建築現場で掘削後に基礎の工事をしている間は
ある意味で「水」との戦いである。
地下水位の高い地域はもちろんのこと、
大雨の後なんかは現場がプールになっていることも
しばしばと言う現場もきっとあるよね。
特に
敷地の広い現場であれば、水中ポンプのホースを
引っ張りまわすだけで一苦労だよね。
しかも、梅雨時期なんかは水を替えても替えても
雨が降ったら溜まる「いたちごっこ」になってしまう。
「あ~!もう嫌だ」
と自分で作業していたら絶対に感じるだろうし、
人にやらせていても掛かるコストが爆発的に膨れ上がっていく。
そこで
水替えの労力を減らす良い方法は無いのか?
と言うことだけど、
一番簡単な方法は「地球に任せる」ということ。
「地球に任せる?」
とあなたは感じたかも知れなけど、
簡単に言うと、水の原理を上手に使うということ。
例えば
水は高い所から低い所へ流れる。
水平という言葉があるように、水平になるように水は横へ広がる。
と言う原理を上手に利用するのだ。
具体的には
広い現場であればあるほど、素掘り側溝を設けると非常に有効である。
法肩や法尻に素掘り側溝を設けるだけで、排水した水の水平移動は
地球に任せることが出来る。
たとえ、素掘り側溝に勾配を取ることが出来なくても、多少逆勾配でも
素掘り側溝の肩のレベルより低ければ水は押しながらでも流れていく。
すると
素掘り側溝に1箇所だけ排水枡を設けて水感知型の水中ポンプを
設置していれば、後は何もしなくても自動的に排水してくれる。
たとえ、現場が200mくらいあっても対応できるよ。
そして
素掘り側溝を設けることで、局所的に発生する水替えについても
ノッチタンクまで水中ポンプのホースを引っ張らなくても、
素掘り側溝まで排水するとオシマイになるから超楽になるよ。
更に
建物を横断するように、サクションホースなどを埋めておくと、
例え、建物の両側に素掘り側溝を設けた時に、建物を迂回すること無く
排水桝まで距離を短縮することが出来るから、最終枡までの距離を
考えながら計画すると非常に効果的だよ。
つまり
建築現場で水替えの労力を劇的に減らすための考え方は
地球の重力を利用して出来るだけ少ない箇所数で
水替えを行うこと。で素堀り側溝などはとっても有効。
- 水は高い所から低い所へ流れる。
- 水は水平で横に広がっていく。
と言う、小学生でも知っているような特性をおさえると
非常に労力を減らすことが出来る。
大切なのは、自らの失敗から学ぶことと、
人から得た知識で「良いな」と感じたことは
とりあえずやってみる行動力が大切だよ。
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