供試体の採取後の養生が重要な理由とは?驚愕の結果が…。

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「コンクリートなんて何だかんだ言っても強度でるよね。」

と若い頃の私は考えていました。なぜなら、コンクリートは打設翌日から
人間はおろか重量物をあげても(本当はイケませんが…)びくともしない位
固まってしまっているからです。

人間の力ではどうしようもない位に固まってしまった後のコンクリートの
強度がどの位か?という感覚を持つことが難しかったからです。

 

例えば

コンクリートを打設した翌日はまだ指で押すと凹むくらいで、
3日目になって恐る恐るスラブ上を歩けるようになって、
5日目でようやく壁の型枠が解体できるくらいの強度変化であれば、
「コンクリートの強度の進捗」について、もっとナイーブだったかも知れません。

 

ちなみに

コンクリート供試体の養生方法については、「標準養生」
「現場水中養生」「現場封かん養生」の3つがあり、強度管理の用途で
それぞれ使い分ける必要があります。

その供試体によって、構造体として打ち込まれたコンクリートの強度を
「推定」するのが現在では一般的な方法です。

 

しかし

供試体にしろ、構造体にしろ、打設しっぱなしで養生に気を使わなければ
「要求される強度」に達しない事があるので注意して欲しいな。
というのが今回の主旨です。

 

 

なんと

ひどい時だと要求されている強度のなんと60%しか出ていない。

という場合もあるみたいです。60%と言われると結構衝撃的ですよね。

 

だって

呼び強度24Nだったら、たったの14.4Nしか無いのですから。

 

最後に

建築工事監理指針(令和7年版上巻)
の該当部分を確認して下さい。

P.403

(b) 型枠中に打ち込まれたコンクリートが構造体として所要の品質を確保するためには、適度な温度と水分の確保が必要であり、その具体的養生方法を「標仕」6章 7節で規定している。養生方法が適切でない場合には、コンクリートが本来有している強度の60%程度しか得られなかった、という報告もあるので、「標仕」に基づき適切な養生を行わなければならない。

 

つまり

供試体の採取後の養生が重要な理由とは、適切ではない養生方法で
管理されていたコンクリートの強度は、適切に管理されていた物に対して
たったの「60%」しか強度が得られない場合があるという事です。

コンクリートは打設すれば、それなりに強度がそこそこ出て、最終的に
どのくらいの強度が出たか?試験しないと分からないくらい現場でも
気にならないくらい固いのが現実なので、あなたの意識も低いかも知れません。

 

しかし

今回の様に、「小さなプロセスの違いが、大きな結果の違い」を起こす
という事は、現実社会では山のようにあるのも現実です。

 

例えば

毎日が忙しくて様々な事が少々雑になっているな、と感じるあなたには
こちらの方法を試すことで、気持ちと結果が大きく変わるかも知れません。

↓ ↓ ↓

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