柱と梁が同面でも勝手に配筋をしてはイケない理由とは?

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外観デザインの都合上などで柱と梁が同面であるという場面は
比較的多くの場面で見られます。

 

特に

建物の外壁ラインから敷地境界までのクリアランスが
あまり取れないような建物などは、大抵柱・梁の同面納まり
がどこかで検討されているはずです。

 

そこで

今回は、柱と梁が同面で納まっている場合の断面について
お伝えしていきます。

 

では

早速始めていきましょう。本来は柱に梁が同面で取り付く場合は、
鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説第5版 [ 日本建築学会 ]」のように、
梁の割増し部分を見込んでおかなければなりません。

 

b.

(1) 柱-梁の接合部では柱筋と梁筋が交差する.一般には柱筋の位置を定めた後, 梁筋を決める.柱の片面に梁のコンクリート断面を解説図3.10(a) に示すように同一面に合わせて配置する場合,斜線の部分を梁幅最小寸法に見込まなくてはならない,このような鉄筋の納まりから決まる割増し部分を割増し幅と呼ぶ. ただし, 基礎梁筋は柱断面コア外に配筋されることもある〔解説図 3.10(b) 参照〕.
解説図3.10(a) の納まりの割増し幅は,接合部で交差する梁筋・柱筋・帯筋・あばら筋の各使用径に応じて変化する.表3.6 に帯筋・あばら筋に異形鉄筋を使用し,柱と梁が同一面の場合の,梁の割増し幅の一覧表を示す.

 

(2) (i) 祈曲げ筋挿入に必要な鉄筋のあき
隅柱と側柱の柱・梁接合部では.先に配筋される梁筋(1次筋)の間に, 後から配筋される梁筋(2次筋)を折り曲げて挿入することが多いが,先に配飭される梁の最小幅に,後から配筋される梁筋挿入のための割増幅を加えて.詳細図で検討することが必要である.

解説図3.10

 

表3.6 1 次筋のあき

鉄筋の種類 鉄筋の径による区分 1次筋のあき(e)
SD295A
SD295B
SD345
D16以下 e=3d/2+D2-D1/2+施工余裕
D16~D38 e=4d/2+D2-D1/2+施工余裕
SD390 D38以下 e=5d/2+D2-D1/2+施工余裕
SD490 D25以下 e=6d/2+D2-D1/2+施工余裕
D29~D41

挿入位置での1次筋の鉄筋のあきeは.1次筋の最外径をD1, 2次筋の呼び名の数値をd,最外径をD2とする.

 

だから

本来の設計意図からすると、柱と梁が同面で納まっている場合は、
梁幅の寸法から「割増し幅」を引いた値が最小断面として
構造計算されているべきであるはず。ということです。

 

更に

先程の図を確認すると、本来は梁の主筋が柱のどの部分を通るべきか?
(斜線部分は割増し部分とした場合)

のイメージがしやすいかも知れませんね。

 

しかし

すべての設計者が柱と梁が同面納まりの場合の梁の構造的な
有効断面幅が「割増し幅を除いて」いるとは限りません。

「梁幅600だから、かぶりが両側40でスタラップ幅は520ね!」

という人もいるので、その場合は梁の取り付き位置をを50ずらしましょう。
柱と梁に50段差があれば所定のかぶりで納まりますからね。

 

そこで

私は柱と梁が同面納まりの場合については1度配筋の納まり詳細図を
描いて工事監理者さん経由で構造設計者へ確認することをオススメします。

 

もしも

配筋検査の時に現場で

「いやいや、そういう考え方で設計してないんだよ!」

と言われたら大変ですからね。何事もトラブルの「芽」は
早めに摘んでおいた方が良いですからね。

 

つまり

柱と梁が同面でも勝手に配筋をしてはイケない理由とは、
規定の鉄筋の働きを考慮すると柱・梁が同面の場合には
梁筋を打増して対応を行うのが基本であると記されているからです。

 

だから

一般的には、意匠やコスト面から同じ断面寸法で、梁のかぶり厚さを
大きめに取って対応していることの方が多いと感じています。
その場合にも、必ず工事監理者さん経由で構造設計者さんへ
納まりの確認をしておきましょう。

 

更に

鉄筋のかぶり厚さというものは大きく取れば良いという訳では
ありませんので、こちらの記事も合わせて読んでおいて下さい。

↓  ↓  ↓

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