私は記事を書く前に、あまり間違ったことを書くわけにもいかないので
建築工事監理指針の該当部分を確認して、よし自分の感覚と
間違っていないな!となってから書くことがあります。
今回も、建築工事監理指針を確認していると「えっ、そうなの?」
と感じた部分を、あなたにも共有してもらいたいです。
(もしかしたら、既にご存知かも知れませんが…)
まずは
耐火塗料ですが、庁舎などの鉄骨造の建物とかで、エントランスが
吹抜けなどの大空間になっている場合に、柱が円柱でそのまま
塗装しているだけというような状況を見たことありますか?

この様な鉄骨柱の塗装は、通常の塗装ではなく、耐火塗料が使用
されていることが多いです。
理由は明快で「デザイン最優先」で、コストよりもデザイン性を
優先する場合でよく使用されています。
私も何度か使用したことはあるのですが、印象は
「何か粘りっ気が強くて、あまり良い仕上がりにならないけど、
耐火塗料だから仕方ないか」
という程度でそれ以上深く考えて来なかったです。
燃えても塗料が火の回りを防ぐ効果があるだろう。
と漠然と考えていました。
でも、違っていたんです!
耐火塗料は火災時に「発泡」するんです!
こんなふうに

引用:菊水化学工業
私の中で、薄い膜厚の塗料が発泡して厚みが増すという
発想が全く無かったので、素直に驚いてしまいました。
その機能を知ってしまうと、あの塗料のモッサリとした感じも
なるほどな!と妙に納得してしまいましたね。
いくつになっても、新しい発見ってあるものなんですね。
最後に
「建築工事監理指針(令和7年版上巻)」
の該当部分を確認して下さい。
P.617
7.9.8 耐火塗料
(1) 耐火塗料は、耐火性 とともに一般塗料 と同様な意匠性、施工性や耐久性を期待できる耐火被覆材である。通常、0.5~ 5.5皿 程度の硬化塗膜の厚 さで火災 (加熱) 時に雰囲気温度が 250℃ 程度に上昇すると、数十倍の容積に発泡 して断熱層を形成し、火災時における構造用鉄骨の耐力低下を抑制するもので、一般的には 1時間耐火と 2時間耐火である。従来の耐火塗料は、1日 建築基準法第 38条の特別認定に基づいて限られた用途のみしか適用できなかったが、建築基準法の改正に伴い他の耐 火被覆材 と同様に、一般の耐火構造認定を取得 している。
(2) 耐火塗料は、①発泡剤 (ポ リリん酸アンモニウム、りん酸アンモニウム、りん酸メラミン、メラミン、尿素等)②炭化剤 (多価アルコール、デキストリン、糖類等)③樹脂 (ア クリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニル系樹脂等)④顔料 (白色顔料、酸化チタン、体質顔料、着色顔料等)⑤溶媒 (キ シレン、アルコール等の有機溶剤、水)か ら構成されている。耐火塗料の硬化塗膜が熱を受けると、 発泡剤から放出されるりん酸と炭化剤とが結合して炭化層を形成する。さらに、樹脂が溶けると同時に二酸化炭素、アンモニア、水蒸気等のガスが発生し、泡状樹脂となって炭化層を膨張させる。
(3) 塗装仕様は、素地調整、下塗り (錆止め塗料)、 耐火塗料塗り、中塗り、上塗りによって構成され、素地調整にはブラス ト、下塗りにはジンクリッチプライマーと2液形エポキシ樹脂プライマー又は変性エポキシ樹脂プライマー、上塗りには耐候性塗料を適用して、耐久性の向上を図ることが重要である。
ただし、これらの仕様は製造所によって異なるため、製造所が提供する仕様書等 を事前に確認する。
耐火塗料は有機溶剤を含むため、特に屋内への施工時及び施工後も臭気対策及び 塗膜の乾燥促進のために換気対策が重要となる。また、屋外への施工時においては、耐水性に劣る原材料が含まれているため、長時間にわたり雨水の影響を受けないよう、雨養生及び雨天時の施工可否の判断が求められる。(4) 耐火塗料は、認定取得企業若しくはその指定工事業者が施工しなければならない。
また、耐火塗料が乾燥した後には電磁式膜厚計を用いて乾燥膜厚を測定して、認定 条件である塗膜厚さを確保する必要がある。塗膜厚は銘柄、部材形状、そして鋼材サイズによって異なるため、製造所が提供する仕様書等を確認する。(5) 上塗りは屋外で暴露されると、その種類や使用環境等により経年で劣化が生じる。
上塗り塗膜の劣化が耐火塗料の塗膜層まで進行すると、所定の耐火性を発揮できないことになるため、上塗り塗膜の劣化が耐火塗料の塗膜層まで達しないうちに、上塗りの補修又は増塗りを実施することにより、耐火塗料の耐火性を長期間にわたり維持することが不可欠である。したがって、日常点検及び定期点検によって維持管理に努めることが重要である。
P.641
7.9.9 耐火被覆の試験
(4) 耐火塗料塗装工法
電磁式膜厚計を用いて、認定された塗膜厚さが確保されていることを確認する。
つまり
鉄骨造で使用する耐火塗料は、費用も他の工法に比べて高額なので、
デザイン性の高いエントランス柱等で使用されることが多いですが、
実際に火災時にあった場合は、塗料自体が発泡して断熱性を高める
という働きがあることを、私自身今回はじめて知りました。
「知らなかったの?」という方もいらっしゃるとは思いますが、
私も完璧では無いので、知らないこともいっぱいあります。
なので
知らないことは知らないで私は良いと感がていますが、
初めての仕事を任された時に、どの様に進めて行けば良いか?
という事をあなたは悩んだりしませんか?
そんな時は、こちらの記事を是非参考にしてみて下さいね。
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