります。というのは、空気の量なんて
一定量混じっているわけだし、その量によってコンクリートの品質が
大きく変わるとは考えていなかったからです。

 

しかし

料理を作るとき泡立て器で混ぜる時にプロの料理人さん等が
かき混ぜ方で食感が「ふわふわ」になったり、出来上がりが
雲泥の差となってしまう事を考えると「空気の量が品質に与える影響」
というのは、実は大きいのだと考えたことがありました。

 

実際に

コンクリートの空気量によって、ワーカビリティーや強度などの
品質に影響を与えるので、測定項目に入っているのです。

 

では

大分横道にそれてしまいましたが本題に入りましょう。
空気量をどうやって測るのか?についてですが、基本的には、

「密閉した容器の中にコンクリートを目一杯詰めて圧力をかける」

というやり方です。そこで、圧力をかけた事により押し出された
空気を容器の外に出すことにより測定します。

 

具体的には

 

空気ハンドポンプで空気室の圧力を初圧力より僅かに大きくする。約 5秒後に圧力調整口を徐々に開いて,圧力計の指針が安定するよう圧力計を軽くたたき,指針を初圧力の目盛に正しく一致させる。約5秒経過後,作動弁を十分に開き,容器の側面を木づち (槌) などでたたく。

再び,作動弁を十分に開き,指針が安定してから指示値を 0.1% の桁まで読み取り,コンクリートの見掛けの空気品 (A1) とする。必要があれば 5.4 e) 関係を用いて,指示値を補正する。

 

という事ですが、正直にいうと実際には

「ふ~ん。そうなんだ~」

という程度の理解しか出来ていません。
色々と項目がある中には、このような項目もあるという事でご容赦を。

とりあえず、

検査して4.5%±1.5%であれば合格です。

 

最後に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

P.453

(イ) 空気量試験方法

空気量の試験方法には、JIS A 1128 (フレッシュコンクリートの空気量の圧力による試験方法 - 空気室圧力方法)、JIS A 1118 (フレッシュコンクリートの空気量の容積による試験方法 (容積方法)) 及び JIS A 1116 (フレッシュコンクリートの単位容積質量試験方法及び空気量の質量による試験方法 (質量方法)) の 3種類の方法がある。これらの内最も多く使用されているのは、JIS A 1128 である。

この試験の実施においては、容器の上面とふたの下面の間の空間を水で満たす方法 (注水法)と水を満たさない方法 (無注水法) の2種類の測定方法がある。測定精度としては注水法の方が優れているが、一般的には、測定終了後の試料の廃棄の問題から、多くの建設現場では、無注水法で空気量の試験が行われている。

ただし、いずれの方法で実施する場合でも、空気が漏れないよう容器の上面とふたの下面を正しく一致させることが必要である。

JIS A 1128 (フレッシュコンクリートの空気量の圧力による試験方法 - 空気室圧力方法)の抜粋を次に示す。

 

---- JIS A 1128 ・2019 ----

3. 器具

3.1 空気量測定器 空気量測定器は,次のとおりとする。

a) 空気量測定器は,図1 に示すようにコンクリートと蓋との間の空間に注水して試験するように造られたものとする。無注水法によって測定する場合は、注水しないで試験するように造られたものを用いてもよい。

b) 容器は,フランジ付きの円筒状容器で,その材質はセメントペーストに容易に侵されないものとし,水密で十分強固なものとする。また容器の直径は高さの 0.75 ~ 1.25 倍に等しくし,その容積は注水して試験する場合(注水法) 少なくとも 5L とし,注水しないで試験する場合 (無注水法) は 7L 程度以上とする。

さらに,容器はフランジ付きで蓋と高圧下で密封される構造となっているものとし,内面及びフランジの上面を平滑に機械仕上げしたものとする。

c) 蓋は,フランジ付きでその材質は容器と同様にセメントぺーストに容易に侵されないものとし,水密で十分強固なもので,注水口及び排水(気)口を備えていなければならない。蓋の下面及びフランジの下面は,平滑に機械仕上げしたものとする。

d) 蓋の上部には,容器の約 5% の内容量をもつ空気室を取り付ける。

空気室は,圧力調整弁,空気ハンドポンプ,圧力計及び作動弁を備えていなければならない。

なお,作動弁は蓋と容器とを組み立てた場合に, 100kPa の圧力で空気及び水が漏れず,通常の使用圧力下において空気量の目盛で 0.1% 以下の膨張に抑えられる剛性をもつものでなければならない。さらに,空気室内の高圧の空気を容器に噴出し,かつ,空気室に水が浸入しないような構造でなければならない。

e) 圧力計は,容量約 100kPa で 1kPa 程度の感度のものとする。その目盛板の直径は 9cm 以上とし,容器中の空気量に相当する圧力の点に空気量の分率% (5.4参照)を少なくとも 8% まで目盛,また初圧力 (5.3参照)を明示したものとする。

f) キャリブレーションのため,必要な水量を簡単な操作で器外に取り外せるような器具(長さ 50mmのキャリブレーションパイプ,延長チューブ,図2 参照)を用意する。

 

図1 空気量測定器

図2 キャリブレーションパイプ,延長チューブを取り付けた一例

図3 圧力計の目盛板の一例

 

3.2 振動機 振動機は,JIS A 8610 に規定するものとする。

3.3 突き棒 突き棒は,その先端を半球状とした直径 16mm,長さ 500 ~ 600mmの鋼又は金属製丸棒とする。

4. 試料 試料は,JIS A 1115 によって採取するか,又は JIS A 1138 によって作る。

 

P.458

7. コンクリー卜の空気量の測定 コンクリートの空気量の測定は,次のとおり行う。

a) 突き棒を用いて締め固める場合には,試料を容器の約 1/3 まで入れ,ならした後,容器の底を突かないように突き棒で 25回 均等に突く。突き穴がなくなり,コンクリートの表面に大きな泡が見えなくなるまで,容器の外側を 10 ~ 15 回木づち(槌)などでたたく。ただし,流動性が高いコンクリートの場合には十分な締固めが得られる範囲で突き数及び/又はたたく回数を減らしてもよい。次に,容器の約 2/3 まで試料を入れ,上記と同様な操作を繰り返す。最後に容器から少しあふれる程度に試料を入れ,同様の操作を繰り返した後,定規で余分な試料をかき取って平たんにならす。突き様の突き入れの深さは,その前層にほぼ達する程度とする。

b) 振動機を用いて締め固める場合には,JIS A 1116 の 5.2 (振動機で締め固める場合)によ って行う。試料を容器の 1/2 まで入れ,各層の表面を 3等分に分けて締め回める。次に,容器からあふれるまで試料を満たし,上記と同様な振動締固めをする。締め固めた後は,コンクリート中に空隙が残らないように振動機をゆっくりと引き抜く。上層のコンクリートを締め固めるとき,振動機の先端が下層のコンクリートにほぼ達する程度とする。振動時間は,コンクリート表面に大きな泡がなくなるのに必要な最小時間とする。上層の振動締固めが終わったら,定規で余分な試料をかき取って平たんにならす。ただし,スランプ 8cm 以上の場合は,振動機を用いない。

c) 容器のフランジの上面及び蓋のフランジの下面を完全に拭った後,蓋を容器に取り付け,空気が漏れないように締め付ける。

d) 注水法の場合には,排水口から排水されて,蓋の下面と水面との間の空気が追い出されるまで軽く振動を加えながら注水口から注水する。無注水法の場合には,この注水操作を省く。最後に全ての弁及び口を閉じる。

e) 空気ハンドポンプで空気室の圧力を初圧力より僅かに大きくする。約 5秒後に圧力調整口を徐々に開いて,圧力計の指針が安定するよう圧力計を軽くたたき,指針を初圧力の目盛に正しく一致させる。約5秒経過後,作動弁を十分に開き,容器の側面を木づち (槌) などでたたく。

