連続梁筋の柱内定着をアンカー納まりにする3つデメリットとは?

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連続する梁については基本的には柱内に定着せずに
「通し筋」にすることが多いです。

 

別に

通し筋にせずに、アンカーで納めても問題にはなりません。
しかし、95%以上の確率で実際には通し筋で納めています。

 

では

なぜ、連続する梁では通し筋にして納めているのでしょうか?

今回は3つのポイントに絞ってお伝えしていきましょう。

 

まずは

梁筋のアンカー部同士が干渉などを生じて納まらないリスクが生じます。

そもそも、隣り合う梁筋の位置が同じであれば、通して配筋するしか
方法がありませんし、若干のズレがあってもアンカー納まりにすると
柱の中が鉄筋だらけになってお互いに干渉するリスクが増すのです。

 

だから

通し筋にする事により、余計な鉄筋を定着させないことで
柱の中をスッキリさせて鉄筋同士の干渉を防ぐのです。

 

次に

鉄筋が密集することによりコンクリートの充填性が落ちます。

先ほどの例のように柱の中が鉄筋で密集する状況になると、
コンクリートを打設する時に骨材が鉄筋に引っ掛かる事で
ジャンカなどの不具合などの発生確率が増していくのです。

 

3つ目は

鉄筋量が増えてコスト増になります。

現場はいかにコストをおさえて儲けを出すか?というのが
重要なポイントの1つです。

 

そこで

鉄筋の総量を抑えるために不必要なアンカー部を減らして
通し筋にすることが現場のメリットにつながるのです。

 

最後に

鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説第5版 [ 日本建築学会 ]」の該当部分を確認して下さい。

P.215

(v)は,柱に取り付く左右の梁が上下に段差のある場合の梁筋の納め方と定着長さのとり方を示した.左右の梁筋に段差があり通し配筋することができない場合は,柱へ折曲げ定着する.

ただし(a)や(b)に示すように,柱を貫通して隣接の梁内に直線定着できる鉄筋は柱へ定着する必要はない. また,(b)に示すように, 最上階のT形接合部では余長部で必要定着長さを確保する必要がある. ただし,段差の量. が小さい場合は左右の梁筋がふくそう(輻輳)するため,段差量eが柱せいDの1/6以下になるときは. (c)に示すように梁筋に勾配をつけて通し配筋とする.この時の梁筋の絞りの起点は柱筋の位置とする.ただし,直交梁の梁筋が,通し筋に突き当たる場合があるので注意する.いずれの場合でも,柱筋・梁筋の輻湊の程度によっても若干異なるが,数最・加工手間に影響があるので,設計図書に特記する.

(vi)は,柱に取り付く左右の梁が水平にずれている場合の梁筋の納め方と定着長さのとり方を示した. 柱の左右から梁筋を引き通せる梁筋はー一般の梁と同じく通し筋とし, そうならない梁筋は柱に定着する.

(vii) は, 柱に対して梁が斜めから取り付く場合の梁筋の定着長さのとり方を示した. 梁筋の曲げ位置に発生する応力に対して抵抗できることが前提となるが, 梁筋の折曲げ起点は帯筋の内側とする.梁筋を通し配筋とせずに梁筋を柱に折曲げ定着する場合より. 梁筋の輻湊の面からは望ましい.

 

つまり

連続梁筋の柱内定着をアンカー納まりにする3つデメリットとは

  1. 梁筋のアンカー部同士が干渉などを生じて納まらないリスクが生じる
  2. 鉄筋が密集することによりコンクリートの充填性が落ちる
  3. 鉄筋量が増えてコスト増になる

 

そのうち

2つは品質的な問題を抱えていますが、残りの1つはコスト面です。
現場は、安全・品質・工程・コストの4つのバランスが大事ですね。

 

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