施工図って一体どのような事を気にしながら
どのような順序で描いていくのだろう?
慣れてしまえば何てことない作業でも
初めての場合は??だらけですよね。
だけど
大丈夫です!
正しいやり方さえ覚えてしまえば、あとは実践あるのみですから。
そのやり方は今回おつたえしますから。
mさんからの質問 | |
いつもブログ拝見させてもらっています。 私は3年目の現場監督です。つい最近、上司に鉄骨造で基礎伏図の施工図を書いて欲しいと頼まれたのですが、まだ経験が浅く自信がありません。基礎伏図を書く上でどのような注意点が有るのでしょうか? |
---- 回答 ---- |
mさん。 こんばんは。TMです。 お問い合わせありがとうございます。 早速回答させていただきます。 まずは、どんな図面でもはじめはこちらの記事の内容を実践しよう。実際に書く場合はチェックじゃなくて、書けば良いよね。 ↓ ↓ ↓
次に 構造図の中に「柱芯線図」という図面があるはずなので、柱芯線図の通りに基礎の柱を設置してみよう。柱は基礎だけでなく上階までつながる大切な部材であり、建物の位置や形状を決めるので一番始めにチェックする。 もしも、柱の位置を間違えていたら建物の形状が間違っているだけでなく、道路や隣地からの離隔寸法が不足して「検査済証」が出ない場合があるからね。 そして、柱を書く場合は通り芯からの振り分けを柱芯線図に合わせることが大切だよ。
3番目は 「基礎」を書いてみよう。 基礎は「基礎リスト」に柱との位置関係が記載されているので、柱の位置から逆算すればOKだよ。更に、杭の位置も合わせて書けばよいね。
4番目は 地中梁の「大梁」を書こう。 大梁は、基礎伏せ図に書いてある大梁の振り分けに合わせて書くと良いよ。具体的には、柱の面に合っているのか?通り芯からのセンター振り分けなのか?などを注意すれば良いのでそこまで難しくないと感じるよ。
5番目は 地中梁の「小梁」を書こう。 小梁の位置は少し難しくて、構造図の位置通りでは良くない場合もある。なぜなら、意匠図で壁の位置が若干変更になっている場合があるからである。 つまり、上部に壁がある場合は壁の位置を小梁でカバー出来るように小梁を配置するべきだと私は考えているよ。まあ、壁の位置にもよるけどね。詳しくは構造図でどの壁をカバーしているか?を確認してみてね。
6番目は 場所によっては5番目と順序が逆になるけど、「壁」の位置を検討しよう。 実際に壁の位置を書くことはなくても、壁の位置を把握しておくことで「外壁回りの地中梁の横フカシ」や「上フカシの止め位置」などをスムーズに検討できるからね。 横フカシなどはこのタイミングで記入しておけば良いね。
7番目は スラブを書こう。 基礎伏せに出てくるピットの床などを記載するのはもちろんのこと、1階の床段差を検討して「地中梁の上フカシ」の位置と高さを書こうね。
それから 人通口やタラップなどの金物などを書けば「伏せ図」は大抵完成すると感じるよ。ちょっと思い付きで書いているので抜けがあったらゴメンね。
最後に 断面での検討を行いながら断面図を書けば完成かな。 ちなみに、断面図は簡単な部位ではなく、分かりにくいところを重点的に記載しようね。
最後の最後に 実際に書いていてつまずくことはたくさんあるので、そんな時はお気軽にお問い合わせしてくださいね。 |
ちなみに
施工図は
眺める < 読める < 理解できる
< チェックできる < 描ける
という風に難易度が上がっていきます。
つまり
施工図を「描ける」ということは最高難度です。
それだけしっかりと理解できていないと描けません。
初めは上手く描けなくても段々と慣れてきますからね。
それから
自分の描いた施工図で現場を進めた時に「どんな問題が起こるか?」
を確認して、次に生かす人と生かさない人とでは「雲泥の差」です。
そう、失敗のリカバリーショットを上手く打てれば、
もう失敗ではなくなります。
こちらの記事のようにね。
↓ ↓ ↓
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