マーキングを見ると手抜き工事が一目瞭然?チェックすべきポイントとは?

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「ずさんな管理」とテレビなどで何か問題があれば報道されるけど
私は、実はこの言葉が嫌いです。

 

なぜなら

本当に一生懸命やっていたのに、不運にも問題が起きてしまった。
という様にも見受けられる場面もあるのに、その本質をしってかしらずか
バッサリ「ずさん」という言葉で片づけてしまって、私はちゃんとしてます
感がにじみ出ているのところが嫌いです。

 

しかし

原因があきらかで、手を抜いていることが分かっている状態なら話は別です。

「そんなの、すぐにバレるんだから、ちゃんとやろうよ!」

と思ってしまいます。ちょっと前置きが長くなってしまいましたが、
今回はそんな内容です。

マーキングは、トルシア形高力ボルトの一次締めの後に実施して、
本締めをした後に、ナットの回転量を確認して、共回りの有無を判断する
ために必要な作業です。

 

でも

一次締めをサボって、いきなり本締めをして、最後に帳尻合わせで
それっぽく、マーキングを行ったとしたら、一見問題ないように見えます。

完全に確信犯なのですが、よく見ると「あれっ、おかしいぞ」と気づく
ポイントを今回はお伝えします。

 

その為に

まず、本締めの原理を理解しましょう。正しい手順では、本締めに入る
時には一次締めをしているので、ボルトには一定の軸力がかかっています。
そして、最後に締めるのは「ナット」の部分だけなので、ボルトとも、母材とも
ナットのマーキングがずれるのが正解で、マーキングがボルトとズレていないと
「共回り」をしているのです。

 

ここで

1つ質問です。

ナットと母材との間にある「ワッシャー」は、ナットか?母材か?
どちらのマークにそろっているのが正解でしょうか?

 

 

 

 

正解は「母材」です。先程「本締めはナットの部分だけが回転する」
ということをお伝えした通り、ワッシャーは回りません。

 

でも

後からマーキングをすると、ナットの端までマークをした勢いで
ワッシャーにまで、白いペンの跡がついてしまう事があります。

 

だから

ボルト締めの手順で手抜きをしているか?否か?はワッシャーの
マーキングの位置で判断することができるので、あなたも知識としては
知っておくことをおススメしますよ。

 

最後に

建築工事監理指針(令和7年版上巻)」の該当部分を確認して下さい。

P.560

(7) マーキング

一次締め後、ボルトにつけるマークには次のような目的がある。

(a) 一次締め完了の雌認
(b) 本締め完了後マークがずれた位置による共回り及び軸回りのないことの確認
(c) マークのずれによる本締め完了の確認
(d) ナットの回転量の確認

ナットのみがボルト軸に対して相対回転していることを目視で確認することで締付け状態を検査するものであるから、マークはボルト軸・ナット・座金・母材(添え板)にわたって付けなければならない。

共回りには、ナットの回転とともにボルトも回転する場合とナットの回転とともに座金が回転する場合がある。軸回りとは、トルシア形高カボルトで回転の反力がとれずナットが回転せずにボルトが回転して、ピンテールが破断することである。

回転の反力がとれない原因としては、
1 一次締めによる適正な接触面圧が与えられていない、
2 部材の接触面が滑らかで反力が発生し難い、
3 接触面の間に異物が介在して面としての反力が発生しない、
などが考えられる。

トルシア形及び A 種 JIS形高力ボルトはナットに潤滑処理を施し、トルク係数値が一定になるように製作されている。トルシア形高力ボルトの締付けにおいて、ナットと座金以外の摩擦でピンテールが破断すると、 トルク係数値が変動し、所定のボルト張力が導入できない。不確実な作業では共回り、軸回りをすることが多いので、図 7.4.7イ のように一次締め後のマークをナットの角につけ、その発見を容易にする。図 7.4.7 ロ は本締めが正常に終了した状態、図 7.4.7 ハ は、ナットと座金の共回り、図 7.4 7 ニ は軸回りの例である。

なお、マークは白色のマーカー等を用いるとよい。

 

図 7.4.7 マーキング

 

 

つまり

マーキングで必要な手順を踏まずに施工しているか?を判断する
ポイントは「座金(ワッシャー)のマーキングの位置」です。

座金は本締め時には回らないのが正解なので、ボルトやスプライスプレート
についたマーキングと同じ位置に印がついていないといけないのですが、
後からマーキングをすると、開店したボルトの位置に「一緒に」ついて
いる事が多いからです。

このタイミングで、改めてボルトの締付手順をおさらいしておきましょうかね。

↓  ↓  ↓

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