前回は、鉄骨工事の工場製作要領書の全10項目のうち
6~8項目までをお伝えしました。
最初から読みたいあなたはこちらからどうぞ。
今回は続きからお伝えします。
9 ●塗装計画 (材料・工法・塗装範囲等)
「あなたは現場に来る鉄骨にほどこされてる錆止め塗料が
何回に渡って塗られているか?知っていますか?」
「あなたの現場で必要な塗装の厚みはいくつか分かりますか?」
この2つの質問に答えることが出きるのであれば読み飛ばして下さい。
この節で確認しておくべき事は以下の通りです。
- 錆止め材料の品番
- 錆止め材の全体の塗り回数と工場で塗るべき回数
- 塗装の厚み
- 錆止め材以外に製作工場で事前に塗っておくべき塗装があるか?
- 錆止め塗装を施工しない場所(ボルト接合部まわり、耐火被覆部分等)
上記の項目は工事監理者さんとの会話などで出てくる事が多い内容なので
1通り確認して覚えておくとスムーズな会話になりますし
「おっ!こいつ良く覚えているな~!」
と相手に思わせる事が出来ますからね。
10 製品の輸送計画 (輸送方法・養生方法・安全対策等)
鉄骨は重量物で加工して現場に搬入してくる部材は大きなものになります。
1車に何十ピースも載せることは出来ません。
柱などがあれば数ピースしか積むことが出来ません。
だから
現場に搬入される車両の台数は必然的に多くなるので、
実際の建方時には輸送計画をしっかりと計画する必要があります。
そもそも
建設地が関東で、鉄骨の製作工場が北海道という場合では、
どういう手段で輸送するのか?という所から始めるべき現場も
あるはずなので一度確認しておくことをオススメします。
また
輸送だけでなく、組立完了した鉄骨のストックヤードの確保の確認、
鉄骨材の養生方法も確認しておかないと、現場に鉄骨が搬入された時に
傷が色々ついていたり、錆びていたりすると嫌ですからね。
特に
ストックヤードの問題は、当初の工程から前後にずれた場合に、
自社のストックヤードが一杯なので、ゼネコンで探して欲しい。
などのリクエストが来る場合もありますし、自分達が工程通りでも
他現場のスケジュールがずれる事でストックヤードが無くなる
と言うこともあるので注意して下さいね。
最後に
「建築工事監理指針(令和7年版上巻)」の該当部分を確認して下さい。
P.507
(5) 受注者等及び鉄骨製作業者が、工場製作及び工事現場施工に先立ち作成する施工
計画書・工場製作要領書・工事現場施工要領書の記載事項は、概ね次のとお りであ
る。
なお、※を考慮 しながら品質計画を作成する。(イ) 工場製作要領書 (工場製作範囲の品質管理要領を含む)
- 総則及び工事概要
- 鉄骨製作業者の管理組織、工事担当 (施工管理技術者・溶接施工管理技術者・検査技術者の氏名、保有資格等)
- 溶接技能者の氏名、保有資格等
- 製造設備の能力 (製作関連の機械設備、配置図等)
- 工程表 (工作図・材料調達・製作・製品検査・搬出等の時期)
- ※使用材料の名称、規格、製造所及び使用箇所
- ※工作・溶接 (加工・組立・溶接の製作手順、開先形状、溶接工法等)
- ※品質管理・検査計画 (管理・検査項目、方法、管理値、不具合処置方法等)
- ※塗装計画 (材料・工法・塗装範囲等)
- 製品の輸送計画 (輸送方法・養生方法・安全対策等)
つまり
鉄骨工事の施工計画書には大きく分けて、工場製作編と現場施工編があり、
実際に施工を行うための施工要領書が別に作成されます。
- 総則及び工事概要
- 鉄骨製作業者の管理組織、工事担当 (施工管理技術者.溶接施工管理技術者・検査技術者の氏名、保有資絡等)
- 溶接技能者の氏名、保有資格等
- 製造設備の能力 (製作関連の機械設備、配置図等)
- 工程表(工作図 材料調達・製作・製品検査・搬出等の時期)
- 使用材料の名称、規格、製造所及び使用箇所
- 工作・溶接(加工・組立・溶接の製作手順、開先形状、溶接工法等)
- 品質管理・検査計画 (管理・検査項目、方法、管理値、不具合処置方法等)
- 塗装計画 (材料・工法・塗装範囲等)
- 製品の輸送計画 (輸送方法・養生方法・安全対策等)
長くなりましたが以上で「工場製作要領書 」編を終わります。
続いて次回から「工事現場施工要領書」編をスタートしていきます。





















































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