ディープウェルは良く使用してきた。
それは
私が工事を行う地域が砂質層が多かったことも原因だろう。
だから、なんちゃってみたいなディープウェルもどきから
きちんとしたディープウェル工法まで色々やって来た。
まず
ディープウェル工法とは、文字通り深い井戸を設置する工法である。
現場に杭打ち機や、時にはバックホーを使用して
井戸となる有孔管を設置して埋め戻す。
埋め戻す時は、有孔管が詰まってしまわないように、
単粒の砕石をしっかり入れておこう。
もしも、砕石をケチってしまって有孔管が詰まったら、
ディープウェルそのものが機能しなくなるからね。
そして
井戸が完成したら、水中ポンプをかけると地下水位が下がる。
ここで
効率良く地下水位を下げるためには山留めが重要。
山留めの先端が遮水層であれば、山留め壁の中と外での
水の出入りは少ないはずである。
だから
1度水中ポンプを使って汲み上げてしまえば、
地下水位は下がるし、再び上がってきにくい。
しかも
きちんと遮水層まで山留めが届いていないと、
近隣の地下水位まで下げてしまう恐れがあるので
周りで井戸などを使用している家屋があれば、
注意深く観測させてもらった方が良い。
特に
私も経験があるけど、井戸水をつかって池に水をいれているけど、
その池に泳ぐ鯉が品評会で優勝するような1匹何百万円もするような場合もね。
もしも、鯉が死んでしまったら凄い損害になると思って
ドキドキしていた記憶があったよ。
だから
ディープウェルを行うときは自分の現場はもちろんだけど
周りの家屋などの地下水などにも気を配ろうね。
つまり
私の経験上では、ディープウェルは地下水位が高い地域では
地価公示がなければスタンダードであると考えている。
周りを止水性の有る山留めで囲ってからディープウェル設置して
水位を下げてから掘削工事に入るのがやっぱりセオリーでは無いだろうか?
しかし
時にはとてつもなくお金のない現場や、へんくつな所長に出くわすことも。
このような状況になれば悲劇そのものだよね。
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