再び,作動弁を十分に開き,指針が安定してから指示値を 0.1% の桁まで読み取り,コンクリートの見掛けの空気品 (A1) とする。必要があれば 5.4 e) 関係を用いて,指示値を補正する。

f) 測定終了後は,蓋を外す前に注水口と排水(気)口を両方開いて圧力を緩める。このとき,容器及び空気室の両方の圧力を緩める前に作動弁を開かないようにする (4)。

注(4) これを怠ると水が空気主に入るため,その後の測定で誤差が大きくなる。

 

つまり

コンクリート中の空気の量を測るというのはどういう仕組みか?
というと簡単に言えば密閉した容器にコンクリートを隙間なく詰めて
圧力をかけることによって空気量を測定しています。

 

でも

何回読んでも分からないものは分からないという事もありますよね。
実は、空気量については私も同じです。

 

ちなみに

これが経験した事でなければ更に大変です。
未知の経験に対しては私も非常に大きな不安を持つことがあります。
そんなときは、こちらの記事の内容を自分で自分に言い聞かせてますよ。

↓ ↓ ↓

 未知の経験に対する不安というものは少なからず誰しもが持っていると感じる。 例えば 会社へ入社する。 初めて現場へ配属される。 初めて担当者として任命さえる。 結婚する。 人の親になる。 初めて現場全体を任される。などなど数えきれないほどの経験をあなたはしてきているはずだしこれからもずっと経験し続けていくと感じる。 しかし年齢が上がれば上がるに連れて新しい経験を行う時のプレッシャーは大きくなっていく。 本当に今の自分に出来るのか?という疑問は当然湧くはず。 なぜなら私はい...
未知の経験に対する不安を消し去る心理術とは? - 負けるな新人!目指せ所長!0から始める建築現場監督への道

コンクリート受入時のスランプ試験でTMが密かにしている事とは?

 

今回の話をすると

「TMって陰険で嫌らしい奴」

とあなたは感じるかも知れませんが、気にせずに進めて行きますよ。

 

まず

コンクリートの受入時のスランプ試験のおさらいをしましょう。

  1. スランプコーンを設置する平板を水平に据える
  2. スランプコーンを設置して3層に分けてコンクリートを入れる
  3. 1層ごとに一様に25回突き棒で突く。突く深さは前層まで達する深さまで
  4. 上面をならし、余分なコンクリートを拭き取る
  5. スランプコーンを上方へゆっくりと上げる
  6. 中央部の高さを0.5cm単位で計測する

という手順ですが、ここで

 

「私が密かに行っている事は一体何でしょうか?」

 

ちなみに

その手順を完了まで、コンクリートの試験を行う担当者が作業しているのを
観察しているのが私たち現場監督の役目なので、実際にTM自身が作業を
することはまずありません。別に何もしなくても写真撮影時に一緒に入れば
受入試験自体は完了してしまいます。

 

だから

別に写真撮影時に入る以外は自発的に行動することは無いのです。

 

実は

私が密かに行っている事は「突き棒で突く回数を数える」という事です。

キッカケは、自分自身の勉強の為でした。供試体を作るときに突く回数、
スランプ試験の時に突く回数を実際の試験時に「何回突くか?」を
覚えるために無意識に数えていたのが始まりでしたが、「意外にも?」
試験担当者さんは「ほぼ正確な回数」を突いていました。

 

そこで

「キチンと25回突いていましたね」

と伝えると、9割の人は

「えっ?そんな所までチェックしていたのですか?」

とビックリされますが、そこまでチェックされているという事が
逆に「抑止力」として働くことを感じてきてからは、「敢えて」
突き回数の事を話題にすることにしています。

 

すると

大抵の人は「25回」を頭の中で毎回数えている訳ではなく、
いつの間にか数えていなくても、感覚的に覚えてしまっている。
という事が分かってきました。

 

更に

スランプ試験と言えば「いかに規定値内の数値に納めるか?」
も試験担当者の腕の見せ所だと私は考えています。

 

具体的には

スランプコーンから脱型されたコンクリートの中央付近の「どこ」
を違和感ないように規定値内で測定するか?という事です。
その為には、コンクリートの「不要に」高い部分を壊さないように、
測定機器の方向を変えてセットしている風景も幾度となく見ています。

コンクリートの硬さを色々注文付けて出してもらっている立場としては、
「規定値から外れる」と苦労しか増えないので、内心助かっていますよ。

 

最後に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

P.452

(ア) スランプ試験方法

(a) スランプの試験方法は、JIS A 1101 (コンクリートのスランプ試験方法)による。

---- JIS A 1101: 2014 ----

3. 試験器具

3.1 スランプコーン スランプコーンは 図1 のように上端内径 100mm,下端内径 200mm,高さ 300mm 及び厚さ 5mm 以上の金属製(1)とし,適切な位置に押さえと取っ手(2)を付ける。

注(1) セメントペーストに容易に侵されないもので。試験時に変形しないもの。
(2) 高さの約2/3の所。

 

図1 スランプコーン

3.2 突き棒 突き棒は 直径 16mm 長さ 500 ~ 600mm の鋼又は金属製丸棒で,その先端を半球状とする。

4. 試料 試料は,JIS A 1115 の規定によ って採取するか又は JIS A 1138 の規定によっ
て{午る。
5 試験 試験は次による。

a) スランプコーン(3)は,水平に設置した剛で水溶性があり平滑な平板(3),(4)上に置いて押さえ,試料はほぼ等しい量の 3層に分けて詰める。その各層は,突き棒でならした後,25回一様に突く。この割合で突いて材料の分離を生じるおそれのあるときは,分離を生じない程度に突き数を減らす。各層を突く際の突き棒の突き入れ深さは. その前層にほぼ達する程度とする。

注(3) スランプコーンの内面と平板の上面は,あらかじめ湿布などでふいておく。
(4) 平板の水平の確認は,水準器を用いて行うのが望ましい。

b) スランプコーンに詰めたコンクリートの上面をスランプコーンの上端に合わせてならした後.,直ちにスランプコーンを静かに鉛直に引き上げ(5),コンクリートの中央部において下がりを 0.5cm 単位で測定し,これをスランプとする。

なお,コンクリートがスランプコーンの中心軸に対して偏ったり,くずれたりして,形が不均衡になった場合は,別の試料によって再試験する。

注(5) スランプコーンを引き上げる時間は,高さ 30cmで2 ~ 3秒とする。

c) スランプコーンにコンクリートを詰め始めてからスランプコーンの引き上げ終了までの時間は,3分以内とする。

 

6. 試験の結果 スランプは,0.5cm 単位で表示する。

---- JIS A 1101: 2014 ----

(b) JIS では、コンクリートの中央部の下がりを測ることになっているが、実際にどこを測定したらよいか分からない場合がある。この場合は、一般的には 図6.9.1 に示す位置で測定するとよい。

 

図 6.9.1 スランプの測定位置 (ZKT-201 :2007より)

