スラブ配筋の屋上部の出隅・入隅補強で入れ忘れの多いポイントとは?

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「あれっ?ここには出隅補強が必要なんじゃないの?」

「しまった!そうですね。うっかりしてました…」

というやり取りを過去に何度かしています。
その指摘されるタイミングが1年に1回とか言うペースなので
ついつい忘れがちになってしまうのです。

 

と言うわけで

今回は、スラブ筋の出隅・入隅補強についてお伝えしましょう。

 

まずは

鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説第5版 [ 日本建築学会 ]」の
該当部分を確認して下さい。

 

P.250

[備考 9.13]

床スラブ に関するそ の他の事項

屋根スラブのように日射による温度応力を受ける場合には,柱間帯にも上端筋が必要であり,設計図書に明示する.その場合,柱列帯 の上端筋のすべてあるいは1本おき程度に柱間帯に通し配筋するこ とが望ましい.この方法は,一般階の床スラブにも適用すると鉄筋が堅固に保持できる.

また,床スラブ隅角部の配筋は一般に疎となる傾向がある.比較的大スパンのスラブでは,この部分にひび割れを生ずるおそれがあるので,その補強として短辺方向上端筋を柱間帯にとどめず柱列帯まで間隔を細かくする.あるいはかぶり不足にならないよう検討したうえで,備考図9.21(a) のようにスラブ筋の上に溶接金網などを重 ねた袖強を行う.

しかし,現在よく見かける備考図9.21(b)の補強方法はスラブ筋が 6段となり,施工も難しいので好ましくない.また,備考図9.22 に示した建物全体の平面上での出隅・入隅部分はコンクリートの収縮によるひび割れが発生しやすいため,特に屋根スラブは図に示す 要領で補強することが望 ましい.日射による影響を受けない一般階の床スラブでも,出隅・入隅部分の上端筋の間隔は200mm程度以下とするのがよい.

備考図9.21 (a) 溶接金網による補強例

 

備考図9.21 (b) 斜め筋による補強例(良くない例)

 

備考図9.22 屋根スラブの出隅・入隅郎補強要領

 

ここで

「工期が1年くらいなら屋上も1回しか無いからね。
そのスパンなら忘れるかも」

と感じたかも知れませんね。

 

確かに

年に数回レベルであれば「うっかり」忘れることもあるでしょう。
しかし、流石に最上階のスラブ配筋をしているときは

「ちゃんと出隅・入隅補強入っているかな?」

と確認して回ります。そのくらいは覚えています。

「では、屋上での補強筋忘れる発言と矛盾してない?
あっ、それとも…。」

と疑問に感じた方は勘が鋭いですね。

 

実は

「屋上」は「最上階」だけではないのです。
平面的に見るとエントランスだけが「ボコッ」と出ていたり、
途中階でセットバックしているプランもあるでしょう。

それぞれ防水すべき「屋内」の「上」は「屋上」なのです。

 

特に

2階の床レベルで「屋上」部分がある場合は、

「やっと1階の躯体が出来てきた~!」

という「始まり」意識レベルの中で、「屋上」という
「終わり」を想像させるような納まりが頭の中から
漏れやすいのです。

 

まあ

「何度も指摘されるなら覚えておけよ!」

という事なんですけどね。
まあ、私も人間なので物忘れは山ほどあります。

特に、最近は「覚えておく」ということに自信が無いですよ。
何かに書いておいてリマインドしてもらえないとヤバいです。

 

つまり

スラブ配筋の屋上部の出隅・入隅補強で入れ忘れの多いポイントとは、
私の経験上、1階だけエントランスなどで上階と形状の違う部分の
出隅や入隅部分について、「屋上=最上階」という思い込みが発生して
ついつい入れ忘れやすいポイントだと感じてます。

 

そうそう

ついつい忘れがちと言えば「初心」ですよね。
こちらのカテゴリーを見て、ハッとすることがあれば
初心に帰るつもりで読んでみましょうね。

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