[mathjax]
風荷重の検討も今回で第4段。
今までの記事を読んでいないあなたは
初めの記事から読むことをオススメする。
前回は、一般部の風荷重における壁つなぎの耐力の検討を行った。
これで、9割は片付いたのであるが、残りの1割が厄介なのだ。
それは
どういうことかというと、残りの1割の検討はかなりの確率で
「NG」が出るということ。
せっかく、時間を掛けて検討をしたのに最後の最後でNGが出ると
「え~!最初からやり直し?」
と一気にやる気まで吹っ飛んでしまうよね。
検討結果がNGの場合に、検討し直さないといけないのが
構造計算の非常に面倒くさい所である。
しかし
今回の残り1割の検討部分は、全体の再検討を行わなくても良い。
という確率が高いので安心して欲しい。
まずは
「残りの1割の検討って何をするの?」
という話だけど、一般部以外の上層から2段分の検討をする。
つまり、最上段の壁つなぎの検討という訳であり、下図のようになる。
図:最上端の壁つなぎの概略図
単位面積$((m^{2})\) 当たりの風圧力\(p_{1},p_{2}\)は、前回までに求めた 値を採用する。
\(p_{1},p_{2}\)から、それぞれ作用風圧力\(P_{21}, P_{22}\) をそれぞれ求める。
壁つなぎの設置スパン\((l)\)、、階高\((h_{1})\)、先端から最上端の壁つなぎまでの距離は\((h_{2})\)であるので
$$ P_{21} = p_{1} \times h_{2} (N) $$
$$ P_{22} = p_{2} \times h_{1} (N) $$
となる。そしてA点まわりのモーメントのつり合いから
壁つなぎの支点圧力\((R)\)を求める式は
$$ R \cdot h_{1} = P_{21} \cdot (h_{1} + \frac{h_{2}}{2} ) + P_{22} \cdot (\frac{h_{1}}{2}) $$
より
$$ R = \frac{ P_{21} \cdot (h_{1} + \frac{h_{2}}{2} ) + P_{22} \cdot (\frac{h_{1}}{2}) }{h_{1}} $$
が壁つなぎの許容耐力\(f(_{k})\)と比較する。
ここで、壁つなぎの許容耐力\(f(_{k})\)以下であれば検討は終了。
だけど
ほとんどの場合はNGになってしまうはずなので、別の方法を考える。
それは、単管パイプを使用して方杖にして補強してしまう。という方法。
やり方を記入していくと、とっても大変なので私の作成したシステムから
出力される帳票の3.3.4の章をご確認いただきたい。
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