建設現場で掘削作業を行う時に、地下水位が高い場合に
必ず検討しないといけないのが掘削時の湧き水の処理。
実際に
リチャージ工法で汲み上げた地下水を排出せずに
地下に返すやり方を行う以外は現実的に公共の排水施設に
放流するのが一般的である。
そこで
現場の地域が分流地域であれば、雨水桝や雨水側溝に流せば
全ては終了となるのだ。
当然、あなたが排出する掘削時の湧き水はノッチタンクを
くぐらせて透明な表面の水だけを放流すべきで、
間違っても泥水のまま排出してはいけないよ。
しかし
合流地域の場合は、同じ様には行かない。
なぜなら
あなたの現場がどのくらいの量の掘削時の湧き水を放流したか?
を行政に報告する義務があるから。
公共の下水道に放流する場合は、しかるべき利用料金を
支払わないといけないのである。
しかも
かなり一般家庭の下水道料金にくらべ割高に感じる金額を
行政に納めることになるのだ。
それを
「臨時排水」と呼ぶ。
ちなみに
臨時排水の量の報告の仕方は、私が入社した当時は
ノッチタンクの三角になっている部分の深さを計測して、
排出量に換算して報告するのが一般的だったよ。
だから
「良くも悪くも、深さを何cmで報告するか?」
が臨時排水の莫大な金額を左右していた。
しかし
悪い事を考える人の多い地域(?)から、計測方法が変化していった。全国的にどのような計測方法が多いかは分からないけどね。
その、変化した計測方法は「水道のメーター」をつけること。
そして、役所の人が立合や巡回にまわることもある。
つまり
誤魔化しが効かなくなった。
と言うことである。
でも、私も正直はじめて
「この地域は臨時排水の計測に水道のメーターを使います」
と聞いたときは
「えっ?そこまでするの?」
と感じたけど、同時にそれなりの地域だったので
「確かに、水道メーターくらいつけないと…」
と、考えを改めた記憶があるよ。
つまり
あなたの働いている現場の地域が、汚水と雨水が合流地域であれば、
掘削時の湧き水を公共の排水設備へ放流する場合は
臨時排水の申請が必要になる。
そこで
まずは、あなたの働いている現場が合流地域か?分流地域か?
を確認することが大切だよ。
また
合流地域、分流地域についてはこちらの記事を合わせて読むと
より理解が深まるよ。
↓ ↓ ↓
この記事へのコメントはありません。