前回は、鉄筋工事の施工計画書の全17項目のうち
7~8項目までをお伝えした。最初から読みたいあなたはこちらから。
今回は続きからお伝えするよ。
9,鉄筋加工機具(切断,曲げ)
切断面はガタガタ、曲げ角度もバラバラ。
一体どのように加工したのか?と訪ねると、
「ガスで切断して、いちいち手で曲げています。」
と回答する鉄筋業者はいないだろう。
もしも、そんな業者がいればチェンジすることをおすすめする。
さすがに
冒頭のような業者はいないにしても、実際に加工する場合に
どのような設備を使用して鉄筋を加工するのか?
を知っておく必要があるよね。
そして
鉄筋業者から設備一覧を貰った時に、「何に使うか分からない機械」
については、1度でも調べておくと記憶に案外残るから効果的だよ。
10,鉄筋の継手位置,継手長さ,定着長さ及び余長
私が会社に入って2~3年間は、
「鉄筋の継手位置としてこの場所は正しいか?」
と言われても答えることが出来なかった。
そこを意識するようになったのは、ある事件があってからである。
この話はまた今度記事にするとして、あなたに伝えたいのは
「継手位置」、「継手長さ」、「定着長さ」については
鉄筋を扱う現場監督をやっていく上で、ぜーーったいに欠かせない
というくらい重要な知識であることは間違いない。
更に
「継手位置」、「継手長さ」、「定着長さ」というのは、
工事監理者さんと一緒に配筋検査を回っている時に、
何か気になる箇所について話している場面での頻度が
非常に高い内容なのだ。
例えば
「あらっ?ここの定着って短くない?30d しかないよ」
と質問を受けた場合に
「確かに30dです。ただしこの階からコンクリートの
強度が変更になっているので前階より5d違います」
と、あなたが瞬時に答えることが出来たのなら
「あ~、なるほどね」
と納得してくれるはずだけど、
「え~っ、それは~、その~、…」
と構造図のあっちを開き、こっちを開きしていると
「こいつ、大丈夫かな~?」
って受け取られるからね。
もしも
あなたが工事監理者さんと上手くやっていきたい。
と考えているなら、しっかりと理解しておこう。
今回はこのあたりでおしまいね。
また次回。
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