鉄筋の位置がズレたときに台直しをしても良い場合の条件とは?

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「監督さん、柱かぶり無いけど型枠は納まるからもう建てるよ~!」

「え~!ちょっと待ってよ!」

「待てないよ!次のコンクリートの打設日を遅らしてくれるなら待つけど」

「それは…」

あなたは今のような会話をしたことないですか?

 

これは、コンクリート打設後の墨だしの忙しい日におこる
日常的といってはいけないけど、比較的よくある風景です。

コンクリートを打設した後は墨出しで躯体の墨を出すけど、
墨出し後に必ずチェックする必要があるのが「かぶり厚さ」
が所定の数値に納まっているか?です。

 

そして

鉄筋のかぶり厚さが不足していれば当然ながら修正が必要ですが
どれだけズレていていも修正してよいというものでは有りません。

規定では、鉄筋の折曲げ勾配が1/6以下で納まるような状況のみ
「台直し」といって、鉄筋を折り曲げて修正しても良いのです。

 

もしも

1/6以上の勾配になってしまうと、地震などの外力を受けた場合に
鉄筋が内部で伸びてしまう可能性があるからです。

 

だけど

たとえ、鉄筋の折曲げ勾配が1/6以下であったとしても鉄筋は
コンクリート面の根元の時点で修正をしなければいけないので
当然ながらせっかく打設したコンクリートを斫り込む必要があります。

「なんで、せっかく打設したコンクリートを斫らなきゃいけないんだ」

と嘆かないためには、コンクリート打設前のかぶり厚さと鉄筋位置の
チェックを入念に行って下さいね。

 

くれぐれも

「まだ材齢が浅いからコンクリート強度が出てなくて斫りやすくて良かった!」

なんて思わないようにして下さいね。

ちなみに、「鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説第6版 [ 日本建築学会 ]
も参考にして下さいね。

 

コンクリート打設後の鉄筋の位置が設計図書どおりであり所定のかぶり厚さが確保されるように施工を行う。コンクリート硬化後の鉄筋の位置ずれ修正( 台直し)は,その反力によって鉄筋周囲の既設コンクリートを傷めやすいため, 原則として行わない。そのため。平成25 年版「標仕」では, 平成22 年版「標仕」5.3.3(b) の「前に打ち込まれたコンクリートから出ている鉄筋の位置を修正する場合は, 鉄筋を急に曲げることなく, できるだけ長い距離で修正する」の記述が削除されており, 鉄筋の位置ずれを生じた場合は, 極力, 台直し以外の是正方法を検討する。やむを得ず現場で台直しを行う場合は, その折曲げ勾配を1/6 以下としてできる限り組やかに曲げて既設コンクリートを傷めないように慎重に施工する。

 

つまり

鉄筋の位置がズレたときに台直しをしても良い場合の条件とは、
鉄筋の折曲げ勾配が1/6以下で納まるような状況のみです。

ただ、台直しを行う場合は既設コンクリートに対して斫り込みをしたり
するので原則として行わない事が望ましいと記載されているため、
コンクリート打設前にしっかりとチェックしておくことが非常に大切ですよね。

 

ちなみに

現場監督さんが、現場で事前に不具合を発見する力を身につけるって
私は本当に、本当に大切な力だと感じていますよ。

過去にこんな記事を書いているので合わせて読むと効果的ですよ。

↓  ↓  ↓

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