試験杭で想定地盤と違っていたらどうする?支持層より高い場合(1)

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杭はボーリング調査で支持層を想定して長さを決定する。
だけど、実際に杭を打設する場所の支持層の深さは、
掘ってみないと分からない。

 

なぜなら

地面の中の状況を実際に見ることは出来ないから。

 

そこで

大抵の場合は、初めの杭を試験杭として工事監理者さんの
立ち会いのもとで施工を行うこととなる。

 

そして

地層が流れていなければ、所定の深さで支持層に達して、
所定の長さの杭を構築して完了となる。

 

しかし

現場はいつも思った通りにはいかないのである。
予想していた深さよりも浅く支持層が出ることもあるし、
逆に、予想される支持層の深さまで掘っても、
電流計が全く振れない場合もあるから怖い。

 

では

実際の支持層が予想より高かったり低かったりした場合は、
一体どのような対応を取れば良いだろうか?

今回より数回に分けて、支持層より実際が高い場合と、
低い場合についてお伝えする。

 

まずは

実際の支持層が、予想より高く出てしまった場合だけど、
予定していた杭を変更して打設するべきか?が焦点。
それぞれの工法別にお伝えしてく。

 

そして

既製コンクリート杭の場合だけど、杭を打設する頃には、
当然だけど全てとはいかないまでも一定の杭の製造が終わっている。
と言うことは、杭長の変更なんて「今更ながら」の話である。

 

しかも

杭を作り直した所で、作り替えの費用を誰かが負担してくれる
可能性というのは限りなく0に近い。

 

であれば

支持層が上で出ようが所定の深さまで掘り進めると、
杭長を変更せずに行けるので「何とか掘る」方向が多い。

 

それは

杭の施工業者も同じ考えであることが多くて、

「多少浅くても手待ちになるよりはマシ」

と言ってくれる。

 

しかし

5mも、10mも上で支持層が出た場合は、
作り替えたりした方が良い場合もあるので
協議が必要であると感じるよ。

 

次に

場所打ちコンクリート杭の場合は、状況により
2つのパターンに分かれる。

 

1つ目は

民間工事で、施主も設計事務所も変更に対して
あまりガタガタ言わない場合は、協議の上で
杭長を短く変更するべき。と私は考えている。

 

なぜなら

鉄筋はあらかじめ発注しているので変わらないけど、
現場で打設するコンクリートの数量が減るから。

コンクリートの数量が減ることでコスト面では、
かなりメリットが出てくるから変更しない理由はない。

 

2つ目は

官庁工事や増減に厳しい民間工事の場合は、
杭長が短くなると設計変更の対象になる。

 

つまり

減ったコンクリートの量の分だけ減額されるのだ。
しかも、現場が儲からないだけでなく設計変更時に
提出すべき書類を作成しなければいけない。

現場の労力だけが増えて儲からなければ、
杭長を変更するメリットはどこにもない。

 

だから

工事監理者さんによっては

「設計変更の手続き面倒くさいからそのまま行けない?」

と聞いて来る人もいるくらいだよ。

長くなってきたので続きはまた明日。

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