 

つまり

コンクリート受入時のスランプ試験でTMが密かにしている事とは?
突き棒でつく回数などを規定通りに行っているか?を数えている事です。
別に1回多かったり少なかったりしても言わないし、結果が大きく変わるという
事にはならないと考えているので良いのですが、

意外とみなさん正確に行っている印象があります。

 

ところで

このような「数値」については資格試験の問題にも出てくる可能性があります。
「仕事と勉強は別物」と考えて仕事をして欲しくないというのが私の意見です。
だから、こちらの記事も書いていますので合わせて読んでみて下さいね。

↓ ↓ ↓

 建築現場の現場監督の仕事って正直忙しい。毎日当たり前の残業で、土曜日も普通に出勤。やっとの日曜日は、普段の仕事の疲れから眠ってしまったらあっという間にもう夕方。そんな時間の無い日々でどうやって資格勉強をすれば良いの? でもなんでタイトルが「資格勉強に最適」なの?と感じている人も当然いるはず? しかしもしも、先ほどの疑問を抱えているならあなたは、大きな勘違いをしていることになる。 そしてあなたの勘違いは、今後の資格取得だけでなく今後の現場監督としての考え方自体に悪影響を及ぼす...
現場監督が1級建築士や1級施工管理技士の資格勉強に最適な理由! - 負けるな新人!目指せ所長!0から始める建築現場監督への道

コンクリート受入検査の試料の採取場所は荷卸し地点で良いのか?

 

コンクリートの受入試験を生コン車から普通に採取していると、

「コンクリートの受入は荷卸し地点じゃなくて、
打設場所の筒先じゃないか?」

とあなたは言われた事が有りますか?この記事のタイトルを見てクリックした
あなたを含めた人たちの半分は直接言われていないにしても
「どっちだっけ?」と感じているかも知れませんね。

 

なぜなら

昔は「JIS取り」「JASS取り」と考え方が違っていた時がありました。
だから、新しい現場にいくと構造図の準拠図書や特記仕様書を確認して、

「よしよし、荷卸し地点で受入検査はOKだな」

と思っていたものです。

 

ちなみに

今の基準からいくとコンクリートの受入数検査は基本的に
「荷卸し地点でOK」です。

 

ただし

あくまでも打設場所で試料を採取する事が望ましいが、
とても大変だったり、場合によっては危険だったりするので、
そんなに辛い思いをするなら荷卸し地点で良いよ。
という事なので勘違いしないで欲しいですけどね。

 

ちなみに

生コンクリートの採取をする時は、事前にアジテーターを高速回転させて
中身をよく攪拌してから採取することが大切です。

 

更に

生コン車からの採取方法は「検尿」と同じで最初と最後の
コンクリートは採取しないで!と監理指針には記載されていました。

 

確かに

コンクリートを採取する時に、最初の一輪車を使用せずに、
2台採取して2台目を試験に使っていた人いたな~。
とふと思い出しましたが、普通に1台目で検査している人も
いたので、人によって現実的にはバラバラかなと感じる面もありますね。

 

どちらにしても

あなたが「知識」として知っておくことは大切なので、
覚えておいて損はありませんからね。

 

最後に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

 

P.450

6.9.2 フレッシュコンクリートの試験

(1) フレッシュコンクリートの試験結果は、採取する試料によって異なる場合があるため「標仕」では試料の採取を製造工場ごとに行うこととし、その場所と採取の方法を定めている。

(ア) フレッシュコンクリートの性状は、工場で製造された後、現場へ運搬され、現場内で場内運搬される間に種々変化することがあるため、試験に用いる試料の採取場所としては型枠に打ち込まれる直前が望ましい。しかし、型枠に打ち込む場所で採取する場合には、作業上危険が伴ったり、試験場所まで試料を運搬する手間が生じるなど、作業が繁雑になる。「標仕」では、「JASS 5 鉄筋コンクリート工事」の品質管理方法と整合させ、軽量コンクリートであってもI類コンクリートの場合は荷卸し地点で試料を採取することとなっている。ただし、荷卸しかられ込み直前までの間で、品質の変動が著しい場合には、品質を代表すると考えられる箇所、段階で採取する必要がある。

(イ) 試料の採取方法は、「標仕」では、 JIS A 1115 (フレッシュコンクリートの試料採取方法) 附属書 1 (参考) [分取試料の採取方法] を試料の採取方法としている。

JIS A 5308 (レディーミクストコンクリート) 及び JIS A 1115 の抜粋を次に示す。

 

---- JIS A 5308 : 2019 ----

10. 試験方法
10.1 試料採取方法 試料採取方法は,JlS A 1115 による。

---- JIS A 1115: 2014 (追補を含む) ----

3. 試料 採取した分取試料を集めて,一様になるまでショベル,スコップ又はこてで練り混ぜたものを試料とする。試料は,練り混ぜた後,直ちに試験に供する。

4. 試料の量 試料の量は,20L 以上とし,かつ,試験に必要な量より 5L 以上多くしなければならない。ただし,分取試料をそのまま試料とする場合には,20L より少なくてもよい。

5. 分取試料の採取方法 分取試料は,試験しようとするコンクリートを代表するように3か所以上から採取する。分取試料の採取方法は,附属書 1 (参考) による。

附属書 1 (参考) 分取試料の採取方法

2. トラックアジテータから分取試料を採取する場合 排出されるコンクリートから,定間隔に3回以上採取する。ただし,排出の初めと終わりの部分から採取してはならない(3)。

なお,トラックアジテータで30秒間高速かくはんした後,最初に排出されるコンクリート 50 ~ 100L を除いて採取することができる。

分取試料は,コンクリート流の全横断面から採取する。この場合コンクリー卜の排出の速度は,トラックアジテータの回転速度を変えることによって調節しなければならない。

注(3) 採取する前に,材料が分離していないことを確認する。

3. コンクリートポンプから採取する場合 配管筒先から出るトラックアジテータ 1台分又は 1パッチと判断されるコンクリート流の全横断面から定間隔に 3回以上採取するか排出されたコンクリートの山の 3か所以上から採取する。

 

つまり

コンクリート受入検査の試料の採取場所は荷卸し地点で良いのか?
について、建築工事標準仕様書とJISに則って品質管理をする上では
「荷卸し地点」で良いです。

 

実際に

筒先で生コンを採取するのは想像以上に困難ですから、
出来る限り現実的な対応になるように交渉していくのも
あなたの実力だと考えており、あなたに必要なスキルだと考えています。

 

だけど

お客さんや設計事務所との交渉事って大変ですよね。
交渉するには1人で行くより、断然2人の方が良いですよ。
理由はこちらで確認してみて下さいね。

↓ ↓ ↓

 施主との大事な追加工事の金額交渉。 実は、私はお客さんとの大事な交渉は、自分の過去の経験上、1人では行かないほうが良いと考えている。 別に1人で行くのが、怖いわけではない。もしも、1人で行くと、「あと、もうちょっと~」と言う所で押しが足りない場面が出て来るのだ。 なぜなら2人で行くことによって、 「交渉の切り込み役」と「なだめ役」の2役を演じ分ける 事が出来るからである。 「そんな金額じゃ出来ませんよ」「一体、いくらでやれって言っているんですか?」「あと100万は貰わない...
施主との大事な交渉事は2人で行くべきたった1つの理由とは? - 負けるな新人!目指せ所長!0から始める建築現場監督への道

 

天井インサート図の割付時にTMが経験上気を付けている事とは?

