既製コンクリート杭の施工計画書については以前お伝えした。
今回からは場所打ちコンクリート杭についてお伝えしていくが、
既製コンクリート杭と同様の内容については記載しないので
既製コンクリート杭の施工計画書の方をご確認いただきたい。
↓ ↓ ↓
まず、「建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]」に記載されている、
場所打ちコンクリート杭で施工計画書に必要な項目ついては以下の通りである。
- 工程表(機械搬入、段取り、鉄筋加工、掘削とコンクリート打込み、機械搬出及び片付けの時期)
- 施工業者名、施工管理技術者名(資格証明書等、工事経歴書等)及び作業の管理組織
- コンクリートの計画調合表及び計算書
- 鉄筋の種類と規絡
- 地中埋設物・障害物の調査、移設、防護、撤去等の計画
- 施工機械の仕様の概製及び性能
- 施工方法(掘削精度の確認方法を含む)
- 杭の配置図及び施工順序
- 安定液等を用いる場合の調合計画及び管理方法
- 支持地盤の確認方法
- スライム(沈殿物)の処理方法
- 鉄筋加工及び建込み方法(浮上がり防止方法を合む)
- コンクリートの打込み及び養生方法
- 安全対策(酸欠、有毒ガス、施工機械の転倒等)
- 公害対策(土砂の運搬によるこぼれ、ベントナイト廃液等の飛散と処理、騒音及び振動の対策等)
- 施工結果報告書内容
- 作業のフロー、管理の項目・水準・方法、品質管理体制・管理責任者、品質記録文書の書式とその管理方法等
この中で、場所打ちコンクリート杭に特有であると感じる内容に
ついて個別にお伝えしていこう。
1工程表(機械搬入、段取り、鉄筋加工、掘削とコンクリート打込み、機械搬出及び片付けの時期)
工程表としては基本的に既製コンクリート杭の場合と同じであるが、
杭の上部に鋼管がある場合は発注してからの納期が3ヶ月程度
かかってしまうので、全体工程表と見比べて確認しないといけない。
また
鉄筋に関しても同様で納期が1~2ヶ月かかる場合が多いので、
鋼材メーカーなどとよく打合せをしてから工程を書こう。
更に
場所打ちコンクリート杭が既製コンクリート杭と決定的に違うのが
杭1本を構築するのに1日以上掛かる点である。
既製コンクリート杭の場合は、根固め液などのセメントミルクが
硬化してしまう前に杭を埋設する必要があるが、それに対して
場所打ちコンクリート杭の場合は、コンクリート打設さえ連続的に
行えば、掘削に関しては場合によっては数日かかっても良い。
1日何本打設できるかより、何日で1本打設出来るか?
を検討するほうが多いかなと感じるよ。
2 施工業者名、施工管理技術者名(資格証明書等、工事経歴書等)及び作業の管理組織
省略。
3 コンクリートの計画調合表及び計算書
こちらはコンクリート工事の時に改めて書きます。
4 鉄筋の種類と規絡
こちらは鉄筋工事の時に改めて書きます。
5 地中埋設物・障害物の調査、移設、防護、撤去等の計画
省略。
6 施工機械の仕様の概製及び性能
省略。
この勢いで書いていっても長くなりそうなので
今回はここまでにします。全3回になりそうかな?
この記事へのコメントはありません。