実は、私はお恥ずかしながら記事ネタ探しで
建築工事監理指針を読んでいて初めて知ったのだ。
だから
何だちゃんと沈下するじゃないか。
と安心したのである。なんとも不勉強だった。
と言うのも、いつも埋め戻しの後に沈下すると
「埋め戻しを適当にしてたんじゃないか?」
と良く言われていたのだ。
ちなみに
関係の指針にはこのように書いてある。
P.164
(4)余盛り
埋戻し及び盛土には、土質による沈み代を見込んで余盛りを行う。余盛りの適切な標準値はなく,表3.2.7は一つの参考値であるが.これにより推定することは容易でない。通常の埋戻し(地下2階で幅1m程度)において,砂を用い十分な水締めを行う場合は50~100mm,粘性土を用い十分な締固めを行う場合100~150mm程度が余盛りの目安と考えられるが,重要な盛土では,試験により余盛りを決めるのがよい。
表3.2.7 余威りの参考値
土質 地山に対する容積比 堀り緩めたとき 締め固めたとき ローム 1.25 ~ 1.35 0.85 ~ 0.95 普通土 1.20 ~ 1.30 0.85 ~ 0.95 粘土 1.20 ~ 1.45 0.90 ~ 1.00 砂 1.10 ~ 1.20 0.95 ~ 1.00 砂混じり砂利 1.15 ~ 1.20 1.00 ~ 1.10 砂利 1.15 ~ 1.20 1.00 ~ 1.05 固結した砂利 1.25 ~ 1.45 1.10 ~ 1.30 軟岩 1.30 ~ 1.70 1.20 ~ 1.40 中硬岩 1.55 ~ 1.70 1.20 ~ 1.40 硬岩 1.70 ~ 2.00 1.30 ~ 1.50
引用:建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
そして
上記の表の興味深い所は、掘削するとどのくらい土が緩むか?
について言及がしてあることである。
いつも
大体の勘で話していたのだが、これからは
この表を使用して計画や打ち合わせが出来ると感じたよ。
いやいや、知らないって怖いね。
つまり
土工事の監理指針にも余盛りが記載されている通りに、
埋め戻しを行ったら幾分かは沈下するということを認識しよう。
また
記事中に記載した表は、掘削するとどの位の容積になるか?
を想定する上でも有効な表であると考えられる。
ちなみに
私の土工事の本音はこちら。
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