 

天井インサートとは、仕上げ時にコンクリートスラブから重量物や
天井の軽量鉄骨下地を吊る時に用いられる受け材です。

 

 

 

天井インサートはスラブの型枠に大工さんがハンマーで打ち付けるだけ
という手軽な方法で設置する事が出来るので、コンクリート打設後に
後施工アンカーを打設するよりもコスト面でも労力面でもメリットかあります。

 

そして

天井インサートの配置図については、型枠大工さんへ渡すのに
私自身がよく書いていましたので、今回はその経験を生かして
「失敗しない天井インサート図の書き方」をお伝えしていきましょう。

 

まず

図面上綺麗だからと言って中途半端な寸法で等分割するはやめましょう。

 

具体的には

天井インサートは軽量鉄骨下地用であれば、壁面から150mm以内、
内部は900mm以内に配置しなければ行けませんが、3350mmを
割り込むのに4分割して837mmピッチにする事はやめた方が良いです。

 

なぜなら

現地では837mmで墨出しするのは非常に手間だし必要性がありません。
それよりは900mmをベースに割り込んで、残りを中途半端に出した方が
墨出しの時に桟木などに900mmの印をあらかじめ付けておいて、
スラブに置いて印を付ける方が圧倒的に効率的だからです。

 

 

次に

部屋の中心、廊下の中心などは設備のインサートと干渉する可能性が
高いので敢えてずらして記入する事が大切です。

 

ちなみに

先程の項目で、中途半端な寸法で等分割しないようにというのは、
実は今回の項目にも当てはまっていて、敢えて等分割していないのです。

 

なぜなら

電気の照明の位置は意匠上部屋や廊下のセンターに無いとおかしいですし、
ダクトのルート等は入口と出口が決まっているので必然的にルートは決まります。

 

しかし

天井のインサートは900mm以内であれば良いので、壁際で無ければ
設備系のインサート位置をずらした方が、後から

 

「監督さん廊下中央のインサート、照明と干渉して全滅だよ!」

と軽天屋さんに言われなくても済みますからね。
逆に、設備には壁から150mmの位置にはインサートを設置しない
ように伝えておけば後施工アンカーの本数も減りますよね。

 

 

3つ目は

オプションや設計変更などの可能性のある場所には、天井を造るなら
あらかじめ天井インサートを仕込んでおくと良いです。

 

なぜなら

天井を左官さんで補修して直にクロスなどを張る仕上げは別として、
天井下地を組む場合は、数個余分に天井インサートが設置されていても
全く問題にならないですし、型枠大工さんも数個打ち付ける数が増えても
95%以上の確率で文句を言わないからです。

 

だから

可能性のある箇所については天井インサートを計画しておきましょう。

 

 

最後に

天井インサートは暗黙の了解的に色分けが決まっています。
私の経験上多いのが建築は黄色、電気は赤色、設備は青色、
ガス工事など設備で会社が違え緑色という分け方が多いです。

 

だから

「俺は赤色が好きだから!」

と勝手に注文すると後でトラブルになる可能性は大きいですから
事前に関係業者で打合せておきましょうね。

 

更に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

P.449

(3) インサート類は、スラブ下等に軽量天井下地等を取り付けるために、コンクリー卜に打ち込まれる。通常は天井等で隠されるため問題ないが、天井がなく見え掛りとなる部分には、錆止め塗料を塗り付ける。防錆塗装付きのインサートや目立たない色のプラスチックのみが露出する製品を用いる場合もある。

 

つまり

天井インサート図の割付時にTMが経験上気を付けている事とは、

  • 図面上綺麗だからと言って中途半端な寸法で割り込まず、900mmをベースに割り込む
  • 部屋の中心、廊下の中心などは設備のインサートと干渉する可能性が高いので敢えてずらして記入する
  • オプションや設計変更などの可能性のある場所にはあらかじめ仕込んでおく

 

また

現場で施工する前に、建築・電気・機械・ガスなどで天井インサートの
使用する「色」について打合せしておく事が大切だと考えています。

 

特に

図面上綺麗に納めたいという気持ちと、現場で後からやり直す手間を
可能な限り防ぎたいという気持ちは「それぞれが正解」だと感じます。

 

そこで

大切なのはこちらの記事の内容だと感じますので、
合わせて読んで無用なトラブルは防いで下さいね。

↓ ↓ ↓

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図面担当と現場担当の打合せがカギである理由とは? - 負けるな新人!目指せ所長!0から始める建築現場監督への道

セパレーターの選択は型枠大工さんの仕事?現場監督の仕事?

 

セパレーターは型枠の両側のパネルを所定の間隔で保持する部材です。

 

 

今回は始めに

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

P.447

6.8.5 型枠締付け金物等の措置

(1) 型枠緊張材(セパレーター)の主なものは、コーンを使用しないもの(丸セパC型)とコーンを使用するもの(丸セパB型がある。

セパレーターの例を表 6.8.4 に示す。

型枠取外し後、丸セパC型の場合はコンクリート表面に座金及び頭(ねじ部分)が露出する。頭はハンマーでたたくことにより、簡単に折れ除去できるが、座金の部分は残る。丸セパB型の場合はコーンを取り外した穴が残るが、ねじ部分は穴の奥となり穴をモルタル等で埋めれば、表面には何も露出しない。

コーンを使用する目的は、次のように考えられる。

(ア) 止水(地下外壁等で、セパレーターを伝わってくる水をモルタル防水等で防ぐ。)

(イ) 表面の平滑化 (防水下地、薄い仕上げ下地等)

(ウ) 金物を露出させない(打放し仕上げ面、断熱材埋込み面等)。

型枠締付け金物の頭処理に当たっては、これらのことを考慮し、部位別に適切な処理をする。

見え掛りで仕上げがない箇所(設備シャフトの中等)では、丸セパC型を用いるが、頭を折って除去した跡の座金部分に鉛・クロムフリーさび止めペイント1種(JIS K 5674)を塗り付ける。手の届きにくい部分ではスプレーを用いる場合もある。

(2) コーン穴の処理方法の例は次のとおりである。

(ア) 漏水のおそれのある地下外壁等では、丸セパB型を用い、コーンの跡の穴に防水剤入りのモルタルを充填する。さらに、確実な止水が必要な場合は防水工事を施す。

(イ) 防水下地や薄い仕上げの下地等の場合は、丸セパB型を用いコンクリート面と同一にモルタルを充填する。普通のモルタルでは垂れ下がったり、乾燥収縮するおそれがあるので、水量の少ない硬練りモルタルを用いることがある。

(ウ) 打放し仕上げ面等の場合は、丸セパB型を用い、穴はコンクリート表面よりわずかに内側にへこませて面内にモルタルを充填する。
コーンの穴埋めは、上記のように左官材料で行う方法と、既製品を用いる場合がある。主な既製品の例を次に示すが、使用する部位の目的にあったものを使用する。

(a) 埋込みプラグ
プラスティック製のプラグをコーン穴にたたき込んで埋める。

(b) 接着剤付きコーン (図 6.8.15 参照)
モルタルコーンの先端に接着剤カプセルがセットされており、これをコーン穴に取り付けて指で押し、接着剤カプセルを破壊して接着する。

