高強度せん断補強筋について知っておくべき2つのこととは?

Sponsored Links
/* */

 

鉄筋の強度について以前お伝えしたことがあるが、
その時に例外としてあげたのが今回お伝えする予定の
「高強度せん断補強筋」である。

高強度せん断補強筋というのは、現在では特別な材料ではなく、
きっと10階建て以上の鉄筋コンクリート造の建物なら
普通に用いられているのでは?と感じるくらいの材料である。

 

ちなみに

高強度せん断補強筋については「建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
にて簡単に解説されているので紹介しておこう。

 

P.288

(7) 近年では,せん断補強として,高強度せん断補強筋が用いられることがある。これは,降伏点が685 N/mm2,785 N/mm2等の材料であり,せん断補強筋量を低減させることができる。また,梁貫通の補強筋としても,鉄筋径を低減させることができることから使用されている。最近では, 許容応力1,275 N/mm2の材料も用いられることがある。ただし,これらは大臣認定品であり,強度式とリンクしていることや折曲げ寸法についても注意が必要である。

 

これで

高強度せん断補強筋の簡単な説明は終わりにして本題に入るが、
高強度せん断補強筋というのは、文字通り「高強度」である。

となると、何か不具合があったからといって「現場で加工」
するのは極めて難しい材料なのだ。

 

だから

高強度せん断補強筋は「工場加工」されてくるので、
発注寸法などを間違えると、再発注すべき材料であり
現場で何とかしようとしても鉄筋屋さんに断られることに
きっとなるだろうと感じるよ。

 

そして

高強度せん断補強筋を梁に使用する場合は「フックの折り曲げ寸法」
に注意することが必要だね。

 

なぜなら

特記仕様書には「6d」と記入されている曲げ寸法が
高強度せん断補強筋であれば「8d」と大きくなっている
場合があるからだ。

 

すると

梁の主筋が2段筋になっている場合に、高強度せん断補強筋と
主筋が「干渉」してしまう可能性が高いからである。

 

もしも

鉄筋の納まり上で、干渉しない場合でも知識として覚えておいた方が
良いと私は感じる。

特記仕様書の記載内容次第だけど、結果的に異なる内容になる場合は
質疑書とカタログを添えて承認を取っておくことが大切だからね。

 

つまり

高強度せん断補強筋について知っておくべき2つのこととは

  1. 強度が高くかつフープなどは溶接接合を行っているので現地加工が出来ない。
  2. 端部のフックの長さが通常の鉄筋より長い場合が有る。

ということである。

建築現場に限らず工場製作物は、加工寸法などを間違えると
「一円の価値もない商品」にいっきになリ下がってしまう。

 

だから

事前に失敗しないように十分注意して検討できれば良いけど
なかなか思うようにはならないというのが現実だよね。

現場を巡視したりする場合でもきっと同じだと私は感じるよ。
だから、こちらの記事も合わせて読むことをオススメしておくね。

↓  ↓  ↓

  • コメント: 0
banner11

Sponsored Links


関連記事

  1. 型枠に設置する垂直スリットで絶対にやってはイケない失敗とは?

  2. 杭工事が完了して基礎工事に渡す前に確認すべきたった1つのこと

  3. 足場計画図の作成に当たり足場と躯体の離れは300以下にすべきか?

  4. 溶接金網の基本事項と私がやりがちなたった1つの失敗とは?

  5. 杭頭補強のパイルスタッド、NCPアンカー、中詰め補強筋工法について

  6. 型枠支保工が!TMが新入社員時代にやってしまった失敗とは?

  7. 小梁が芯ズレした時は連続端にすべきか?それとも?

  8. コンクリート工事の品質計画・許容値を定める上で大切な物とは?

  9. 地中梁の打ち増し部の鉄筋の端部は定着する必要があるのか?

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

プレゼント付無料講座開催中

kouza
仮設 syoseki

プロフィール

myImage

作者:TM


私の職業は「建築現場の現場監督」。
何だかんだで15年働いている。
その15年分のノウハウを若い現場監督さんのために、全て暴露しくよ。

なぜ、キツイ建設業界で働き続けているのか?
その秘訣がしりたいあなたは
今すぐこちらをクリック

↓ ↓ ↓

詳しいプロフィールはこちら


あっ、
ただし「社外秘」や「会社独自の技術」じゃ無いよ。
あくまで、「私個人の感じる本音」だよ。

最新記事・おすすめ記事

  1. 鉄骨工事の施工計画書に関するチェックのポイントとは?(1)

    2023.01.23

  2. 鉄骨工場の格付けチェック!S、H、Mグレードとは?

    2023.01.16

  3. 鉄骨を加工した余りを再利用するときに品質をミルシートで管理でき…

    2023.01.10

  4. 流動化コンクリートは不具合なしの万能薬か?管理の厳しい材料か?

    2021.03.05

  5. マスコンクリートって関係ないと思っていませんか?実は身近に…。

    2021.03.03

  1. 一級建築士の資格勉強を始める時期はいつからか?という悩み

    2020.08.07

  2. 在宅勤務になり建築現場に配属されない時の学習方法は?という悩み

    2020.04.20

  3. 最上階の梁の定着は一般解の梁と何が違うのか?

    2019.02.15

  4. TMです。新年明けましておめでとうございます。【悩める建設マンへ】

    2019.01.01

  5. 工事写真をスマホで管理する時代が到来!Photo Manager(2)

    2017.10.09

人気記事ランキング

月間週間デイリー

ブログランキング

にほんブログ村 住まいブログ 現場監督へ