ガス圧接の常識は縮むこと!常識が引き起こす3つの弱点とは?

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ガス圧接の「常識」は圧接部が鉄筋径サイズ程度縮むことです。

この事実は恐らくガス圧接に携わった経験のある人の
95%以上の方は認識を持っていると考えています。

実は、この「ガス圧接すると接合部が縮む」という事実が
ガス圧接の弱点でもあるのです。

 

まず

定着部の水平投影距離が不足する可能性があります。

ガス圧接を行った前後に鉄筋屋さんの方で梁主筋の端部が
柱断面寸法に対して75%や80%などの特記仕様書に
定められた寸法を確保していることを確認しないと
配筋検査の時に所定の寸法が不足する危険性があります。

 

次に

配筋が終わった後の抜取を伴う再圧接が非常に困難です。

先程のように、最後の配筋検査時などに主筋の指摘を受けると、
主筋が右にも左にもいかない状態で、主筋径x2の長さ分の
余長を確保してガス圧接を行うことは非常に困難なので、
鉄筋を一部バラシて対応するしかないでしょう。

 

最後に

PC造など両端の位置が決まっている場合の施工が不可能です。

こちらは施工計画レベルでの話となってしまいますが、
現場の省力化のためにPC造や鉄筋の先組工法などを採用する場合、
接合する鉄筋の位置は原則として固定されていますので、
ガス圧接による「縮み代」が無くなってしまうのです。

このような場合は、必然的に溶接継手や機械式継手が
採用される方向になるのでガス圧接の出番はないですね。

 

一応、確認のために

建築工事監理指針(令和7年版上巻)
の該当部分を確認して下さい。

 

P.328

(1) ガス圧接では、1箇所当たり1d ~ 1.5d (d:鉄筋の径)のアプセット〈縮み量〉が必要である。これにより、梁筋や柱筋の定着長さが不足することがあるため、あらかじめ圧接による鉄筋の縮み代を見込んで鉄筋の加工を行う。

 

 

つまり

ガス圧接を施工した後は接合部が鉄筋径分程度縮むというのは
鉄筋に関する仕事をしたことがある人にとっては「常識」と言われる
くらいの知識であることは間違いないです。

 

ただ

ガス圧接の接合部が縮むという特性上以下のようなデメリットもあります。

  • 定着部の水平投影距離が不足する可能性ある
  • 配筋が終わった後の抜取を伴う再圧接が非常に困難
  • PC造など両端の位置が決まっている場合の施工が不可能

 

もしかしたら

「そんなこと知っているよ」という人もいるかもしれませんが
知らない人にとっては「常識的なことって誰かにわざわざ言われない」
しかも、全くあなたが知識として知らないのに「常識だろ!」
と言われる可能性が高いというジレンマがあるので苦労しますよね。

 

そして

「常識を知らない」から起こるトラブルは新しい工種の担当に
なった時に発生しやすいと私は考えていますので、
こちらの記事を読んで事前に備えて下さいね。

↓ ↓ ↓

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