建築現場で良く使用される揚重機(クレーン)の種類を簡単解説

Sponsored Links
/* */

 

今回は、いつもと少し趣向を変えて建築現場でよく使用される揚重機を
簡単にまとめてみたよ。

自分が計画する時にどの揚重機を使えばよいのか?
会社に入ったばかりで、揚重機の特徴が良く分からない。

という悩みがある人向けの記事だよ。

 

種   類 特   徴
ラフテレーンクレーン・トラッククレーン 数時間や1日単位で手配ができる1番一般的な揚重機である。

クレーンを常駐したほうが良い1ヶ月に半分以上使用するような場合以外の現場では、1番コストメリットがある。

ただし、下記にでてくる常駐型のクレーンの方がメリットがあると感じたのであれば、常駐型のクレーンを選択したほうが良い。
逆に、下記のクレーンと比較しても常駐型のクレーンのメリットを感じることが出来なければ、ラフテレーンクレーンやトラッククレーンを選択したほうが良い。

タワークレーン 高層の建物によく使用されている。ラフテレーンクレーンなどでは届かないような高さの建物の場合はタワークレーンを使用するほか無い。

また、タワークレーンはクライミングと言って、建物の高さに応じてクレーンの高さを帰ることが可能である。
クライミングの方法は、地上面などに基礎などを設置するタイプと、建物の梁などでタワークレーンの重量を持たせてクライミングするフロアクライミング式があり、超高層建築物に用いられる事が多い。

タワークレーンの計画においては、タワークレーンは平面方向に移動しないので、建物が横に広い形状の場合は設置するメリットは少ない。

タワークレーンは、能力の小さなものは運転席がなくリモコンで操作できるタイプと、能力が増すに連れて運転席が設置され、専用のオペレーターを置くことが多いので、オペレーターを設置する場合は費用をしっかり予算の中に含めておくことが大切である。

水平ジブクレーン タワークレーンに比べて、ジブの起伏が無いパターンのクレーンである。

比較的建物の高さが抑えられていて、平面形状が広い建物に適している。下記のクローラークレーンとコスト及び、作業半径を検討してメリットが有れば採用する価値は十分にある。

更に、ジブクレーンの種類では、足元にレールを取付けて水平移動できるタイプもあるので、条件に合えば検討してみるのも面白いと感じるよ。

クローラークレーン キャタピラが付いているので、鉄板上を自由に移動して資材を吊り上げる事が出来るのが最大のメリットである。

適しているのは、建物の平面形状が広い物件でクレーンを移動することにより、作業をまかなうことが出来るような建物が適している。更に、ラフテレーンクレーンよりも一般的に作業半径も広く、吊り荷重も大きいので、

  • 基礎の作業で作業半径を稼ぎたい。
  • 鉄骨を建物の外部から建て方をしたい。

と言った場面では使用されることが多い。オペレーターが必ず付いているので、工区が複数ある中を兼用してまかなう様なシチュエーションの場合は非常に効果を発揮する。

 

 

 

  • コメント: 0
banner11

Sponsored Links


関連記事

  1. 鉄筋を「継ぐ」にも等級があった!一般的なガス圧接継手の等級は?

  2. コンクリートの粗骨材で最大寸法の以外で品質に影響を与えるものは?

  3. 建築現場で水替えの労力を劇的に減らすための考え方とは?

  4. 建築の確認申請や計画通知がいつおりるのか?それが問題だ

  5. 建築現場の仮囲いのゲートを設置する時に失敗したと感じた3事例

  6. 鉄筋の加工で熱曲げ加工やアーク溶接をしてはイケない理由とは?(1)

  7. 場所打ちコンクリート杭で品質上問題になる4つのポイントとは?(2)

  8. スランプの許容値は±2.5cmは間違い?注意すべきポイントとは?

  9. 柱・梁の断面算定の考え方と鉄筋の納まりの実態との差とは?(2)

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

プレゼント付無料講座開催中

kouza
仮設 syoseki

プロフィール

myImage

作者:TM


私の職業は「建築現場の現場監督」。
何だかんだで15年働いている。
その15年分のノウハウを若い現場監督さんのために、全て暴露しくよ。

なぜ、キツイ建設業界で働き続けているのか?
その秘訣がしりたいあなたは
今すぐこちらをクリック

↓ ↓ ↓

詳しいプロフィールはこちら


あっ、
ただし「社外秘」や「会社独自の技術」じゃ無いよ。
あくまで、「私個人の感じる本音」だよ。

最新記事・おすすめ記事

  1. 鉄骨工事の中で自然と行われている「環境的な配慮」とは?

    2023.04.10

  2. 鉄骨の製品検査に工事監理者さんを連れていくのは当たり前なのか?

    2023.04.03

  3. 鉄骨工事の工事現場施工要領書に関するチェックのポイントとは?(…

    2023.03.27

  4. 鉄骨工事の工事現場施工要領書に関するチェックのポイントとは?(…

    2023.03.20

  5. 鉄骨工事の工事現場施工要領書に関するチェックのポイントとは?(…

    2023.03.13

  1. 一級建築士の資格勉強を始める時期はいつからか?という悩み

    2020.08.07

  2. 在宅勤務になり建築現場に配属されない時の学習方法は?という悩み

    2020.04.20

  3. 最上階の梁の定着は一般解の梁と何が違うのか?

    2019.02.15

  4. TMです。新年明けましておめでとうございます。【悩める建設マンへ】

    2019.01.01

  5. 工事写真をスマホで管理する時代が到来!Photo Manager(2)

    2017.10.09

人気記事ランキング

月間週間デイリー

ブログランキング

にほんブログ村 住まいブログ 現場監督へ