今回の記事は、知らなくても現場で困ることは無いかもしれない。
しかし
全く知らないまま、突然知識として必要となった場合には
「恥をかいてしまう」可能性があるので、知識として
頭の片隅に置いて欲しい内容である。
だからと言って、数字をしっかりと覚えなければならない
とは私は全く感じないし、鉄筋の加工業者がしっかりしていれば
全く問題ない内容である。
それでは、早速始めていこう。
まず
こちらの表を確認して欲しい。こちらに私の今回伝えたい
全てが詰まっているからである。
表:鉄筋の折曲げ内法直径
折曲げ角度 | 折曲げ図
(余長) |
折り曲げ内法直径(D) | ||
SD295A SD295B SD345
|
SD390 | |||
D16以下 | D19~D38 | D19~D38 | ||
180° | 3d以上 | 4d以上 | 5d以上 | |
135° | ||||
90° | ||||
135°及び90°
(幅止め筋) |
ここで
私が知識として覚えておいて欲しいポイントは2つ。
- フックの寸法は折り曲げ角度によって異なる
- 鉄筋の曲げ加工の内法寸法は鉄筋の強度により異なる
つまり
先程お伝えしたように、鉄筋の加工レベルで間違いなければ、
現場でトラブルになるような事は全くない内容である。
だけど
ある所長さんが、若い職員に「具体的な数字」ではなく、
「フックの角度や鉄筋の強度で変わるか?否か?」について
質問をした答えが散々な結果だった。と以前おっしゃっていた。
もしも
同じ質問を工事監理者さんなどからされて、全くトンチンカンな
答えを連発してしまったら信用も薄らいでしまうかも知れないよね。
だから
具体的な数字はともかくとして、「何らかの要因で違う」
という事実だけは覚えておいて欲しいのだ。
実際の場面では
「えーっと、具体的な数字はド忘れしてしまいましたが
鉄筋の強度で違いましたよね~」
と言って図面の該当箇所を調べれば良いからね。
「私はド忘れしてしまった「数字のみ」今調べてるんですよ」とね。
つまり
鉄筋のフックの基本寸法と現場で間違いの起こりやすいポイントとは、
フックの角度によってフックの長さが違うと言うこと。
更には、高強度せん断補強筋についてはメーカーにより規定が
あるので各メーカーのカタログを確認する必要があるよね。
更に
鉄筋を曲げる内法半径については、鉄筋強度と部位によって
違ってくるので知識として身につけておこうね。
あっ、そうそう。
高強度せん断補強筋については
こちらの記事を合わせて読むと効果的だよ。
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