(c) モルタルコーン
モルタルコーンを、エポキシ系接着剤を用いて取り付ける。

(d) 打込み式コーン (図 6.8.16 参照)
打込み式コーンは、防水機能をもたせたコーンであり、従来のコーンと異なり廃材が生じないのが特徴である。
断熱材の部分では、「標仕」19.9.2 [断熱材 打込み工法] (2)(オ)によるとされており 、そこでは、コーンの除去跡には断熱材を張り付けるか断熱材を充填するようになっている。

表 6.8.4 セパレーターの例

品名 寸法図 ねじ径
丸セパ
B型
w 5/16
w 3/8
丸セパ
C型
w 5/16
w 3/8
丸セパ
BC型
w 5/16
w 3/8

 

図 6.8.15 接着剤付きコーン (止水・はく離防止)

 

図 6.8.16 打込み式コーンの例

 

ここで

今回の議題は、セパレーターの「端部の形状」です。

 

そして

B型の様に、Pコンなどを使用する場合のようにモルタルなどで
穴を埋めた後のコンクリート表面がフラットになる場合と、
C型の様に、セパレーターの軸がコンクリート表面まで出ていて
型枠を脱型したときにPコンなどによる「凹み」が無い場合です。

 

具体的には

B型などを使用する仕上げは主に以下の通りです。

  • クロスの直張り面
  • 塗装面
  • 外部のタイル面
  • コンクリート打ち放し仕上げ面

 

C型などを使用する仕上げは主に以下の通りです。

  • 基礎・地中梁
  • 硬質ウレタン吹き付け面
  • 軽量鉄骨など内側に新たに仕上げを設ける場合

 

ちなみに

セパレーターの一端がB型で反対側がC外部のというパターンもあります。

 

では

「あなたは型枠大工さんにセパレーターの形状を指示できますか?」

 

実際には

型枠大工さんも過去の経験上から、どの部分についてはどの形状、
という認識はあるとは感じますが、この指定というのは、
本来は現場監督であるあなたが決めるべきだと考えています。

 

なぜなら

型枠大工さんが

「面倒たがら全部B型でPコンでいけば問題無いだろう」

とした場合は、基礎やウレタン吹き付け面のPコンを埋める費用は
誰が持つのでしょうか?C型にしておけばさび止めスプレーを
吹くだけで済んだコストを、何倍も手間を掛けてモルタルなどで
1つずつ埋めていかなければ行けません。

 

これは

型枠大工さんに請求するには無理があると私は考えています。
大工さんは型枠のスペシャリストですから、専門外の指示については
あなたが調整しなければ結果としていけなくなりますからね。

 

つまり

セパレーターの選択は型枠大工さんの仕事?現場監督の仕事?
という面で行くと「現場監督の仕事」だと考えています。

 

あくまでも

型枠大工さんは「型枠工事」のスペシャリストであって、
現場全体のスペシャリストではありません。
今までの経験上で分かる場合もあるとは感じますが、
建物全体の仕上げを理解して適切な指示を出すのが
あくまでも「現場監督」であるあなたの仕事ですよ。

 

ちなみに

現場は全体を俯瞰的に見ることが出来れば、運営的に
間違った判断を下す確率は圧倒的に減ります。
コツはこちらにあるので合わせて確認して下さいね。

↓ ↓ ↓

 所長や副所長の立場で現場全体を管理してく立場であるのに、「木を見て森を見ていない」という人が非常に多い。あなたはどうだろう? 自分の興味のある担当に口を突っ込み過ぎたり、1つの問題にかかりっきりになっていたりしないかな?別に、仕事の全体量が把握できていれば、私は文句を言うつもりはないよ。 しかし実際に廻りを見回してみると、全体が有る中での1つの作業という認識を持って仕事をしている人は、必ずしも多くはないと感じている。 では「所長の器」とどのような関係が有るのか? 例えば...
現場を全体観で管理するには現場所長の器が必要? - 負けるな新人!目指せ所長!0から始める建築現場監督への道

突貫工事で型枠支保工を1日でも早く解体して仕上げたい時には?

 

「突貫工事だから支保工1日でも早く取りたいから、
1度解体しておいてパイプサポートを付き直せば、
引き続き梁やスラブの荷重受けてます。じゃダメかな~?」

 

はい

「ダメです!」

 

そもそも

型枠支保工は打設中からコンクリートの自重を負担していますので、
1度でも緩めてしまうと、その瞬間に荷重が解放されてしまうので、
いくら後から付き直しても全く意味をなし得ません。

 

だから

型枠支保工は「盛り替え禁止!」なのです。

 

でも

突貫工事だから1日でも早く仕上げたい!

という気持ちは分かりますので、今回はその辺りを掘り下げてみましょう。

 

まず

梁やスラブの強度の発現する期間は普通ポルトランドセメントを
使用していれば、どんな工法を使用していても同じです。

 

だから

型枠支保工を「全て」早期に取り除く事は出来ませんが、
数日間先行して設備工事や仕上げ工事が入るくらいの程度で
一部のパイプサポートだけ残して、廻りのパイプサポートやコンパネを
取り除くことは可能です。

 

例えば

パーマネント工法と呼ばれる工法を使用すると、
全体のパイプサポートの約1/3を残して早期に解体する事が出来ます。

 

更に

などの工法であれば、更にパイプサポートの数量を減らして、
コンクリート打設の3~4日後には、ほぼ型枠支保工が無い、
という状態にする事も出来ます。

 

ただし

検討費用などが別途掛かるので、全体的な費用対効果を踏まえて、
現場内で検討した後に、工事監理者さんなどの承諾を得て下さいね。

 

最後に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

P.447

(4) 「標仕」では、スラブ下及び梁下のせき板は、支柱を取り外した後に取り外すことにしているが、施工方法によっては、支柱を取り外すことなくせき板を取り外せる場合がある。その場合は、昭和46年 建設省告示 第110号の第1 第一号で定めるスラブ下及び梁下のせき板の存置期間の規定を準用し平均気温による存置日数又はコンクリートの設計基準強度の 50% 以上の強度を確認することにより、支柱を取り外す前にせき板を外す方法もある。ただし、この方法は「標仕」6.8.4 (4)に示す 「これにより難い場合」に相当するため、監督職員は、工種別施工計画書 (品質計画)に記載された内容を確認して承諾する必要がある。

また、支柱の盛替え作業は、無造作に行われやすく、また、若材齢のコンクリートに荷重が作用することは望ましくないので、「標仕」では支柱の盛替えは行わないこととしている。

 

つまり

型枠支保工は原則盛替え禁止です!一度でも応力を開放すると
元に戻らないので現場においても品質管理上、絶対にさせては
いけないと私は考えています。

 

しかし

同時に、パーマネント工法などと呼ばれる一部の型枠支保工のみを
構造計算に基づき残置しておいて、残りの型枠支保工とせき板を
解体する工法もあるのです。

 

すると

現場に搬入される型枠資材も削減出来て、型枠大工さんも
スラブ材を通常の支保工の組立の2つ上のフロアに転用ではなく、
1つ上のフロアで転用が済むので労力としては非常に軽減されますし、
現場もスッキリしますのでWin-Winとなるのではと感じています。

 

もちろん

現場によって向き・不向きがあるのでメリット・デメリットを
考える必要はありますが、このような事の積み重ねが現場での
利益を生むことにつながっていきますからね。

 

あっ、

材料を削減といえば、あなたが最初に出来る原価管理は
こちらの記事が参考になりますよ。

↓ ↓ ↓

 建築現場の原価管理で若手職員でも出来る原価管理とは?を前回の記事でお伝えして来た。今回は、「材料の手配」についてお伝えする。 まずあなたに1つ質問がある。あなたは、現場の実行予算というものを実際に自分の目で見たことがあるだろうか?決して、全ての項目を見たのか?ということではなくて、あなたの発注している材料についてである。 つまりスリット、ドレイン、開口補強筋、天井インサートなどの金物屋さんで段取りするような材料たちだ。 もしも見たことあるのであれば、予算の項目に「余分の費用(...
建築現場の原価管理の初歩【材料の手配】 - 負けるな新人!目指せ所長!0から始める建築現場監督への道

庇の様な片持ちスラブの支保工を1日でも長く置きたい心理とは?

