建築の確認申請や計画通知がおりないと工事が掛かれない。
建築の現場監督であれば9割以上の人間が知っている
常識的なことだけど、しばしば悩まされる事がある。
それは
いつになったら許可がおりるのか?
という問題だ。
ちなみに
建築の確認申請や計画通知とは、
設計図書が法的に問題ないか建築主事や第3者機関が
チェックをするのだけど、かつて「姉歯問題」が起こってから、
形式的にはおりなくなった。
しかも
構造において、適合判定に廻ると訳の分からない質疑や
指摘が増えて、構造設計者が右往左往しながら対応している。
だから
「何事も無ければ、今週中にはおります」
と言われていても、翌日には
「質疑が帰ってきて、今週いっぱいは回答作成に掛かります」
という返事をもらうことも珍しくは無い。
結局
「何時になったらおりるのよ~」
と、叫びたくなる。
なぜなら
確認申請の許可に合わせて、
杭工事の段取りをしているためで、許可がおりないと
当然、工事を始めることが出来ないから。
更に
杭打ち機を遊ばせたら、1日数十万という経費が掛かる。
もしも、10日遅れたら、数百万の出費になるけど、
客先も設計事務所も、費用なんてみてくれるはずはない。
「工期がないから、見切り発車で杭打ち機を段取りしたのに、
なかなか確認申請おりないなんて、聞いてないよ~」
と愚痴をこぼしたくなるような事を何度が経験している。
しかも、実際に確認申請がおりたら
「やっと確認申請おりたから、早くやろうよ」
と言われたら、かなりカチンと来るよね。
「そんなに急に段取りなんて出来ないよ」
と心の中で呟いていたよ。
だけど
確認申請がおりるまえに見切り発車で工事をはじめてしまうと、
法違反になってしまうので、絶対に出来ない。
そして
確認申請がなかなかおりない場合は、
図面が確認申請に必要な部分しか作成されておらずに、
残りの詳細部分の詰めが甘い設計図が非常に多く、
実際の施工に掛かった時に、「不整合の嵐」になることを
あらかじめ覚悟をしておいたほうが良いと感じるよ。
いずれにしても、確認申請のなかなかおりない現場は、
この先ずっと色々なトラブルに巻き込まれる恐れが、
非常に強いと感じるので、注意しておいてね。
つまり
建築の確認申請や計画通知がおりないと、
当然工事には掛かれないので、状況を逐一把握して、
工事の段取りを進めよう。
準備工事なのか、本工事なのかは、
人によって判断が違うのであまり無茶なことは止めておこう。
「急がば回れだよ」。
更に
いつから開始できるかわからない状態だと、
作業員さんの確保の問題って重要だよね。
作業員さんの確保についてはこちらが参考になるよ。
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