フラットデッキを床型枠に使用する場合に注意すべき3つのポイントとは?

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事務所や病院などは天井裏に設備のダクトや配管などが多いので、
仕上げの天井面から躯体のスラブ面までの高さが1mなど大きく取ります。

 

すると

仕上げの天井高さが3mだとすると階高が4mを越える事が多いので、
普通にスラブをコンパネの在来工法であれば型枠支保工の高さが3.5mを越え、
労働基準監督署に書類は出さないといけないし、型枠支保工の組立、解体も
手間が掛かるので工程は余計に掛かるのでマンション等に比べると労力と手間が
掛かってしまいます。

 

そこで

階高の高い建物で天井の仕上げがある場合によく使用されるのが、
デッキスラブです。

 

デッキスラブを使用すると階高がどれだけたかくても
梁の上からデッキスラブを掛ける事が出来るので手間は掛からず、
スラブ下も余計な型枠支保工が無いため現場もスッキリするので
メリットは大きいです。

 

しかし

メリットだけではありません。デッキスラブを施工する上で、
注意すべきポイントがあるので今回お伝えしていきます。

 

まずは

デッキスラブの端部やつなぎ目部分は若干の隙間を生じます。
だからと言って、この隙間から人が落ちるので注意しましょうと
言っている訳ではありません。

 

実は

デッキスラブの端部やつなぎ目部分からコンクリートの打設時に
ノロ(セメントペースト)が下の階にこぼれ落ちてしまうのです。

 

だから

隙間をテープであらかじめ塞いでおくか、鉄骨造の場合は上の階から
コンクリートを打設する事が出きるか?を検討しておくことも大切です。

 

 

次に

デッキスラブの種類がフラットデッキの場合は、フラットデッキ下部の
「リブ」がコンクリートの打設時の荷重を受けるために構造上
非常に重要な部材です。

 

だから

スリーブ孔と干渉していたとしても、コンクリートの打設前に
切断しないようにしておきましょう。

そうしておかないと、フラットデッキとして期待されている耐力が
得られずにスラブがコンクリート打設中に崩落する危険性がありますからね。

 

 

3つ目に

先程の項目に加えて、デッキスラブで私が1番怖いのが「崩落」です。

 

例えば

デッキスラブの端部を釘止めや溶接などで固定するのですが、
意外とコンクリート打設前にデッキの落下事故につながるのが
「固定忘れ」なので、端部が固定されている事をあなたが確認してから
他の職種の作業員さんを入れる位にしておかないと

「えっ、デッキスラブ固定されてないの?」

と何の気なしに歩いている作業員さんが落下事故を引き起こしますよ。

 

更に

デッキスラブの中間に支保工を設置する場合がまれにありますが、
設置方法を間違えると設置にデッキスラブが落下する危険性が
ありますが、こちらは最後に紹介する構造計算ソフトで内容を
確認してみて下さいね。

 

 

最後に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

P.428

(3) 床型枠用鋼製デッキプレート (フラットデッキ) について、(一社)公共建築協会では、「建築材料・設備機材等品質性能評価事業」 (1.4.4 (5)参照) の一環として、平成4年の建設省 「建設技術評価」に準じて技術評価の基準を定めて評価を行っている。

設計・施工に当たっては、「床型枠用鋼製デッキプレート (フラットデッキ) 設計施工指針 ・同解説」が参考になる。本設計施工指針では、平成18年版でフラットデッキの材料(鋼材)の機械的性質として引張強さを 295 N/mm2 以上 (平成16年版では 270 N/mm2以上) と改めている。これは、(一社) 日本建築学会「鋼構造設計規準」(2005)に準拠し、鋼材の降伏点又は耐力と引張強さの 70 %のうち小さい方の値をもって許容応力度を決定する場合の基準値とする趣旨を満足するようにしたためである。

フラットデッキの施工上の要点を次に示す。

(ア) 施工荷重によるたわみを考慮して、フラットデッキには 10 mm程度のキャンバー(むくり)が付いている。そのため、梁との隙聞からのろ漏れ等が生じないように施工する。

(イ) RC造・SRC 造の場合のフラットデッキと型枠の接合方法例を図 6.8.3 に示す。
フラットデッキは図中の横桟木で受けるため、横桟木で受けた荷重が縦械木で、支持できる型枠設計とする必要がある。

(ウ) 鉄骨梁とフラットデッキの接合方法の例を図 6.8.4 に示す。
鉄骨梁継手部や柱取合い部はアングル又は F.B を溶接留めとし、その上に現場切断したフラットデッキを留め付ける。

(エ) フラットデッキは衝撃に弱く、曲がったりへこんだり変形したりしやすい。そのため、敷設時にはめ込みにくいなどの手戻りが生じるので養生方法、揚重方法、吊り治具等に注意する。

(オ) 設備配管等の貫通口が規則的な場合又は集中している場合は、局部破壊の原因となるので、補強する必要がある。
なお、フラットデッキは、リブでコンクリート等の施工荷重を負担しているので、リブを切断する場合等は、デッキ受けを設け荷重を梁や型枠に確実に伝えるようにしなければならない。

 

図 6.8.3 型枠との接合方法 (RC・SRC造、スラブ厚300mm以下)
(床型枠用鋼製デッキプレート(フラットデッキ)設計施工指針・同解説より)

 

図 6.8.4 鉄骨梁との接合方法 (S造、スラブ厚 300mm以下)

 

つまり

フラットデッキを床型枠に使用する場合に注意すべき3つのポイントとは

  1. デッキの端部やつなぎ目からこぼれるノロ止め
  2. 打設中のスラブ荷重を受ける場合に重要になるリブの取扱い
  3. 端部の固定忘れ・支保工の間違った設置によるデッキの落下

ですが、2つ目と3つ目はスラブの崩壊事故につながり
人命を落とすことも考えられる重大な事象となる可能性が
非常に高いので、デッキの構造をよく理解をしたうえで
施工して下さいね。

 

また

フラットデッキスラブについては、こちらのシステムでも
あなたを支援しているので必要と感じたらダウンロード
して試してみて下さいね。

↓ ↓ ↓

仮設

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