第1回は1~3について。
第2回は4~7について。
第3回は8~11について。
第4回は12~15について書いてきたので、
今回は16~について書いていくよ。
16,杭頭の処理方法(切断方法.鉄筋の処理方法等)
杭頭の処理方法については、施工業者も異なる場合が多いので
別冊で後日提出という形でもかまわないと感じる。
ただし
今回の項目の中で当てはまる項目は忘れずに記載されているか?
を確認しておくことが大切。
溶接にしろ、既製品にしろ、それぞれの品質管理基準があり、
必要な資格者の明示も合わせて行うようにしておく必要がある。
杭頭処理の施工計画書を別途提出する場合は、
杭の施工計画書にその旨を記載しておこう。
17,安全対策( 施工機械の転倒防止と杭孔への転落防止)
杭工事は様々な重機を使用するので死亡災害や重症になる
災害につながりやすい工種であると言える。
特に、複数の機械が往来する場合での接触・挟まれ事故や
杭孔への転落などの事故が予想される。
それから
見落としがちなのが重機自体の転倒事故である。
杭孔が増えていくに従い地盤の弱い箇所が増えていく。
その悪条件の中で「ちょっとくらい良いかな」と横着して
敷き鉄板の無い箇所を走行したりすると非常に危ないもの。
一度重機が体勢を崩してしまうと取り返しのつかない事態に
なることもあるから横着はしないようにお願いしたい。
更に
雨の強い日であれば、杭孔に雨水が流れ落ちる関係上
杭孔の廻りが崩壊して杭打ち機の所まで影響を及ぼすという
可能性があるので注意しておこう。
その場合は、杭打機を安全な所まで後退させて避難しよう。
18,公害対策(騒音,振動,油滴飛散防止策並びに掘削液の廃液処理方法等)
杭工事は大型重機を使用する工種なので、重機稼働中の
騒音や振動には十分に注意しておかなければならない。
最近では、騒音計や振動計の計測結果をリアルタイムに
仮囲いに掲示している現場を良く見るけど
あなたは騒音や振動の法で定められた基準値を知っているよね?
騒音は85dB、振動は75dBを越えてはいけないのだが、
振動は普通に作業していれば基準値を越えるような事は少ないはず。
しかし
騒音は普通に作業していてると基準値を越える可能性は大きい。
特に、金属と金属がぶつかる音などは騒音として高い数値が出るので
重機を使用して金属製の物を動かしたりする場合は、
特に慎重に作業をさせるように日頃から指示をだすだけで
現場全体の騒音は減ると感じるよ。
重機の移動速度にしても、材料1つの置き方にしても
「気を使っているか?」「気を使っていないか?」に関しては、
あなたの指示1つ。声かけ1つ。に掛かっている。
と言っても過言ではないからね。
これ以上書くと長くなるので続きはまた次回。
この記事へのコメントはありません。