建築工事における「品質計画」とは何か?
と言う質問に、瞬時に明確に答えることの出来る人って
どのくらいの割合でいるのだろう?
実は、私も出てこなかった…。
ちなみに
公共建築工事標準仕様書には以下のように書いてある。
「品質計画」とは,設計図書で要求された品質を満たすために,受注者等が,工事において使用予定の材料,仕上げの程度,性能,精度等の目標,品質管理及び体制について具体化することをいう。
前回の「基本要求品質」と違い、今度は受注者(施工会社)が
定める計画である。
そこで
昔に私が経験した苦い出来事をふっと思い出してしまった。
それは、もう5年以上前のことだけど、
ある品質にウルサイ客先に、ふと質問されたのだ。
「この現場の品質のポリシーを見せてくれる?」
とね。
「品質のポリシー???」
当時の私の頭の中は、「?」マークでいっぱいになった。
「ポリシー」って言われても、急には出てこないぞ。
と頭をフル回転させている真っ最中に、見かねた客先が
「この工事の重要な工種って何?」
「その工種をどのレベルの基準値で管理するの?」
「そのためには、どのような施工方法と管理方法にするの?」
「重要な工種を精度よく管理するために他の工種に求めることは?」
「それを踏まえて、各工種において、どういう検査計画にするの?」
「だから、まず最初に検査の計画を定めるんでしょ?」
「管理や検査の計画に、建物に対する「想い」を込めるでしょ」
それが、「品質のポリシー」だよ。
しかし
当時の私には全く反論の余地は無かったよ。
重要な工種のイメージもあったし、社内の管理基準もあったけど
具体的な計画を誰の目にも分かるように明確にしていなかったし、
何よりも、
「トータルでの管理計画を、先ほど言われたように突き詰めてなかった」
つまり
何となくの「イメージ」で仕事をしていたのだ。
「明確な意識」ではなく、「漠然」と仕事をしていたのだ。
と痛感した出来事で、その後の意識が180度変わったね。
それから
社内外問わず、色んな人に同じような質問をしてみたけど、
社内に計画書や管理基準が定められていたとしても、
理解した上で、明確に「具体化」していた人はほとんどいなかった。
でも
もしも、あなたが今回の記事に何かを感じて、
先ほど書いた、私が過去に受けた質問と同じ内容に対する
「回答」を具体的に用意できたとしたら、
絶対にあなたの周りの9割の人と「差別化」出来るよ。
私は、あなたが「差別化」出来て感嘆の眼差して見られて
いる姿を想像すると、本当にワクワクするよね。
つまり
建築工事で品質計画を、会社で定められていても、
自分の中で噛み砕いて明確に目標として定めている人は
1割にも満たないと感じるよ。
何事も、最終的なゴールの姿をイメージすることが非常に大切。
あなたにとってのゴールの姿はどんな姿かな?
まだイメージ出来ていないという人は、
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