型枠支保工って、あなたは何処まで指示している?
もしかして、サポートのピッチとが大工さん任せにしてない?
「ドキッ」としたあなたに、
今回は型枠支保工の計画についてお伝えする。
最初に
結論から言うと、型枠支保工の計算を行わないと
最悪の事態として「コンクリート打設時のスラブの落下」
が考えられる。
「スラブ落とすのなんか、昔の話だよね」
とあなたは考えているとするならば、
大きな勘違いをしていると感じるよ。
なぜなら
最近でもスラブの崩壊事故って
実際に起きているから。
だから
決してあなたにとって無関係ではないからね。
もしも
あなたが型枠大工さんが何を基準に支保工を
組んでいるか知らないのであれば、
かなり要注意であると感じるよ。
そして
実際に事故が起こった時に、関係各所から
「業者任せ」
「何も管理していない」
「計画性がない」
と、叱責される可能性は非常に高い。
しかし
型枠大工さんもプロであるので、断面寸法から
経験則に基づいたピッチで組み立ているので、
そうそうスラブが落ちることは無いとは感じるけど、
スラブが落ちなければOKかというとそうではない。
支保工の構造計算によって確かめられるのは、
組み立てる型枠が「許容変位量」以内で、
コンクリート打設時の荷重に耐えるためには
どのくらいのピッチで組み立てるべきか?
という事を検討するので、スラブは落ちなかったが、
予想以上に湾曲しているスラブになる恐れがある。
でも
実際の支保工計算については、今回だけで
とても書ききれるものでは無いので詳しくは
後日に記事にしていくけど、
肝心なのは
計算結果を計画図にしっかり表記して、
実際に型枠大工さんにやらせること。
そのために
支保工計算書と、計画図が添付資料になる。
計画図には、
- どんな材料を使用するのか?
- それぞれの部材のピッチはいくらか?
- 詳細部の納まりはどのようになっているか?
- 水平つなぎや、滑動防止措置は何か?
が、平面図・断面図(XY方向共)・詳細図に
しっかりと表現されているとOKだよ。
つまり
型枠支保工の計算の不備から起きる最悪の状態とは、
コンクリートの打設時にスラブが崩壊するということ。
コンクリート打設中には、スラブ上にかなり多くの人が
作業してるので、スラブが崩壊して墜落してしまうと、
大災害に発展する。
そのためには、事前の構造計算と、計算通りに
組み立てられているか?を確認すること。
更に
現場が計画通りに出来ているか?
については、こちらの効果もあるよ。
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