 

「中のスラブは別に良いけど、バルコニーの支保工は出来るだけ置きたいね」

と言われる工事監理者さんは多いです。
実際には、工期の関係上なかなか要望が叶うことは無いのですが…。

 

しかし

工事監理者さんの言いたい事は良く分かります。

 

なぜなら

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]」にも

片持梁やひさしは静定構造であり、ひび割れが発生すると大きなたわみにつながるおそれがあるので、支柱の存置期間を必要に応じて延長するのがよい。

 

と記載されているからです。
ただ、「するのがよい」なので願望的になっていますけどね。

 

ちなみに

文中に記載されていた「静定構造」について補足をしておきます。
ウィキペディアには以下のように書かれています。

静定構造(せいていこうぞう、英: statically determinate structure)とは力の釣り合いから応力分布(モーメント図、剪断図)が決まる構造のことである。安定を保ために、必要最低限の拘束数しか受けない構造物である。

 

つまり

分かりやすく言うと、簡単に計算が出来る「単純な構造」という事で、
何かのバランスが崩れると崩壊してしまうような構造です。

 

逆に

一般的な建物などは「不静定構造」と呼ばれ、色んな要素があるので、
どれかの要素が破綻しても直ぐに「崩壊」という事にはなりません。

 

ちなみに

阪神大震災で高層道路が倒れたのは、橋脚が「静定構造」であったので、
想定以上の外力に対して耐えきれなかったのが原因です。

 

鎮魂の祈り・阪神大震災写真特集-時事ドットコム

 

だから

バルコニーなどの部分については、他の部分より慎重にしたいし、
型枠支保工の存置期間を1日でも伸ばしたいのです。

 

最後に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

P.447

(3) 片持梁やひさしは静定構造であり、ひび割れが発生すると大きなたわみにつながるおそれがあるので、支柱の存置期間を必要に応じて延長するのがよい。また、「標仕」では、長大スパンの梁、大型スラブ等の型枠を支持する支柱及び施工荷重が大きくコンクリートに支障が生じるおそれがある場合の支柱等は、必要に応じて存置期間を延長するとされている。

 

つまり

庇の様な片持ちスラブの支保工を1日でも長く置きたい心理とは、
片持ちスラブが「静定構造」と呼ばれる比較的単純な構造形式のため
何かの外力などでひび割れが発生すると大きなたわみが生じるという
危険性が高いからです。

 

だから

4辺を梁で囲われたスラブに比べて、1日でも長く強度が発現するまで
支保工を置いておきたいとう願望が発生するのです。

 

ちなみに

「静定構造」については、簡単に計算が出来ます。
部材と荷重を入力すれば簡単に計算できるシステムを
作成していますので、是非試してみて下さいね。

↓ ↓ ↓

型枠支保工の存置期間を決めるのは強度?期間?それとも?

 

型枠支保工は空中に作られた梁やスラブの強度が出るまでの
仮の支柱の役割を果たしています。

 

だから

コンクリート打設1日後に梁やスラブの型枠支保工を全て解体すると、
(と言いながらやったことがないのでどうなるかは想像ですが)

スラブが崩壊して抜けるまではならないにしても、
梁やスラブは自重に耐えかねて大きなタワミが発生して、
柱と梁の際や、梁とスラブの際でクラックが発生するのでは?
と想像してしまいます。

 

それだけ

梁とスラブの型枠支保工を外すタイミングは重要だと
私(と言うかあなたも含めて皆さん)が考えていることでしょう。

 

そこで

今回は型枠支保工を外すタイミングについてお伝えしていきましょう。

 

まず

型枠支保工で支持されている部分のコンクリートの強度が、
梁下では設計基準強度以上出ていれば型枠支保工を解体できます。

 

これは

所定の設計で建物に求めている強度が発現されているのだから、
型枠支保工の支えは不要でしょ。という当たり前の内容です。

 

一般的には

強度の発現までには普通ポルトランドセメントで2週間弱くらい
を想定しておくと良いでしょう。

 

ここで

本当はスラブの型枠支保工に関しては、もう少し早くに解体出来ますが、
スラブだけ解体して、梁を残す事を私は今までしたことがありません。
強度試験結果も支保工解体用は1回分しか採取しないので梁のみ検討します。

 

 

次に

ある一定の「期間」経てば必要な強度が今までの実験的に発現する
という考え方でも型枠支保工は解体出来ますが、建築現場の場合は
後に仕上げ工事が控えているので、悠長に解体時期を待つことは
「ほぼ皆無」だと私は考えていますので、強度管理が建築現場では
一般的と考えて良いでしょう。

 

 

3つ目は

ある「計算」に基づいて、設計基準強度が発現する前に「早期解体」
をする方法があります。

 

こちらは

  • 突貫現場などで早期に設備・仕上げ工事をしないと工期が間に合わない
  • 現場内に納入する型枠資材を抑えたい
  • 高層建築で外部足場が連層足場(スライド足場)などで、躯体の進捗と共に早期に無くなってしまう

という場合などに検討されることが多いです。

 

そして

早期解体に用いられる工法としては、パーマネント工法と呼ばれる
一部のパイプサポートを残して、他の支保工材を解体するという
工法などが多いですが、こちらについては後日また話題に取り上げます。

 

最後に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

P.444

(b) 支柱の最小存置期間もせき板の場合と同様、材齢による場合とコンクリートの圧縮強度による場合とに分かれている。圧縮強度による場合は、スラブ下で設計基準強度の 85% 以上又は 12 N/mm2 以上、梁下では設計基準強度以上となっている。

なお、告示「型わく等取りはずしに関する基準」では、梁下の場合、「設計基準強度以上又は 12N/mm2上」としているが、「標仕」において、「又は 12N/mm2以上」が削除されたのは、安易に若材齢(低い強度)での取外しを認めるべきではないとの考え方によっている。さらに、 「施工中の荷重及び外力について、構造計算により安全であることが確認されるまで」となっており、施工中の荷重について検討が必要である。ただし、ここでいう構造計算とは型枠支
柱を取り外した後の施工中の荷重、コンクリートの変形、外力等について行った構造計算であり、設計時の構造計算とは別のものである。

材齢による場合は、せき板と同様、存置期間中の平均気温とセメントの種類の組合せにより必要な期間が定められている。

(イ) 支柱の存置期間を構造計算によって算定する方法については、「型枠の設計・施工指針」等に記載されている。参考として、「JASS 5」 9 節 [型枠] における存置期間の考え方の骨子を次に示す。

