杭頭が鋼管巻きの場合は9割の確率で杭頭補強筋は鉄筋の溶接である。
もしも
あなたの現場の杭頭補強筋がD13やD16などの比較的
細径の鉄筋であればこの先は読み進めなくても良い。
しかし
杭頭補強筋がD29、D32、D35などの現場で曲げるのが
困難な太径の場合であればよく確認しておこう。
なぜなら
後でトラブルになったときに必ず後悔するから。
対処しようにも作業員さんから「これは無理やで」
と言われてしまう可能性が高いからである。
では
杭頭補強筋を溶接する前にやっておくべきたった1つのこと
とは何か?という事については「梁主筋位置の墨だし」なのだ。
具体的には
杭の頭部の鉄筋を溶接する位置に、梁の主筋が来るべき位置を
X、Y方向ともにマーキングしておくのだ。
すると
実際に、梁の配筋が始まったときに、杭頭補強筋と干渉して
現場が止まってしまう事がなくなるのである。
仮に
杭頭補強筋が細径であれば、梁の主筋と干渉してしまう部分だけ
曲げてしまえば問題は無いのだけど、太径であれば困難である。
たとえ、曲げることが出来たとしても、曲がった先で
他の主筋と新に干渉してしまう恐れさえある。
場所打ちコンクリート杭などで、配筋前にはどうしようも
無いような状態であれば仕方ないと感じるが、後から溶接で
取り付けるのであればトラブルは防ぎたいのが本音だよね。
だけど
梁が同じ様な配筋状態であっても、杭の位置が1本1本
微妙に違っているから、ほぼ全ての杭に対して検証が必要。
だから
プラベニヤ等に、梁のパターンに合わせて主筋の位置を
あらかじめ記入しておいて、梁の墨に合わせてマーキング
するのが一番効率が良かったよ。
つまり
杭頭補強筋を溶接する前にやっておくべきたった1つのこととは、
事前に、「梁筋の主筋の位置を出しておくこと」である。
もしも
杭頭補強筋がD13やD16位の直ぐに曲げることの出来る経であれば
問題ないかもしれないけど、D29やD32などの鉄筋であれば、
現実的に曲げたりするのは非常に困難な状況が待ち構えているから。
何事も「段取り八分」であるので、同じ苦労をするなら「初め」に
したほうが何倍も楽だよ。
ちなみに
「段取り八分」についてはこちらの記事を参考にしてね。
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