クレーンの段取りをしようとカタログとにらめっこ。
そこで見かける「定格総荷重」の文字。
何となく数値を考えると、吊ることの出来る荷重っぽい。
だから
定格総荷重=吊り荷重
でも良いのかな?
実は
そんなやり取りを最近したことがある。
危うく荷物が吊れないクレーンを段取りする所だった。
しかも
現場の若い職員へ説明しようとカタログを指差して
「定格総荷重の意味分かっている?」
と聞くと、分かってなさそうなリアクションが返ってくる。
そこで、カタログの同じページに書いてある一文を指差して、
「ここに説明が書いてあるよ」
と教えてあげた。
知っている人には当たり前だけど、クレーンの定格総荷重とは、
- 吊り荷の荷重
- クレーンのフックの荷重
- ワイヤーなどの荷重
を合わせた物である。
だから
決して、定格総荷重として記載されている数値まで
吊ることが出来ると勘違いしてはいけないよ。
勘違いしたままクレーンの段取りを行うと、
目的の所までたどり着く前にリミッターが効いてしまうか、
無理に吊ろうとするとクレーンが転倒する危険性もある。
更には
定格総荷重ギリギリで計画をしてしまうと、
荷物が振れたりしたときの余計な荷重で
リミッターが効いてしまうことも有るので、
不可抗力な荷重の余裕シロは見ておいた方が良いよ。
だから
会社によっては、定格荷重の○○%以内でクレーンの計画をしなさい。
と言うルール付けがある場合もあるからね。
それだけ、クレーンの計画を間違えると大事故につながる
可能性が大きいので、あなたがクレーンの計画をする場合は慎重にね。
つまり
クレーンのカタログに記載されている定格総荷重の数値は、
- 吊り荷の荷重
- クレーンのフックの荷重
- ワイヤーなどの荷重
を合わせた物であるので、間違えないでね。
もしも
吊り荷重が定格総荷重ギリギリの場合で、荷重の考え方を
勘違いしたままクレーンを段取りしてしまうと、
とんでもない結果が待ち受けているかも知れない。
でも
人間だれにも間違いもあるし失敗もするけど、
本当に大切なのは失敗したあとだよ。
こちらの記事を合わせて読んで見てね。
↓ ↓ ↓
定格荷重にはフック、グラブバケット等つり具の質量を除いた荷重と定義されているので、定格総荷重と勘違いされてませんか?
コメントありがとうございます。確かにそうですね。記事も修正しておきます。
ご指摘ありがとうございました。