ロックウールの吹付けは鉄骨造における耐火性能を担保
する重要な工程です。
なので、しっかりと品質を確保していることを証明する
ために、工事写真として記録を保存しておくべきだと、
私は考えています。

しかし
工事写真を撮る上で気をつけておかないといけないポイント
があるので、今回はそこをお伝えしますね。
まずは
ロックウールの吹付けは、文字通り、材料を吹付ける
ので、ロックウールが作業場所の周りに飛散します。
更に
外壁面をALCや押出セメント成形板などとの複合耐火と
する場合は、外壁の施工後の吹付けとなる上に、
吹き付けてはいけない場所を養生した上で作業するので
比較的照度が取れていない中での作業という印象です。
すると
ロックウールが舞っていて、「作業状況がピンぼけする」
事が発生しやすいというのが私の経験です。

なので
可能な限り、場所を移動したあとの吹き始めだったり、
あまり周囲にロックウールが飛散していない状況で
工事写真を複数枚撮ったり、近景や遠景など色んな
アングルから撮影して、その時に上手く撮影できている
所を探したりします。
決して、1枚だけ撮影して満足しないようにしてもらい
たいと言うのが私の経験によるお願いです。
また
ロックウールが肌に直接接触するとかゆくなるので、
首回りにタオルを巻いたりして、露出部分を最小限に
してから撮影にのぞむ事も非常に大切ですね。
ロックウールの中のガラス繊維がなかなか取れずに
その日ずーっとカユイみたいなことになると気分も
乗らないですからね。
最後に
「建築工事監理指針(令和7年版上巻)」
の該当部分を確認して下さい。
P.613
7.9.4 耐火材吹付け
(1) 吹付け工法に用いられる材料には、吹付けロックウール、吹付けモルタル、水酸化アルミユウム混入湿式吹付けモルタル等がある。
(2) 施工上の留意点
(ア) 鉄骨表面に浮き錆が発生している場合は、耐火被覆材の接着性を阻害するおそれがあるため、耐火被覆の施工に先立ちワイヤブラシ等の適切な手工具を使用して、除去しておかなければならない。
(イ) 吹付け機械は、資材搬入の動線等を考慮して適切な場所に設置する。
(ウ) 吹付けに当たり、十分な養生を行い、周辺への飛散防止に努める。(3) 貫通部や取付け金物等は、主要鉄骨と同様に所定の耐火被覆が施されなければならない。
(4) 吹付けロックウール
(ア) 現在の鉄骨造建築物に対する耐火被覆材料として最も普及しているのは、吹付けロックウールである。この工法には、工場配合による乾式工法と現場配合のセメントスラリーによる半乾式工法がある。これらの工法の特徴を表7.9.2に 示す。
(イ)天丼裏を空調チャンバーとして使用する場合には、特記により梁等の耐火被覆 材の表面にセメントスラリーを吹き付けて、 じんあいの発生を防止する必要がある。
表 7.9.2 ロックウール吹付け工法の特徴 分類 ロックウール吹付け工法 乾式工法 半乾式工法 工法概要 ロックウールとセメントを工場配合した材料と水を別々に圧送して、ノズルの先端で混合吹付け ロックウールとセメントスラリーを別々に圧送して、ノズルの先端で混合吹付け 吹付けシステム 吹付け可能距離 20 ~ 40m 200m 吹付け機械 吹付け機 解綿機、ルーツブロアー、スラリーポンプ、スラリーかくはん機 材料の楊重 必要(作業階に材料を楊重) 不要(現場低層部から圧送) 材料配合
(重量比)ロックウール 60±5%
セメント 40±5%ロックウール 60±5%
セメント 40±5%
P.618
7.9.9 耐火被覆の試験
(2) 吹付け工法
吹付け工法による耐火被覆は、要求される耐火性能に対応した吹付け厚さ及びかさ密度の最低値が指定されているが、現場施工においては、そのばらつきを避けることができない。したがって、適切な方法で試験して性能の確認を行わなければならない。
ロックウール吹付け工法(半乾式・乾式工法)については、以下のとおりである。
(a) 平成12年6月施行の改正建築基準法において、ロックウール工業会が取得していた通則認定が廃止され、各社の連名個別認定とされた。認定条件は各社共通であり、品質管理方法も共通的に作成された施工品質管理指針を遵守することとしている。
施工現場での監理等に当たっては、ロックウール工業会により作成された、施工品質管理指針を参考にするとよい。(b) 建設省住指発 第208号(昭和62年7月1日)では、ロックウール工業会が指定した、図 7.9.3 に示すような厚さ測定器を用いて、吹付け面積 5㎡ごとに1箇所以上の厚さを確認しながら吹付け施工をすることが示されている。
なお、この通達は建築基準法の改正に伴いその効力を失っているが、品質管理の参考として活用することが望ましい。
実施工では所定の密度を確保するため、計算で求めた施工面積に対する必要な材料使用量の管理だけでなく、未乾燥状態でのかさ密度を測定することにより管理する。(c) 材料は自然乾燥において一般的に 5~7日で必要強度に達し、約 3週間で気乾状態になる。また、寒冷時には吹付け直後に凍結防止対策を講ずる必要がある。
(d) あらかじめ吹付け厚さを測定した後、図 7.9.4 に示すような「かさ密度測定用切取り器」で直径 8cm の円筒状にロックウールを切り取り、一定質量になるまで、乾燥器に入れて乾燥させる。測定された質量を用いて次式に基づいて、かさ密度を求める。
ρ = W / A・t
ここに、
ρ: かさ密度 (g/cm3)
W : 乾燥後の試料の質量 (g)
A : 試料の断面積 (cm2)
t : 試料の厚さ (cm)
図 7.9.3 厚さ測定器の例
図 7.9.4 かさ密度測定用切取り器
つまり
ロックウール吹付の工事写真撮影時に注意すべきポイントは
- 作業場所に粉塵がおおくピンボケだったり対象が上手く写らない可能性がある
- ロックウールが肌に直接接触するとかゆくなる
自分がかゆくなるのは、数日経ったら収まるけど、
工事写真で失敗したら、なかなか取り戻せないですね。
でも
工事写真って、後から見ると後悔することって意外に多いけど、
後悔先に立たずなので、工事写真のタグがついている記事を
以下に、まとめておいたので気になる記事をいくつか確認すると
あなたの明日の後悔が1つ減るかも知れませんね。
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