スランプの許容値は±2.5cmは間違い?注意すべきポイントとは?

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「やべっ!今まで間違ってたかも知れない」

と監理指針を眺めながら思わず「ドキッ」としてしまいました。
冷静に全ての試験結果を見返せば、何かが見つかるかも知れませんが、
今は過去の事を振り返ってウジウジしている時ではありません。

あなたが失敗をしないようにする為の時間ですから。

 

まず

コンクリートのスランプの許容の基本は±2.5cmです。
この数値自体は間違いではありません。
ただし、条件によって、2.5cmではない場合もあるのです。

 

それは

呼び強度が27Nを越えて高性能AE減水剤を使用する場合は、
スランプの許容値は±2.5cmではなく±2.0cmで管理します。

 

だから

私が扱っている案件のかなりの割合で、呼び強度が27N以上で
高性能AE減水剤を使用してた現場は沢山ありましたが、
私がコンクリート担当を全て行っている訳でもないし、
生コン工場の試験担当も一緒について検査していたので
間違いはなかったと信じましょう。

 

そして

今回はスランプについてもう1つ話題を出しましょう。
それは、スランプ許容値内で「硬め」「柔らかめ」と指示して
コンクリートを納入したことってありませんか?

軽々しく頼むのですが、一体どのような仕組みで配合しているか?
あなたは知っていますか?私は実は知りませんでした。

 

ここで

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]の中に、例としての記載があったので紹介しておきますね。

(イ) スランプを調整する場合のおおよその目安は、次のとおりである。

(a) 水セメン卜比を変えないで、スランプを1cm増加させるためには、単位水量を1.2% (質量比)増加させる。
(b) 水セメン卜比及び単位水量を変えないで、スランプを1cm増加させるためには、細骨材率を0.5%減少させる。

 

最後に

公共建築改修工事標準仕様書(建築工事編)(平成31年版) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

表6.5.1 スランプの許容差

スランプ(cm) スランプの許容差(cm)
8以上18 以下 ±2.5
21 ±1.5 (注)

(注) 呼び強度27 以上で、高性能AE減水剤を使用する場合は、±2とする。

 

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]

P.405

6.5.2 スランプ

打ち込まれるコンクリートのスランプが「標仕」 表6.5.1に示す許容差(18cmを超える場合の許容差が±2cmとなる条件は、平成22年版「標仕」から、高性能AE減水剤を使用し、かつ、調合管理強度が27N/mm2以上である場合に変更されている。) を超えた場合に、そのままコンクリー卜を打ち込むと充填不良や不均一なコンクリートとなる場合がある。このような場合には、調合の調整や運搬(レディーミスクトコンクリート工場から荷下ろし地点までの運搬及び荷卸し地点から打込み地点までの場内運搬) 方法の改善を行うことが必要である。調合の調整を行う場合には、その原因を明らかにするとともに、所定の強度を確保するため水セメン卜比を変更しない方法で行わなければならない。

 

(ア) スランプの変動要因としては、次のような項目が挙げられ、要因によっては調合の調整でなく、((a)から(e)までの項目の変動を小さくすることが必要な場合もある。

(a) 骨材の粒度(特に細骨材の粒度分布)及び粒形
(b) 表面水の変動
(c) 材料の計量誤差
(d) 運搬 (レディーミスクトコンクリート工場から荷卸し地点までの運搬) 時間
(e) 空気量

 

(イ) スランプを調整する場合のおおよその目安は、次のとおりである。

(a) 水セメン卜比を変えないで、スランプを1cm増加させるためには、単位水量を1.2% (質量比)増加させる。
(b) 水セメン卜比及び単位水量を変えないで、スランプを1cm増加させるためには、細骨材率を0.5%減少させる。

 

つまり

スランプの許容値は±2.5cmは全ての場合に当てはまる訳ではありません。
「高性能AE減水剤を使用し、かつ、調合管理強度が27N/mm2以上である場合」
においては「±2.0cm」で管理をする必要があるのです。

何となく昔の記憶で「スランプの許容値=±2.5cm」と覚えている私にとっても
「ドキッ」とさせられる内容だったので、今回は記事にしました。

改めて、「経験」が知識の邪魔をしている例をお恥ずかしながら見せてしまいましたね。
こちらの記事の典型的な例です。あなたも私を「悪い手本」として正しい知識を
ぜひ身につけて頂くことを心から願っています。

↓ ↓ ↓

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