鉄筋コンクリートに優しくない用途とかぶり厚さの考え方について

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世の中には様々な種類の建物があります。
当然、1つ1つの用途も様々なのです。

その様々な用途の建物の中には、鉄筋コンクリートにとって
必ずしも「優しい」使い方ではない建物も含まれています。

 

具体的には

  • 車が機械が頻繁に通行するような車路
  • 化学物質やし尿などの貯蔵庫
  • 煙突など熱の影響を受ける部位

などが思い付く所でしょうか。

先程の用途の建物を施工する上で耐久性について気をつけるべき事は
どんなことなのでしょうか?

磨耗や化学物質や熱の影響を受けるとコンクリートの性状が変化したり、
すり減ったりすることでコンクリートの表面部分が本来のコンクリートの
機能を果たさない場合も十分に考えられます。

 

だから

コンクリートを打増すことにより、鉄筋のかぶり厚さを事前に
大きくとることで鉄筋コンクリート造としての構造的な性能を損なうことなく
劣悪な環境下においても機能を保つことが出来ます。

 

もしも

あなたが劣悪な環境下で使用するような建物の現場を担当した場合は
コンクリートの打増し寸法や、かぶり厚さの管理を厳密に行って
品質の良い建物を造って下さいね。

 

最後に

鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説第6版 [ 日本建築学会 ]
の該当部分を確認しておきましょう。

 

磨耗や化学浸食作用・火熱を受けるなど特殊な用途に用いる場合は, その部分の正規のかぶり厚さに付加分のコンクリートを打ち増すと考えるのが配筋設計ではわかりやすい.
したがって, 躯体を車路表面とする場合や, 床を直仕上げにする場合あるいは火熱を受ける煙突など,コンクリート表面が過酷な状態にさらされる場合は設計図で明確に打増し寸法を特記する. なお, 建築基準法・同施行令第139 条では, RC造の煙突はかぶり厚さを50 mm以上とするよう規定している.

 

つまり

鉄筋コンクリート造において、磨耗や化学浸食作用・火熱を
受けるなど特殊な用途に用いる場合はかぶり厚さを本来の数値に
割り増して計画することが重要です。

数年、数十年後においてもコンクリートの性能を正常に保つために
あらかじめ予防策を講じておく事が重要ということです。
先を見る目をしっかりと養わないといけないという事ですね。

 

あっ

先を見越すと言えば、躯体の図面を見ながら仕上げのイメージを
抱くことが出来ないと一人前の現場監督になれないと私は考えています。

だから、こちらの記事も是非合わせて読んでみてくださいね。

↓  ↓  ↓

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