「コンクリート製のピットに溜まった水はアルカリ性か調べた方が良い」
と昔、会社の偉い人に言われたことがある。
なぜなら
コンクリート中のセメントなどのアルカリ成分が溜まり水に
じわじわとしみ出して来るからだそうだ。
だから
当時、雨が降った後に、PH計を持って調べてみたら
普通の中性だった事がある。
きっと、私がアルカリ成分がしみ出す前に計測したからだろう。
で、今回の話とどんな関係があるの?
とあなたは感じたかも知れないね。
でも、実は大きく関係するのである。
なぜなら
再生砕石はコンクリートを粉砕したものだから。
具体的には
砕石自体は粉砕しても「石」のままかもしれないけど
コンクリートに含まれるその他の部分である「セメント」
なども含まれるからである。
そして
再生砕石は「RC0―40」などと粉砕されたセメントの粉と共に
市場に出回っている事が多い。
そこで
私は過去にある実験をしたことがある。
というのは、雨の日に再生砕石の周りに溜まっている水に
アルカリ性であれば赤く着色されるフェノールフタレイン液を
垂らしてみたことがあった。
結果は
水溜まりが気持ち悪いくらいに「真っ赤」に染まったよ。
その瞬間、なぜか私もゾッとしたことを覚えている。
ちなみに
アルカリ性の水を川や池などに放流すると魚などが死ぬ可能性があるし、
そもそも「PH8.6」よりアルカリ性の物を放流すると
「水質汚濁法違反」になるので注意する必要があるよ。
特に
仮設道路の砕石で再生砕石を使用する場合は、
雨などで砕石を伝った水が場外へ放流されるか?
を事前に確認した方が良いかもね。
つまり
再生砕石を使用する上で環境的に必ず知っておくべき事とは、
再生砕石はコンクリートを粉砕したものなのでセメントの
「アルカリ成分」が大量に残存していると言うこと。
だから
再生砕石の浸透水などを場外へ排出する場合は、
「PH管理」に気を使った方が良いよ。
もちろん、どんな場所で使用すべきかも合わせて考えよう。
あっ
そういえば過去にこんな記事も書いたっけ?
合わせて読むと理解が深まるよ。
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