場所打ちコンクリート杭の施工計画書の作成について(2)

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今回は、前回の続きから書いていきます。

7 施工方法(掘削精度の確認方法を含む)

 

施工方法については施工計画書のメイン部分であるので
しっかりと記載しておく必要がある。

記載する上で特に私が重要であると感じるのが
「品質を確保するのにどのような策を講じるのか?」
である。

 

私が昔とあるお客さんに言われた言葉の中で

「○○を行ったから施工精度が○mm以下という良い品質が得られた」

という考え方ではなく

「施工精度が○mm以下にするために○○を行う」

という目標をしっかりと始めに定めてから、
目標に達するにはどのような管理をすれば良いか?
を考えて仕事をしないと、全ては「結果オーライ」である。

 

かなり厳しい考え方かも知れないが良い品質を常に
保っていくためには必要な考え方では無いか?
とこの記事を書いていてふと思い出してしまった。

 

8 杭の配置図及び施工順序

省略。

9 安定液等を用いる場合の調合計画及び管理方法

省略。

10 支持地盤の確認方法

 

場所打ちコンクリート杭の場合は、掘削土を全て排出して
替わりにコンクリートを打設するので、既製コンクリート杭の
場合と違って実際の掘削土を確認することが出来る。

 

つまり

支持層に到達したら掘削底の礫の状態を目で見ることが出来るため
ボーリング調査のサンプル試料と1m毎に見比べて「ふむふむ」と
確認しながら掘り進めることが出来る。

 

11 スライム(沈殿物)の処理方法

 

スライム(沈殿物)処理は、場所打ちコンクリート杭で
重要な工程であると私は考えている。

 

なぜなら

スライムが溜まっている状態でコンクリートを打設すると
良質なコンクリートの中に不純物が混ざってしまって、
杭自体の品質が損なわれていしまうからである。

 

しかも

杭は地中にあるので「どこからどこまで」が不良なのか?
を知るすべが全くないのだ。「見えないから良いじゃん」という
気持ちになりがちなのはよく分かるが大抵「見えなければ…。」
という気持ちでいると、何かの拍子に見えてしまって大問題へ
発展することもしばしばあるので注意すべきである。

数十年後の記憶から全く忘れ去られた頃に問題が
発覚することもあるので、その時になって後悔したくないからね。
今回はこの辺で終了にします。

 

次回は、鉄筋かご・コンクリートの打設などについて
お伝えしていくのでお楽しみに。

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