鉄筋の定着と継手の定義と基本的な考え方を確認しておこう

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鉄筋の定着と継手は鉄筋コンクリート造の建物にとって非常に重要です。
また、現場での品質管理上においても非常に重要なポイントです。

 

なぜなら

鉄筋コンクリート造の建物において「鉄筋は引張力を負担」するからです。

 

具体的には

柱と梁の取合い部を考えてみると、仮に鉄筋が圧縮力を負担するのなら、
梁の鉄筋は柱との接点、もしくは柱の鉄筋と交差する所まで延ばせば
柱に対して圧縮力(梁が柱を押す力)についてはカバー出来るでしょう。

 

しかし

鉄筋は引張力を負担するので、先程とは逆の柱から梁が引き離される方向に
対して対抗しなければいけないので、梁の鉄筋は柱に対して構造的に必要分の
長さだけ柱の中に入れておく必要があります。

 

これが

鉄筋の「定着」の考え方の根底だと私は考えています。

 

そして

継手に関しても同様に、決められた長さの鉄筋を現場でつなぎ合わせる時に、
部材に生じる引張力に対抗するだけの強度が鉄筋の継手部に求められます。

 

だから

鉄筋の継手部には、一定の長さ重ね合わしたり、ガスや溶接、
もしくは特殊や治具などを用いて鉄筋の母材(鉄筋自体)よりも
高い強度を出すように検討されているのです。

 

もしも

鉄筋の継手部が圧縮力を負担するのなら、鉄筋の端部同士を付き合わせて
圧縮力でずれないように固定しておけば良いですからね。

 

更に

最近では定着や継手の工法は様々なものがありますが、
どのような工法を用いるのか?というのは重要な選択になってきます。

「何が重要なのか?」については、
鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説第5版 [ 日本建築学会 ]
の該当部分を確認して頂くときっと分かるはずですよ。

 

a.鉄筋の定着と継手

RC部材ではそれを支持する部材内に所定の長さだけ鉄筋を延長して,埋込み部分の付着力ないし支圧力によって鉄筋の引張力を支持部材のコンクリートに伝達し,コンクリートの応力伝達と相まって部材応力を支持部材に伝達する.鉄筋のこの延長部分が定着である.場合によっては,鉄筋端部に鋼板やナットなどの定着金物を接合するか鉄筋末端を大きく成形するなどした機械式定着を用いることがある.

また,限られた定尺(標準長さ)の鉄筋を現場で連続な鉄筋とするための鉄筋の接合部,あるいは太さの異なる鉄筋相互の接合部が継手である.

現在よく用いられる継手は,D16以下では重ね継手,D19以上ではガス圧接継手であり,閉鎖形の帯筋・あばら筋では,フレア溶接(重ねアーク溶接や突合せ抵抗溶接などが用いられる. また太径鉄筋や高強度鉄筋では,必要に応じて突合せアーク溶接継手や機械式継手などの継手が用いられる.

定着も継手もRC造においては構造上非常に重要な部分であり,かつどのような定着あるいは継手を用いるかは施工計画および工事費に著しい影響をもつものであるから,定着については,その長さや納め方および機械式定着を用いる場合はその方法を,継手につい てはその種類を設計図書に特記しなければならない.

 

つまり

定着とは、鉄筋コンクリート造の部材を構造的に支持する部材に対して
鉄筋を一定長さ延長することによって引張力を伝達しているのですが、
その延長部分の鉄筋のことです。

定借の方法は、鉄筋径の35倍など決められた長さを延長する方法に加え
鉄筋端部に鋼板やナットなどの定着金物を接合したり、鉄筋末端を大きく
成形するなどの方法もあります。

 

また

継手とは、限られた長さの鉄筋を使用して、現場で連続した鉄筋とするため
鉄筋同士を継ぎ足している部分のことです。

継手の方法としては、鉄筋径の40倍などをラップさせる重ね継手に加え、
ガスで鉄筋端部を熱して圧着させるガス圧接や溶接でつなぎ合わせる
溶接継手、専用の器具を使用して鉄筋同士をつなぎ合わせる機械式継手
などがあります。

 

更に

鉄筋の継ぎ手方法として一般的なガス圧接継手の
基本のキをこちらの記事でお伝えしていますから
合わせて読めば理解も深まりますよ。

↓  ↓  ↓

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