コンクリート工事の施工計画書の本音と裏側(3)

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前回は、コンクリート工事の施工計画書の全17項目のうち
3~4項目までをお伝えしました。
最初から読みたいあなたはこちらからどうぞ。

今回は続きからお伝えします。

 

5.打込み量、打込み区画、打込み順序及び打止め方法

 

前回の仮設計画の所でも少しお伝えしましたが、改めて

「どこにポンプ車を設置すべきか?」

「生コン打設時に、他の作業のルートは確保できるか?」

「ポンプ車1台に対し、生コン車が2台付ける事が出来るか?」

「打設時間は何時までか?超えたらどの様な設備が必要か?」

で、1日に打設可能な打込み量が決定されます。

 

時には、高強度コンクリートなどの特殊なコンクリートについては、
生コン工場の出荷体制によって1日の出荷量が決まってくる場合
があるので、生コン工場との打合せは必要ですけどね。

 

まずは

積算数量などからの全体およびフロアごとなどの必要数量の把握と、
1日に打設する事の出来るコンクリート数量の把握が先決です。

 

すると

フロア当たり、または基礎・地中梁での工区分けの大体の数量が出ます。
その分割数を元に「どの様に分割すると効率的か?」について検討を
することが1番効率的な計画かなと考えています。

 

また

打込み順序としては、基本的にはポンプ車のホースの遠くの方から
近くの方に打設していきます。そして、型枠の加減を見ながら何回かに
分けてコンクリートを打設していきますが、詳しくは後日に
お伝えすることになると思います。

 

6.打込み作業員の配置、作業動線

 

あなたが初めてコンクリートの担当者になった場合であれば、
1回のコンクリート打設で、どんな作業をする人が、
どの位の人数ずつ必要なのか?を質問などをして確認しましょう。

ポンプ車の圧送、たたき、バイブレーター、左官、合番者などを
1度でも経験すると分かるのですが、最初は上司や専門業者さんに
確認して回る事も重要なことだと感じますよ。

 

7.コンクリートポンプ車の圧送能力、運搬可能距離の検討

 

コンクリートポンプ車の能力については、カタログを添付します。
1時間当たりの能力などは建築工事においては、95%以上の確率で
全く関係ないのが現実です。

 

なぜなら

超大断面の基礎などが無い限り、ポンプ車の能力いっぱいで
打設すると、型枠の強度もバイブレーターやたたきの作業も、
左官屋さんの均し作業も全く追いつかないからです。

 

また

コンクリートの運搬可能距離については、地域性もあり仕方ない
部分もありますが、出荷から打設完了までが夏場は90分以内となると、
現実的には、30分以内で到着する生コン工場を選定できれば
ベストです。

もしも60分近くかかるような場合があれば、現場に到着したら
すぐに打設できるような体制をとる必要があるので
当然ながら1日の打設量が減ってきますので、生コン工場と
実際に打設する業者さんとの事前の打合せが必要ですね。

今回はこのあたりでおしまいです。
また次回。

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