鉄筋材料の基本事項を知っておこう(標準材料とSD490編)

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全国の現場の9割は関係ないことかもしれないが知識と
して知っておくと良いと感じるので今回お伝えする。

 

なぜ

私が9割の現場は関係ないかと言うと、9割の現場は
「SD295A、SD345、SD390」の3種類で構成されるから。

 

ただし

明らかに高強度扱いの溶接閉鎖型フープなどを除くとね。
高強度のフープ筋は、それぞれ独自に認定を取得している
「商品」なので、今回の議論から外して考えるよ。

 

そこで

「SD295A、SD345、SD390」だけで構成されている現場は、
標準仕様書で言うところの「標準材料」のみを使用しているので
様々な仕様が規定されているから。

 

しかし

「SD490」については、標準仕様書の中で「標準材料」として
定められていないので折曲げ形状及び寸法並びに継手・定着長さ
及び継手方法などの標準的な納まりを示す必要がある。

その辺りを「建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]」で
記載している部分があるので参照してほしい。

P.288

(5) 主要構造部等に使用する鉄筋は,「建築物の基礎,主要構造部等に使用する建築材料・並びにこれらの建築材料が適合すべき日本工業規格又は日本農林規格及び品質に関する技術的基準を定める件(平成12 年5月31 日建設省告示第1446 号)で,JIS G 3112 及びJIS G 3117 並びに国土交通大臣の認定品とされたが。「標仕」では,このうちから標準的に使用するものの種類の記号を,「標仕」表5.2.1に掲げている。なお,鉄筋コンクリート用棒鋼に丸鋼も掲げられているが,現在ではほとんど使用されていない。

(6) 「標仕」表5,2.1 には,SD490 が含まれていない。 SD490 が使用される場合には,折曲げ形状及び寸法並びに継手・定着長さ及び継手方法を含め,特記されることになる。

 

ちなみに

鉄筋の強度による種別をまとめた一覧表はこちら。

鉄筋の許容応力度 ( 日本建築学会「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」による )

単位 N/mm2

種別 長期 短期
引張・圧縮 剪断補強 引張・圧縮 剪断補強
SR235 155 155 235 235
SR295 155 195 295 295
SD295A・B 195 195 295 295
SD345 215 ( * 195 ) 195 345 345
SD390 215 ( * 195 ) 195 390 390
SD490 215 ( * 195 ) 195 490 490
溶接金網 195 195 ** 295 295

* D29 以上の鉄筋に対しては ( ) 内の数値とする。

** スラブ筋として引張鉄筋に用いる場合に限る。

参照:http://www.structure.jp/databook/data101.htm

 

つまり

鉄筋材料について知っておいてほしいことは、SD295A~SD390については
「標準仕様書」で言う「標準材料」であるけど、SD490以上の材料については
規定がされていないという事実。

 

しかし

実際には設計図書で全て規定されているので実務で困ることは無いと感じるよ。

 

ここで

私が伝えたかったのは、あなたが当たり前だと感じていたことは
実は「当たり前ではない」かもしれないという事実。

 

だけど

はじめて任される仕事でトラブル無く仕事をすることは
本当に難しいからメチャメチャ不安だよね。

ちなみに、新しい仕事を任された時のコツはこちら。

↓  ↓  ↓

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