鉄筋のスペーサーは部位ごとに事前に仕様を打合せた方が良い理由(2)

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前回は鉄筋のスペーサーの仕様を事前に打合せることの
大切さについてスラブのスペーサーを例にとってお伝えした。

 

そこで

今回は、少し別の視点からお伝えしていこう。

事前にスペーサーの仕様を決めておくことで現場の終わりに
助かったという私の事例を紹介しよう。

 

では

一体、私の現場ではどうだったのか?

というと、工事監理者さんのこだわりで
「スペーサーのサイズごとに色を変えていた」

 

具体的には

同じドーナツ型のスペーサーでも50ならグレー、60なら茶色
70なら白などとサイズごとに色を変えて事前に周知したということ。

「そんなこと言われなくてもやっているよ」

というかも知れないね。だけど、今日はここまで読んで
「へ~っ」と感じた人に対してお伝えしているからね。

 

まず

スペーサーの色を変えることで何がメリットなのか?

というと、感の良いあなたならお気づきだろうけど

いちいちサイズを確認しなくても適切なスペーサーか判断できること。

これは、当たり前のようだけど実際に使用しているスペーサーが
適切なものか?を確認してみよう。といわれると非常に労力がかかる。

全て同じ色であれば、慣れるまでは「パッと見」では判断がつかない。
そばまで寄って文字を確認したり、時にはスケールを当てて確認する。

 

だけど

私が一番「助かった」と感じたのは進行形の現場確認ではない。
現場が完成した後の「完了検査」の時である。

 

具体的には

配筋写真を検査官が見ながら

「この配筋は型枠がない状態で撮影されているけど、かぶりの確認は?」

と言われたのだ。

 

ここで

型枠の施工後に、かぶりを確認している写真があれば
難なくその場をのりきれたのだろうが求める写真がなかったのだ。

 

そこで

私は苦し紛れに、鉄筋の施工計画書を持ち出して

「ここに、スペーサーの色分け一覧があります。
この現場はこの色分けでサイズを管理してます。
だから、○○色のスペーサーが写真に写っているので
かぶりは○○mmで管理してます。」

と言って難を逃れた事がある。

結局、施工が終わったものに対する検証ほど難しいものはないからね。

 

つまり

鉄筋のスペーサーは部位ごとに事前に仕様を打合せた方が良い理由は

  • スラブなど実際に使用するスペーサーの仕様が規定と異なる場合があるため
  • 形と色を事前に計画することで現場での管理の軽減や、後のトラブルの防止につながる可能性があること

 

そして

事前に計画することで、行き当たりばったり的なトラブルを防ぐ
と言うことに間違いなく一役かっているからね。

 

更に

事前の計画と言えば「施工計画書」だけど、
鉄筋工事に関してはこちらで解説しているので
合わせて読むと効果的だよ。

↓  ↓  ↓

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