(a) 支柱は、コンクリートが施工中の荷重によって有害なひび割れやたわみを生じることのない圧縮強度以上になるまで取り外さないことを基本とする。

(b) 床スラブが、有害なひび割れを起こす可能性のある条件として、施工荷重時の曲げひび割れ強度 0.64√Fc (Fc:設計基準強度に対応した28日圧縮強度 N/mm2) 以上となる場合を一つの目安としている。ただし、梁部材は一般的に鉄筋量も多く、部材せいも大きいので、たわみやひび割れへの影響は小さいと考えこの規定から除外する。

(c) 支保工を早期に (設計基準強度未満) 取り外すための条件として、上述の 0.64√Fc を安全率 1.25 で除した許容曲げ応力 0.51√Fc を掲げ、施工荷重時の曲げ応力 σ0 が、この数値以下となることとしている。

(d) 施工荷重は最下階支持スラブ、梁に作用する施工荷重の値を示している。この場合、コンクリート打込み時、支保工1層受けと2層受け以上でそれぞれ異なる。

(e) 構造体コンクリートの強度発現は、現場水中養生供試体又は現場封かん養生供試体の圧縮強度試験値から推定し、上の条件を満たすのに必要な強度管理として現場水中養生供試体又は現場封かん養生供試体の試験値を使用する。
すなわち、施工荷重による曲げ応力 σ0 に対して取外し可能なコンクリートの圧縮強度F1を「所要圧縮強度」と定義し、F1 = σ0^2 / 0.51^2 (^はべき乗) として、圧縮強度試験により管理する。

(ウ) 告示「型わく等取りはずしに関する基準」の改正に伴い、新たに第1 第一号ロに「コンクリートの温度の影響を等価な材齢に換算した式によって計算する方法 (以下、「等価材齢換算式による方法」という。)が追加された。受注者等から、この方法によって基礎、梁側、柱及び壁のせき板の取り外しを行うことを提案された場合は、実施の可否、実施方法等について、受注者等と協議して定める。

なお、同方法の具体的な運用については、同告示と 同時に国土交通省住宅局建築指導課長より発出された技術的助言 国住指第4893号 平成28年3月17日 「コンクリート強度並びに型わく及び支柱の取り外しに関する基準の改正について」の「2 型わく及び支柱の取り外しに関する基準 (昭和46年 建設省告示 第110号) の改正について」に基づいて、国立研究開発法人 建築研究所の 「建築制究資料 No.168 型わくの取り外しに関する管理基準の検討」の [第Ⅱ編 せき板の取り外しに係わる積算温度を用いた管理要領 (案)] を参考にするとよい。

 

公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)(平成31年版) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]

表 6.8.3 支柱の最小存置期間

存置期間中の平均気温 スラブ下 梁 下
早強ポルトラドセメント 普通ポルトランドセメント、高炉セメントA種、シリカセメントA種、フライアッシュセメントA種 中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント、高炉セメントB種、シリカセメントB種、フライアッシュセメントB種 左記の全てのセメント
コンクリートの材齢による場合(日) 15℃以上 8 17 28 28
5℃以上 12 25
0℃以上 15 28
コンクリートの圧縮強度による場合 圧縮強度が設計基準強度 (Fc)の 85%以上又は12N/mm2以上であり、かつ、施工中の荷重及び外力について、構造計算により安全であることが確認されるまで。 圧縮強度が設計基準強度(Fc)以上であり、かつ、施工中の荷重及び外力について、構造計算により安全であることが確認されるまで。

(注) 圧縮強度を圧縮強度試験により確認する場合は、6.9.3(1)(イ)による工事現場における水中養生供試体又は封かん養生供試体の圧縮強度とする。

 

つまり

型枠支保工の存置期間を決定する要因は

  1. 強度の発現による確認
  2. 所定の期間存置する場合
  3. 所定の強度が発現していなくても計算などに基づく早期解体

の3つがあります。

特に、3については計算に基づいて全体的に解体する方法もあれば、
主要な一部の支保工は残しつつ、他の支保工およびせき板を
解体する工法など色々あるので、次々回にお伝えする予定ですよ。

 

しかし

せっかく良い工法を見つけたとしても、すぐに現場で反映できるか?
というと別の問題です。あなたが上司を上手く説得出来なければ、
せっかくの提案も水の泡ですからね。

 

だから

上司を説得するコツはこちらでお伝えしますので
是非参考にしてみて下さいね。

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型枠支保工が!TMが新入社員時代にやってしまった失敗とは?

 

「こんな状態で明日コンクリート打設したら、
どんな結果になるか分からんのか!」

と進入社員時代に言われた時に、恥ずかしながら全く何が起きるのか?
内容を聞かされていても、そこまでの事になるのか?という事が
全く想像が出来ませんでした。

 

なぜなら

そんな失敗を経験していないからです。

 

しかし

あなたは違います。なぜなら、他人事としてでも「失敗談」として
私の失敗を経験する事が出来るからです。

 

では

私がした失敗をお伝えすると、足場が地盤ごと下がってしまったのです。

「足場が下がるって!?」

とあなたは感じたかも知れませんが、私も同感でした。

 

具体的には

ある建物の1階の階高が高くて2階のバルコニーを受ける型枠支保工を
足場を1段組んだ上から設置していたのです。

 

しかし

その足場は基礎、地中梁のコンクリートを打設した後の埋め戻して
時間の経っていない土の上に設置していました。

埋め戻しを行ってすぐの土は、水で締めながら、転圧しながら施工しても
雨などか降ると大なり小なり沈下をするのが私の経験上有りますが、
当時の私にはその知識が全く無かったのです。

 

だから

冒頭の型枠大工さんは、コンクリートの打設に伴う荷重で
足場自体が沈下するのでは?と懸念して私を怒っていたのです。

 

そして

結果はどうなったかと言うと「足場ごと沈下しました」。
足場の足元の土に亀裂が入って沈下している事は一目瞭然でした。

 

しかし

2階のバルコニーのレベルが下がったかと言うと結果は大丈夫でした。

 

なぜなら

型枠大工さんが足場の沈下を見越して、打設前のバルコニーのレベルを
あらかじめ高めに設定しておいて、打設後にレベルを調整して
適正なレベルに持っていってくれるというフォローがあったからでした。

 

だから

あなたは私と同じような失敗をしないで下さいね。

 

最後に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

P.441

(4) 上下階の支柱が同一位置にないと、強度が十分発現していないコンクリートスラフに悪影響を与えることになるので、可能な限り平面上の同じ位置に配置する。また、地権上に直接支柱を立てる場合には、支柱の下に剛性のある板を敷くなどして、支柱の沈下を防がなくてはならない。

 

つまり

TMが新入社員時代にやってしまった型枠支保工にまつわる失敗とは、
埋戻し後すぐの地盤の上に建てた型枠支保工がコンクリートの打設
した時の荷重で足場ごと沈下してしまった。という失敗です。

 

その時は

型枠大工さんの機転により大事には至りませんでしたが、
なかなか経験が無いと失敗を予測するというのは難しいですね。
だから大切なのは「職長」と良い意味で仲良くしておくことです。

頼りになる職長さんの見つけ方はこちらで解説しているので
合わせて読むと理解が一層深まりますよ。

↓ ↓ ↓

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型枠支保工は労働基準監督署の臨検時のターゲット!7つの対策法とは?(2)

 

前回の記事では型枠大工さんに必要な技量について4つの項目を
お伝えしましたので、今回は最後の1項目をお伝えしていきましょう。

 

