以前の記事でも少し触れましたが、高力ボルトは雨(水分)が嫌いです。
でも、全体工程表を書いたら鉄骨工事は6~7月
「う~ん。梅雨時期に鉄骨建て方か~!
ボルトが雨が嫌いっていっても、実際にムリじゃん!」
と、あなたは頭を抱えながら、運を天にまかせるしかないな。
ということで、日頃の行いを良くしておくか~。と考えた事がある
かもしれませんね。
実際に
コンクリートにしても、鉄筋の圧接にしても、鉄骨工事にしても
躯体工事で雨がふると、なかなか作業って進みませんよね。
明日も明後日も雨予報の時には、
「マズイ!作業を少しでも進めたい!
雨が上がっている今のタイミングで何が出来るんだろう?」
と考えてしまうのですが、確かにその通りで、雨が降ったらできないこと
と雨が降っていても出来る事を、細かく切り分けて少しでも前に進めたい。
というあなたの気持ちは全面的に賛同します。
では
雨が降っていると、何が出来て、何が出来ないのでしょうか?
ここで
ボルト締めの原理を考えてみましょう。
ボルト接合とは、異なる材料をボルトの軸力(締付)により、
母材とスプライスプレートを密着させて、摩擦力を発揮させる方法です。
仮に
母材とスプライスプレート、ボルトとナットなどの材料間に雨水が
浸入してしまうと、滑ってしまって所定の軸力が得られない可能性があります。
ということは
それぞれの部材がしっかりと密着された状態まで、持っていければ
その後は、雨が降っていても作業は行うことが出来るということです。
よって
仮ボルトから入れ替えて、一次締めまで行ってしまえば、密着性が確保でき
部材間に雨水が浸入することはないでしょう。
あとは、雨が降っていても影響ないと判断して作業を進める事ができます。
ただ、濡れた鉄骨にマーキングが出来る程度の雨でしかいけませんけどね。
最後に
「建築工事監理指針(令和7年版上巻)」の該当部分を確認して下さい。
P.560
(5) ボルトの取付け
本接合に先立ち、仮ボルトの締付けを行い、部材接合面の密着を図る。特に、トルシア形高力ボルトの場合は、入念に行わなければならない。
ボルトの長さ、ねじの呼び、ナットの裏表、座金の裏表、セットの種類等が、使用箇所に適正に取り付けられていることを確認する。
ナットは、等級の表示記号が締付け後外側から見える向きに取り付ける。
ボルト頭部側の座金は、座金の内側面取り部がボルト首下部と合うよう取り付け、ナット側の座金は、座金の内側面取り部がナットに接する側に取り付ける。
つまり
高力ボルトの雨天時の施工で気を付けるべきことは、
1次締めを行う前に、ボルトと部材(スプライスプレート)の間に
雨水が浸入しないようにすることです。
という事は、一次締めが終わっていない所以外で、スプライスプレートが
雨で濡れている状態であれば、作業が出来ないという事になります。
結局は、ボルトで部材を締めるということは、部材同士の密着性が大事
になってくるので、嫌な雨かもしれませんが、工程を臨機応変に調整
することも大切ですよ。
ちなみに
工程通りに物事を進めるにはこんな気遣いも必要だと私は考えているので
こちらの記事も合わせて読んでみて下さい。
↓ ↓ ↓







































この記事へのコメントはありません。