コンクリート打設でトラブルになりそうなポイントとは?(SRC編)

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コンクリート打設でトラブルになりそうなポイントシリーズ
最終回はSRC(鉄骨鉄筋コンクリート造)編です。

最近は、SRCの建物自体が少なくなってきていると
肌で感じていますが、少なくなってきているからこそ、
「いざ」という時に忘れないように文字にして残して
おくことが非常に大切だと考えています。

 

だから、他の記事もですが

「えっと何だったけ?TMのブログに書いてないかな~」

と言った使い方をして頂ければ嬉しいです。

 

では

まず、「柱」についてですが柱の中心に鉄骨柱があるため
柱の中央部にコンクリートを投入して全体に行きわたらせる
という事は出来ません。

 

逆に

柱の片側からのみコンクリートを打設してしまうと「側圧」
が鉄骨部から打設している方だけに偏って負荷が掛かるため
型枠が変形してしまう恐れがあります。

 

だから

SRC造の柱を打設する場合は、各方面より均等に打設する
ように心がける事が大切です。

 

次に

梁の場合は、柱の場合とは逆に両側から打設するとフランジの下部に
空気が溜まったり、初期沈下によりフランジ下部に空洞ができる
危険性があるので片側から打設して、反対側からコンクリートが
押し上がってくる打設方法をとる必要があります。

 

だから

出来るだけ回数を分けて打設するより、梁成が大きくなければ
1度に打設する方が不具合は少なくなると考えています。

 

しかし

梁を上下方向で1度で打設出来ない場合は、打ち止めた後に
コンクリートと鉄骨の間が十分に充填できる隙間があることを
確認できる高さにする必要があります。

 

具体的には

ウェブの中央付近などを目安に打ち止めておかないと、
1周廻ってまた打設する時に、フランジ下の部分が隙間が
少ない状況になってしまい「2度と充填出来ない」部位を
作ってしまう危険性があるからです。

次の作業を想像しながら打設の指示を出すことが
SRC造の場合は重要になるので覚えておいて下さいね。

 

最後に

建築工事監理指針(令和元年版上巻) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

 

P.416

(キ) 鉄骨鉄筋コンクリート打込み

鉄骨鉄筋コンクリートの鉄骨梁のフランジ下端や、梁と柱の接合部下端は、コンクリートの充填が最も難しいところであるので、梁せい、梁幅、フランジ幅、型枠との問題によりコンク リー卜 のワーカビリティー、打込み方法等を考えなければならない。軟練りのコンクリートを打ち込むと、充填後の沈降により、フランジ下端に空洞を生じやすい。特に梁せいの大きい場合は、フランジ下端が空洞になっている例が多いので、片面からコンクリートを流し込み、反対側にコンクりー卜が上昇するのを待って、全体に打ち込む方法をとるのがよい (図 6.6.7参照)。

 

鉄骨周りに置きやすいコンクリートの不具合例

図 6.6.7 各部位に起こりやすい打上りの欠陥

 

つまり

SRC造の建物におけるコンクリート打設中の注意すべきポイントは

  • 柱は片側から打設すると、コンクリートの側圧が片面だけにしか掛からずに型枠が変形する危険性がある
  • 梁の場合は、逆に両側から打設するとフランジの下部に空気が溜まったり、初期沈下によりフランジ下部に空洞ができる可能性があるので片側から打設して、反対側からコンクリートが押し上がってくる打設方法をとる必要がある
  • 梁を上下方向で1度で打設しない場合は、打ち止めた後にコンクリートと鉄骨の間が十分に充填できる隙間があることを確認できる高さで打ち止める必要がある

の3つです。現実的には最近はSRC造の建物が減ってきているので、
なかなか知識を活用できる場合は少ないかも知れませんが、
たまにしか出会わないからこそ、知識としてストックすべき事だと考えています。

 

実際に

私自身も過去にどんな記事を書いたか?すべて覚えていませんし、
過去記事みていると「こんな記事書いたんだ」と思う事も良くあります。
それだけ「記憶」というものは曖昧なもんだなと感じます。

 

あっ、そうそう。

過去記事を検索していたら「記憶」についてこちらの記事を書いていました。
私はすっかり忘れていましたが、何かの縁なのであなたにも読んでみて欲しいです。

↓ ↓ ↓

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