5つ目は

水平材、斜材、配置など計画図と著しく異なる箇所がないことです。

1つ目の項目で「計画図」を作成しておく事と書きましたが、
あえて、その場で言わなかったのが「現場では計画図通り」に
施工するべきという事です。

 

きっと

「計画図は900ピッチなのに、920あるじゃないですか!」

という内容で指摘を受けることは無いと考えていますが、

「計画図には水平材の記載があったのに無いですね!」

というレベルであれば指摘を受けるでしょう。

 

だから

「計画したら終わり」でも「とりあえず書いとけ」でもなく
現実的に実現可能なレベルで計画図に記載する事が重要ですよ。

 

 

6つ目は

補助サポートを使用する場合は1本までしか足さない事、
パイプサポート同士をつなぐ場合は4つの穴全てで固定する事です。

 

ここで

補助サポートとはパイプサポートに差して継ぎ足せる1mくらいの
サポートで、階高が高い場合に補助サポートを使用して届けば、
支保工足場を組まなくても良くなるので現場としては省力化に
つながるような商品です。

 

補助サポート

 

実際に

補助サポートを2本以上使用している場面に私は出くわした事は
無いですが、代わりに階段部分などの型枠支保工で2本つなぎを
している場面で「4ヶ所止めを2ヶ所しか止めていない」
という場面には遭遇しますので、適切に指導しておきましょうね。

 

 

7つ目は

上記の項目に対する点検表があることです。

コンクリートの打設前には「点検」を行って記録に残しておく
必要が私たちにはあります。

 

よって

不良品にしても、組み立て方法にしても「悪いところが無いか?」
をあなたが確認して記録すべきなのです。

 

例えば

「点検表が無いと言うことは、あなたが適切に管理していた
という事実をどの様に証明するつもりだったのですか?」

と労働基準監督署の人に言われた時に、返す言葉が無いですからね。

 

最後に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

P.439

(カ)支柱に関する労働安全衛生規則の抜粋を次に示す。

---- 労働安全衛生規則 ----

(昭和47年9月30日 労働省令第32号 最終改正 平成25年6月28日)

(型枠支保工についての措置等)

第二百四十二条 事業者は、型枠支保工については、次に定めるところによらなければならない。

一 敷角の使用、コンクリートの打設、くいの打込み等支柱の沈下を防止するための措置を講ずること。

二 支柱の脚部の固定、根がらみの取付け等支柱の脚部の滑動を防止するための措置を講ずること。

三 支柱の継手は、突合せ継手又は差込み継手とすること。

四 鋼材と鋼材との接続部及び交差部は、ボルト、クランプ等の金具を用いて緊結すること。

五 型枠が曲面のものであるときは、控えの取付け等当該型枠の浮き上がりを防止するための措置を講ずること。

五の二 H型鋼又はI型鋼(以下この号において「H型鋼等」という。)を大引き、敷角等の水平材として用いる場合であつて、当該H型鋼等と支柱、ジャッキ等とが接続する箇所に集中荷重が作用することにより、当該H型鋼等の断面が変形するおそれがあるときは、当該接続する箇所に補強材を取り付けること。

六 鋼管(パイプサポートを除く。以下この条において同じ。)を支柱として用いるものにあつては、当該鋼管の部分について次に定めるところによること。

イ 高さ二メートル以内ごとに水平つなぎを二方向に設け、かつ、水平つなぎの変位を防止すること。

ロ はり又は大引きを上端に載せるときは、当該上端に鋼製の端板を取り付け、これをはり又は大引きに固定すること。

七 パイプサポートを支柱として用いるものにあつては、当該パイプサポートの部分について次に定めるところによること。

イ パイプサポートを三以上継いで用いないこと。

ロ パイプサポートを継いで用いるときは、四以上のボルト又は専用の金具を用いて継ぐこと。

ハ 高さが三・五メートルを超えるときは、前号イに定める措置を講ずること。

八 鋼管枠を支柱として用いるものにあつては、当該鋼管枠の部分について次に定めるところによること。

イ 鋼管枠と鋼管枠との間に交差筋かいを設けること。

ロ 最上層及び五層以内ごとの箇所において、型枠支保工の側面並びに枠面の方向及び交差筋かいの方向における五枠以内ごとの箇所に、水平つなぎを設け、かつ、水平つなぎの変位を防止すること。

ハ 最上層及び五層以内ごとの箇所において、型枠支保工の枠面の方向における両端及び五枠以内ごとの箇所に、交差筋かいの方向に布枠を設けること。

ニ 第六号ロに定める措置を講ずること。

九 組立て鋼柱を支柱として用いるものにあつては、当該組立て鋼柱の部分について次に定めるところによること。

イ 第六号ロに定める措置を講ずること。

ロ 高さが四メートルを超えるときは、高さ四メートル以内ごとに水平つなぎを二方向に設け、かつ、水平つなぎの変位を防止すること。

九の二 H型鋼を支柱として用いるものにあつては、当該H型鋼の部分について第六号ロに定める措置を講ずること。

十 木材を支柱として用いるものにあつては、当該木材の部分について次に定めるところによること。

イ 第六号イに定める措置を講ずること。

ロ 木材を継いで用いるときは、二個以上の添え物を用いて継ぐこと。

ハ はり又は大引きを上端に載せるときは、添え物を用いて、当該上端をはり又は大引きに固定すること。

十一 はりで構成するものにあつては、次に定めるところによること。

イ はりの両端を支持物に固定することにより、はりの滑動及び脱落を防止すること。

ロ はりとはりとの間につなぎを設けることにより、はりの横倒れを防止すること。

 

つまり

労働基準監督署の臨検対策としては

  1. 機械設置届の有無に関わらず「型枠組立計画図」と「構造計算書」を現場に備えておくこと
  2. 足もと、スラブ取り合い部の「滑動防止」の対策を取っておくこと
  3. 明らかな不良品があれば使用禁止と分かるようにしておくこと
  4. パイプサポートを調節するピンは「専用」のピンを使用すること
  5. 水平材、斜材、配置など計画図と著しく異なる箇所がないこと
  6. 補助サポートを使用する場合は1本までしか足さないこと、パイプサポート同士をつなぐ場合は4つの穴全てで固定すること
  7. 上記に対する点検表があること

 

ここで

労働基準監督署の人が来た時点で現場はかなり混乱するので、
出来るだけ必要のない作業についてはストップさせることが
余計な指摘事項を減らすための得策の1つだと考えています。

 

また

相手も人なので、粘り強く会話をしていくと柔軟に対応して
くれる人もいるので真摯に対応するようにしましょうね。

 

更に

労働基準監督署の記事と言えばこちらも確認しておいて下さいね。

↓ ↓ ↓

 警察と労働基準監督署はどちらも現場で重大な労災事故が起きた場合には関係書類を押収する権利がある。 しかしもし、2つの機関が「同じ書類」を求めだ場合は どちらに優先権が有るのだろうか?と言う疑問をあなたは感じないだろうか? ぶっちゃけ「警察」と「労働基準監督署」ってどっちが偉いの?と言う疑問にお答えしよう。  まず公務員って色んな種類があるのは知っているだろうか?公務員の種類の中でも大きな違いと言えば、「国家公務員」と「地方公務員」である。「国家公務員」と言えば、「官僚」と...
警察と労働基準監督署はどちらが偉いのか? - 負けるな新人!目指せ所長!0から始める建築現場監督への道
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