鉄骨梁をスラブをつなぐスタッド溶接とは?事前確認すべき事とは?

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鉄骨造の建物で鉄骨とスラブをつなぐ役割としてスタッドが
一般的によく用いれらます。

スタッド

 

スタッドは、鉄骨梁の上(デッキを敷設後の上も含む)に設置し、
スラブコンクリートと一体化することで、スラブの力を鉄骨部分に
伝える役割を持っています。
また、スタッドは溶接で鉄骨梁に取付けるので、一連の作業を
スタッド溶接とも言います。

 

これから

スタッド溶接の流れを簡単に説明していきます。

 

まず

使用材料を段ボールの印字や材料の刻印から径と長さが
図面通りかを確認します。

 

次に

スタッド溶接を行う所の位置(列数・ピッチ)を確認して、
溶接に適した状態になっているか?を確認します。

 

具体的には

スタッドの溶接面に水分・著しい錆・塗料・亜鉛めっき等が
介在すると健全な溶接が得られないことがあります。

溶接面においては、グラインダー掛けをしてピカピカにします。

なので、あなたはスタッド溶接を実際に行う前に、所定のピッチ
の確認と表面がグラインダーが掛けられてピカピカになっているか?
を確認すればよいです。

 

続いて

実際にスタッド溶接を行うのですが、施工自体は一瞬です。
溶接時にピカッと光って、火花が一瞬出て終わります。

なので、1日にかなりの数(100本単位)をこなすことが出来るので、
事前に施工可能な本数を確認しておいて、段取りをして下さい。

 

それから

施工方法としては、溶接で取付けるとお伝えしましたが、
ここであなたに確認しておいて欲しい事があります。

「溶接の電源は誰がどの様に用意するのですか?」

というのも、スタッド溶接を行うには大量の電流を必要とするので
電源の容量もかなり必要になってきます。

 

仮に

スタッド溶接屋さんが、自分で発電機をもってくる見積条件に
なっていて、発電機の乗っている車が施工場所のケーブルが
届く範囲までつける事が出来るのであれば問題ないです。

 

しかし

現場側で電源を用意するとなると色々考えないといけません。
仮設の電力でスタッド溶接に耐えることの出来る容量を確保すると
全体的にオーバースペックな電気容量を引き込むことになり
経済的ではないかもしれません。

その様な場合は、大型の発電機を現場で用意した方が、
トータルとして費用が掛からない可能性もあるので、電源の確保
については、あなたが設備系が得意でなければ、専門知識を
もっている人によく相談して、方針を決めて下さいね。

 

最後に

公共建築工事標準仕様書 建築工事編(令和7年版) [ 国土交通省大臣官房官庁営繕部 ]
の該当部分を確認して下さい。

 

7.7.3 スタッドの仕上り

(1) スタッドの仕上り高さは、所定の高さ-2mmから所定の高さ+2mmまでの範囲とする。
(2) スタッドの傾きは、5°以内とする。
(3) カラーがスタッドの軸全周にわたって形成されているものとする。
(4) 母材又はスタッド材軸部に発生したアンダーカットは、0.5mm以内とする。

 

建築工事監理指針(令和7年版上巻)

P.605

7.7.4 スタッド溶接施工

(1) スタッド溶接は、原則として下向きで行うべきであるが、やむを得ず横向きとする場合は、カラーがスタッド全周に回らないことが多いので注意する。

下向き溶接を行う技能者は、軸径 22mm 以下の場合では、7.7.2 に示す「スタッド溶接技術検定試験」の A級、 B 級又は F 級とし、軸径 22mm を越え 25mm 以下の場合では F 級とする。横向き溶接を行う場合の技能者は、 B 級の有資格者とするが、軸径 16mm を超える場合は技量付加試験を行うなど技量の確認が必要である。

(2) スタッド溶接は、大電流の溶接法であり、十分な溶接品質を確保するために専用電源を用いることを原則とする。やむを得ずほかの電源と併用する場合は必要な容量を用意する。

(3) 午前と午後の作業開始前や溶接装置の移動・交換時には、適切な溶接条件を設定するために試験溶接を行う。試験溶接は、スタッドの径ごとに 2本以上のスタッド溶接を行い、外観確認、寸法機認、および 30°の曲げ試験を行って溶接条件の適否を確認とする。

なお、キャブタイヤケーブルが発熱すると抵抗値が上がり、設定条件が変わるので注意する。

(4) 鋼板端部でスタッド溶接する場合、磁気吹き(磁力線の影響でアークが鋼板の内側に引かれる現象) の影響を受けると欠陥となりやすいので、鋼板の端側に別の鋼板を置くなどの処置が必要となる場合がある。

(5) スタッドの溶接面に水分・著しい錆・塗料・亜鉛めっき等が介在すると健全な溶接が得られないことがあるため、グラインダー等によりこれらを除去して溶接を行う。

(6) デッキプレート等を貫通して行うスタッド溶接は、工事に使用されるものと同一の材料及び条件で試験溶接を行い、適正な溶接ができることを確認する必要がある。

また、施工に当たっては、デッキプレートと溶接母材との間の清掃に特に注意して、水分やごみ等の介在物がないことを確認することが必要である。

 

つまり

スタッドとは、鉄骨梁と床スラブを連結するための部材で
溶接によって、鉄骨梁に取付けます。

 

そして、

スタッド溶接を実施する前に事前確認すべき内容は、電源の確保です。
スタッド溶接では大容量の電源を確保する必要があるので、
誰が用意するのか?常設の電源として用意するのか?
一次的に発電機で確保するのか?などを決めておくことが重要です。

 

これは

工事全体の仮設電気の計画にも影響してくるので
こちらの記事も合わせて読んで知識を深めておくことをおススメします。

↓ ↓ ↓

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