基礎工事の間に構築した地下ピットを一旦埋めてヤードにする。
狭小地の現場で機械式駐車場のピットが有ればよくあるパターン。
私自身も何度か同じようなやり方を経験している。
そこで
ピットをどんな材料で埋め戻すかというと「砕石」が多いはず。
別に、「土」で埋め戻しても良いけど、雨が降った時に、
水の抜け場がないので「砂質土」で釜場を設けて適時
排水をしないと、水分を多量に含んだ土の上で作業する為
仮設の地盤としては余り適しないと私は考えている。
では
仮に埋めたピットの砕石はどうなるのか?
というと、外構工事でアスファルトが有れば、路盤砕石に
使用するだけ使用して、後は処分するしかないはず。
しかし
ここで「砕石の種類」によって処理方法が異なる。
もしも
あなたが「再生砕石」で埋戻しを行っていたなら、
行政の判断にもよるが「産業廃棄物」で処理をする。
と考えて「処分費」をあらかじめ見積もっておくべき。
「えっ!?別にゴミではないから残土で良くない?」
とあなたは考えてしまうかもしれない。
その為に今回の記事はあるようなものだ。
なぜなら
再生砕石というのは、もともとがコンクリートを破砕して
できた「再生品」であり、基をたどれば「産業廃棄物」だから。
産業廃棄物を再生した商品は、搬出する時も「産業廃棄物」扱い。
木材を購入して、搬出する時は「産業廃棄物」というのと同じ。
と考えると何となくイメージ付くかな?
しかし
再生砕石ではない、山から取ったバージンの砕石であれば、
搬出する時も「残土扱い」で可能である。(役所によるかも…)
だから
あらかじめ砕石を仮設で使用して搬出する計画であれば、
購入時に費用をかけるか?搬出時に費用をかけるか?
をはじめに検討してから計画すると最後に慌てなくてすむよ。
つまり
再生砕石が余ったり仮設で使用後に搬出するのは産業廃棄物か?残土か?
という問題だけど、行政の考え方にもよるかも知れないけど、
基本的に「産業廃棄物」であると考えて計画しよう。
だから
仮設で使用して最終的に場外へ搬出しなければ良いけど、
予め搬出の予定があるならば、リサイクル品の再生砕石を
使用せずに、バージンの単粒砕石などを使用することをオススメするよ。
あっ
ちなみに役所によって見解が異なると言えば、
過去にこんな記事を書いたっけ。
合わせて読んでみてね。
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