建築現場では埋め戻しは30cmピッチで行われることが多い。
しかし
時と場合によって、30cmピッチではない場合もあるので
気を付けて特記仕様書を確認した方が良いよ。という話。
では
今回の記事のきっかけになった出来事は、
とある職員の一言だった。
「埋め戻しは20cmピッチじゃ無いんですか?」
という一言。よく話を聞くと同じお客さんで
埋め戻しのピッチが20cmだったらしい。
で
今回の図面は?と確認してみると30cmとなっている。
では、なぜ同じお客さんの仕様で数値が異なったんだろうか?
というと、使う仕様書が違ったのが原因であった。
具体的には
埋め戻しを行った後に引き渡す工事が「土木工事」だったから。
お客さんと言っても官庁工事だったので、建物と廻りの外構は別発注。
だから
特殊な建物で、建屋内の床が土木工事だったのだ。
そして、土木工事に引き渡す部分の埋め戻しが
土木仕様に沿ったものだったという訳である。
そして
その現場しか経験していない職員は、埋め戻しは20cmピッチと
覚えてしまっていたという話。
結局
仕様書をきちんと確認しろよ。
と結論づけがちになるのだけど、私の言いたいのは
「誰でも今までの経験で仕事をすると失敗する」
ということ。経験を積んでいけばいくほど
「今までこうだったから、今回も同じだろう」
と考えがちになってしまうということ。
そこで、イレギュラーなパターンに当たって
気付かずに失敗してしまうという例は意外に多い。
そして
更に経験を積んでいくとイレギュラーなパターンも
何度か経験するので、安易に行動せず確認する癖がつく。
要するに
失敗を繰り返して失敗しなくなっていく事と、
他人の失敗を活かして自分が失敗しないようにする。
ということが非常に大切だということ。
あなたは今どの段階かな?
つまり
建築現場の埋め戻しのピッチは基本的に30cmピッチだけど、
公共工事で埋め戻し範囲が土木工事部分になる場合は、
20cmピッチの場合があるから注意しよう。
後で検査の時に「へっ?」となっては困るからね。
間違いに気づいた時、あなたはどんな行動ができるかな?
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