柱のフープ筋に溶接閉鎖型フープをわざわざ使用する理由とは?

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溶接閉鎖型フープをわざわざ使用する理由って何だろう?

私はいつも不思議に感じていましたが、明確な理由が見つからずに
柱リストの指示されるままに溶接閉鎖型フープを工場で加工してもらい
現場で組立ていました。

 

ちなみに

私が色々と調べたところ溶接閉鎖型フープを使用することで、
フープの拘束力が割り増しされるような「特典」は見つけることが
出来ませんでしたので、使用する理由としては「施工性」なのでしょう。

 

では

施工性の良い部分とは具体的にはどのような部分でしょうか?

 

例えば

マンションなどでは居住空間を拡げるために柱や梁の断面を
可能な限り絞って設計しているので、断面に対して過密な
配筋になる場合もあります。

 

すると

対角線で交互に配置されるフープの135°の爪の部分が
隣の鉄筋とは干渉しないもののコンクリートの充填性が良いか?
と言われれば疑問ですね。

その点、端部にフックのない溶接閉鎖型フープであれば、
コンクリートを打設する場合の懸念が1つ減るわけです。

 

しかし

同じ材料を使用しても普通のフープより溶接閉鎖型フープの方が
専門工場で加工して運搬してくる分だけコストアップになります。
マンションなどでは建設費のアップはそのまま販売価格へ影響するので
フープのコストアップ分以上に、他の構造断面などのコストダウンの方が
効果的という判断なのでしょうね。

 

更に

最近は余り見ることが少なくなりましたが鉄骨鉄骨コンクリート造の
場合も同様に柱の中の鉄骨との干渉を防ぐ意味でも効果的なのでしょう。

 

ちなみに

鉄骨鉄筋コンクリート造に溶接閉鎖型フープを使用する場合は、
一般的なフープの様に端部の爪の部分を拡げて鉄骨の周りに
挿入するという事が出来ません。

 

だから

鉄骨工場で加工する時点でフープを仕込んでおいてもらう必要があるので
もしも、あなたが担当者になった場合は忘れずに段取して下さいね。

 

つまり

柱のフープ筋に溶接閉鎖型フープをわざわざ使用する理由とは、
端部に135°フックの余長が無いために主筋を密に配筋する構造や、
鉄骨鉄筋コンクリート造などの配筋が容易になり、
コンクリート打設における充填性も高めることが出来るからです。

 

ちなみに

溶接閉鎖型のフープの中には通常の強度の鉄筋を加工したものと、
高強度筋を使用したものがあります。

高強度筋については、過去に記事にしていますから、
このタイミングで合わせて確認してみて下さいね。

↓  ↓  ↓

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