明渠とは、簡単に言うと目に見えて分かる側溝のこと。
暗渠とは、明渠が土の中に埋まっていて見えなくなっている状態。
つまり
明渠の具体例としては「素掘り側溝」などがあり、
暗渠の具体例としては「有孔管を地中に埋設」などがある。
この明渠や暗渠が便利な理由は「水を自動的に集めてくれること」
特に、水平距離の長い敷地なのでは、釜場を設けてもノッチタンクまで
運ぶ経路を別途計画しなければいけない。
しかし
勾配が無くても素掘り側溝さえ掘っておいて、1ヶ所釜場を設置すれば
釜場から排水することにより素掘り側溝上に溜まっている水が
自動的に釜場に向かって流れ出すから非常に便利である。
まさに
水が「水平」になるという原理を利用するとこんなに楽なんだ。
といつも実感している。
というのは
私は過去に「素堀り側溝」を設置しておけば良かった。
と後悔した経験があるからだ。
その時は、地下水も出てこなかったので、掘削時の排水設備を
全く整えていなかったのだが、度重なる夕立で現場が
よく冠水してしまったのである。
そこで水中ポンプを使って排水するのだけど、
ノッチタンクまでの距離が長く水中ポンプを移動したりすると
とても大変だった記憶がある。
しかも
水中ポンプを増設すると、ノッチタンクまでの長いホースが必要となり
全く経済的では無かったのだ。
あとから
冷静に「素堀り側溝でも掘れば良かったのに」と言われ
「確かにそうだった!バタバタして思い付かなかった!」
と反省した記憶がある。
だから
あなただけは、私の失敗を教訓にして欲しいな。
特に
水中ポンプの設置台数が増えた場合はもろに影響が出る。
「もう、勘弁してよ~」
と心のなかでよくつぶやいていたものだ。
つまり
明渠・暗渠は排水の為の溝を設置して排水する工法であるが、
敷地の広い現場などで素掘り側溝を設置しておくと水平方向は
ポンプなどの機械を設置しなくても水平移動が出来るので非常に便利。
水平と言われるように水はまっすぐになろうとする性質が有るので
あなた自身が水中ポンプの管理をしなくても良いから省力化になるね。
こんな悲劇にはなりたくないだろうし。
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日々拝読させて頂いております。現在ようやく中堅になった歳ですが、現在マレーシアの現場にて雨季対策におわれており、全てが後手に回ったツケで四苦八苦しています。
このブログは機械屋の私には土木関連は特に目から鱗の内容が多く、今後もお世話になることがあるかと思いますので、お忙しい中とは思いますが更新を楽しみにしていますのでよろしくお願いします。
仮設の排水に日々追われる機械屋より
鉄さん。
コメントありがとございます。
へ~、今マレーシアの現場なんですね。ビックリです。
マーレーシアからでも読んでもらえるってとってもうれしいです。
お仕事これからも頑張ってくださいね。