コンクリートの拾い出した数量が、積算数量と合わない。
でも、どこがおかしいか全くわからない。
とあなたは悩んだことは無いかな?
他にも同じように悩んでいる人のお問い合わせを今回はお伝えするよ。
Sさんからの質問 | こないだ質問回答ありがとうございます。 入社して2ヶ月がたつのですが、 基礎生コン拾い出しが何度やっても積算の数字に近くなりません。 どうすればいいでしょうか?構造図など一度トレースしようかとおもうのですが 無駄でしょうか?jwwで生コン拾えるのでしょうか? 生コン数量拾えるようになるか不安です |
ここから回答
Sさん
お問い合わせありがとうございます。
TMです。
早速回答する。
基礎生コン拾い出しが何度やっても積算の数字に近くなりません。
まずは
Sさんの拾い出した数量と、積算数量が合わない件だけど、
特に基礎の数量に関しては、積算数量にどこまでの数量が入っているか?
確認してみたかな?
それとも
単純に、「基礎」「1階」「2階」と書いてある所の「基礎」の数量を比べていないかな?
もしも、ドキッとしたのなら、そもそも比較対象の範囲が違う可能性がある。
具体的には
積算事務所によっては、基礎の数量を1階の床レベルまで拾っている事もあるので
Sさんが考えている、「基礎」とは違う可能性があるのでは?
と感じているので、もう少し踏み込んで積算数量を確認すると、
「部位」ごとに拾ってある表が必ずあるので、そこで「各部位ごと」に確認するべきだよ。
その時にも、打設高さは(地中梁の天端はフカシになっている事が多い)ので、
その辺りの誤差は出てくると感じる。
でも
もしも、1階の床まで積算で拾っているなら、そこまでSさんが拾ってみて
「合計」を比較すると、合っているかどうかは確認できるよね。
更に
積算事務所はこちらの基準を基に積算しているはずなので、
それぞれの部位がどのような考えのもとに積算されているか?
を知る上では、是非手にされることをオススメする。
ちょっと高いかなと感じるかもしれないけど、
今後の現場監督人生を考えると、価格以上の価値はあると感じるよ。
↓ ↓ ↓
建築数量積算基準・同解説(平成23年版) [ 建築コスト管理システム研究所 ]
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次に
構造図など一度トレースしようかとおもうのですが
無駄でしょうか?
もしも
この質問が、図面を理解できていないと感じるのであれば
トレースをするより、効果的な方法がある。
その効果的な方法とは、自分の分からない所を先輩に
質問する時にも圧倒的に分かりやすい方法である。
では
その方法とはと言うと、図面を7枚程度コピーをする。
(基礎・柱・地中梁X方向・地中梁Y方向・スラブ・壁・その他で使う
ので、もしも必要なければ減らしてOK)
それから
各部位ごとに、下図のように蛍光ペンなどで塗り分けて、番号を振っていく。
これにより
拾い忘れが無いか?
がひと目で分かるのである。
(そして、工区が違う時は番号をキリの良い数字から
振り直した方が、途中でマークし忘れた時に、対応しやすいよ。)
実際の計算においても、そのナンバリングを利用することで
どの部位を拾っているのか?後で検証可能なのである。
更に
不明な点は、色分けされて明確になっているので
「No.11の部分の納まりが分かりません」
と聞くだけで、部下の分からない所を先輩が察知するのに
非常にスムーズに成るはず。
更に更に
今後は、上部の躯体の拾い出しをする時には
図面がもっと複雑になるので、必ず「どの部位を拾っているか?」
を明確にしておく必要はあると感じるよ。
最後に
jwwで生コン拾えるのでしょうか?
jww自体に自動的に数量を拾う機能は無いけど、
実際に、私はCADを利用してコンクリートの数量を拾っているよ。
例えば
の様に
コンクリートの体積というのは、
「面積」x「高さ」
と考えることもできるので、最初にCADで必要な面積を拾っておいて
後から、エクセルの表に高さだけ入力していく方法も効果的だよ。
特に
形状が複雑なものは、CADで面積や長さを拾った方が
圧倒的に早いので、是非利用するべきである。
と私は感じる。
つまり
基礎のコンクリートの拾い出しを効果的に行う方法は、
- 積算数量の部位別の数量を把握すること。
- 実際に拾う図面に蛍光ペンなどでマークしてナンバリングを行うことで、拾い忘れが無くなるということ。
- CADで複雑な形状などは面積や長さを拾って時間の短縮を計ること。
更に
こちらの質疑回答も合わせて読むと、エクセルなどへの
入力間違いも防げて効果的だよ。
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