前回は、鉄骨建て方の現場の検査項目の全10項目のうち
3~5項目までをお伝えしました。
最初から読みたいあなたはこちらからどうぞ。
■最初の記事のリンク。
今回は続きからお伝えします。
6 デッキプレートエ事
次はデッキプレートです。
建築工事監理指針では主に溶接部に関する確認を項目に
あげていますが、こちらも以前の記事に書いているので参考に
合わせてご確認くださいね。
- 焼抜き栓溶接
- アークスポット溶接の外観
- 母材への影響
7 スタッドエ事
スタッドとは、鉄骨とコンクリートの付着性を高める時に使用し、
梁上に設置してスラブと一体化したり、SRC等の柱に設置して
コンクリートの付着性を高めます。
確認項目は以下の通りで、過去記事はその下に掲載しています。
- 溶接外観
- 打撃曲げ試験結果
- 母材への影響
8 他工事との関連溶接
鉄骨に仕上が取り付いてくるという事は、コンクリートの躯体に
仕上が取り付くのと同じくらいの頻度で発生します。
その時の鉄骨との固定方法は母屋や胴縁などの2次部材を
鉄骨工事で取付けてビス止めするような場合以外は、大抵
「溶接」で取付けていきます。
その時に、鉄骨部材に直接溶接するのではなく、仕上材の
溶接用のプレートなどを鉄骨材に溶接しておいて、そのプレート
と仕上材を溶接すれば、鉄骨母材を痛める可能性は低いです。
そうでない場合は、以下の項目を確認する必要があります。
- 溶接外観
- 溶接位置
- 長さ
更に
仕上工事の作業員さんと言えども、鉄骨工事に関する知識(意識)
が高くない場合もあるので、以下の記事に書いてあるような内容も
現場で合わせて、事前に作業員さんに伝えておけば、あなたが
1つ1つ管理する手間も減ると思いますよ。
9 工事現場塗装
全ての鉄骨が錆止め塗装をしていない素地しかないと言うのは
SRCの建物以外にはあまり無いのかな?と想像してしまいます。
どこか少なからず外部に面した所で錆止め塗装が必要で、
現場に搬入された後に、たとえタッチアップ程度でも、塗装が
必要なのでは?という感じですかね。
もしも
タッチアップ程度しかないから良いや。というのではなく、
大切な工程の1つなので、現場で確認したという記録と写真を
残しておいた方が、後々の自分を守ることになるはずですからね。
ちなみに
確認項目と、過去記事は以下の通りです。
- 素地調整
- 塗膜厚
- 外観
↓ ↓ ↓
10 耐火被覆
耐火被覆を現場で実施するころになると、頭の中に鉄骨を建てて
いた頃の記憶も大分薄れているのでは無いでしょうか?
毎日、バタバタと色んな作業員さんの要求にこたえていると、
遠い過去のようにも感じるかも知れませんね。
耐火被覆については、1つの現場でも、複数の工法を取り入れている
という事は普通にあるので、その工法ごとに確認した記録と写真を
残すようにしておいて下さいね。
例えば
傷がつかないように耐火塗料の施工時期を、他の仕上工事の
状況と調整して、後の方で行う場合には、すっかり他の仕上工事で
バタバタしていて、建築の完了検査の時に
「耐火塗料の検査記録を見せて下さい」
と言われた時に、「あっ」と思っても時すでに遅しですからね。
耐火性能が確認できていない建物になってしまわないように、
絶対忘れたらいけないモノは、こう管理するんだ。という
自分の中のルールを決めておくことも大切ですよ。
ちなみに
確認項目と、過去記事は以下の通りです。
- 下地処理
- 厚さ
- かさ比重
↓ ↓ ↓
以上、最後の方は過去記事リンク集になってしまいましたが、
鉄骨工事で現場で確認すべき内容でした。
最後に
「建築工事監理指針(令和7年版上巻)」
の該当部分を確認して下さい。
P.621
(6) 受注者等が、工事現場で行う検査の項目は、次のとおりである。
なお、監督職員は、受注者等が行った管理・検査の結果について報告を受けた後、必要に応じて検査を実施する。(ア) アンカーボルトの埋込み (位置・出の高さ、モルタル面の精度)
(イ) 搬入された鉄骨製品の外観 (曲がり・傷の有無、塗装部の傷の有無等)
(ウ) 建方 (建入れ精度・接合部の精度)
(エ) 高カボルト接合 (一次締め、マーキング、ピンテールの破断状態、とも回り・軸回りの有無、締付け後のナット回転量、余長等)
(オ) 工事現場溶接接合 (開先部の精度、溶接外観、表面欠陥、内部欠陥)
(力) デッキプレートエ事 (焼抜き栓溶接、アークスポット溶接の外観、母材への影響)
(キ) スタッドエ事 (溶接外観、打撃曲げ試験結果、母材への影響)
(ク) 他工事との関連溶接 (溶接外観、溶接位置 。長さ)
(ケ) 工事現場塗装 (素地調整、塗膜厚、外観)
(コ) 耐火被覆 (下地処理、厚さ、かさ比重)
つまり
鉄骨工事において、工事現場側で検査すべき項目は以下の内容です。
(ア) アンカーボルトの埋込み (位置・出の高さ、モルタル面の精度)
(イ) 搬入された鉄骨製品の外観 (曲がり・傷の有無、塗装部の傷の有無等)
(ウ) 建方 (建入れ精度・接合部の精度)
(エ) 高カボルト接合 (一次締め、マーキング、ピンテールの破断状態、とも回り・軸回りの有無、締付け後のナット回転量、余長等)
(オ) 工事現場溶接接合 (開先部の精度、溶接外観、表面欠陥、内部欠陥)
(力) デッキプレートエ事 (焼抜き栓溶接、アークスポット溶接の外観、母材への影響)
(キ) スタッドエ事 (溶接外観、打撃曲げ試験結果、母材への影響)
(ク) 他工事との関連溶接 (溶接外観、溶接位置 。長さ)
(ケ) 工事現場塗装 (素地調整、塗膜厚、外観)
(コ) 耐火被覆 (下地処理、厚さ、かさ比重)
今回は、概要だけお伝えしたので、それぞれの項目については
今後掘り下げて記事にするかもしれませんが、それぞれの検査は
同じタイミングではなく、アンカーボルトの埋込み~耐火被覆までは
小さな現場でも1ヶ月以上、大きな現場だと3ヶ月以上かかってしまう
ような長期戦です。
しかし
毎日、忙しい中でも検査で確認しないといけないのが現場監督。
大変だけど、何とかこなして行くしかないのが現実。
私自身は直接お手伝いが出来ないけど、過去に書いた記事を
2つ紹介するので、こちらが参考になれば嬉しいです。
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